vol.67 2006年冬号
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37.ワインに合う料理Ⅲ・ローストビーフ
3回目にして、いきなりハードルが高い料理に挑戦です(^_^;;)。今回は、かなり難しい料理の一つだと思います。でも、僕はローストビーフが大好きなのでチャレンジしました。クリスマスやお正月や誕生日、色んな機会に試して下さい。
ローストビーフの材料(二人分)
・牛もも肉(塊)…300g
・粗塩…大さじ1/2
・粗挽こしょう…少々
・おろしにんにく…半かけ分
・玉ねぎ…1/4個
・にんじん…3センチ
・サラダ油…大さじ1.5
・バター…大さじ1/2
ソースの材料
・水…1/2カップ
・固形スープの素(ビーフ)…1/2個
・赤ワイン…1/4カップ
・トマトケチャップ…大さじ1/2
・ウスターソース…小さじ1/2
・おろしにんにく…小さじ1/2
作り方
1.下ごしらえ。牛もも肉は、粗塩、粗挽きこしょうを全体にふって、手で肉にすり込みます。肉の形をなるべく長方形に整えながら、たこ糸でくるくると巻いて、十字になるように巻いて結びます。
2.焼き上がった時に上になる面に、数ヶ所切れ目を入れて、そこににんにくのすりおろしを竹串等で詰めていく。この肉に、サラダ油大さじ1/2をかけて手ですり込み、20分ほどおく。
3.にんじん、玉ねぎは、皮をむいて薄切りにする。
4.フライパンにバターとサラダ油を入れて熱し、下ごしらえした2の肉を盛り付けた時に上になる側から焼き、焼き色がついたら少しずつ転がし、肉の表面全体にしっかりと焼き色を付ける(※フライパンの下にたまっている油をスプーンですくって肉にかけてあげると、肉がぱさつかず全体に火が早く通りやすい)。
5.上記の肉を取り出し、余分な油を小さいカップに取っておく。3のにんじんと玉ねぎを入れて、玉ねぎが透き通るまで炒める。
6.上のフライパンに肉を戻して、カップに取っておいた油を肉に回しかけ、ぴったりとフタをして、中火で15分ほど蒸し焼きする(※その間もフライパンの中の油を肉にかける)。
7.蒸し焼きして15分ほどたったら、焼き具合を見るため竹串を肉の中心まで刺して、透明な汁が出てきたら焼き上がり(※火が通った肉は弾力があり、焼きすぎは肉が固くパサつく)。最後にフライパンの下にたまった汁を肉全体に回しかけて、味をしみこませて、アルミホイルに包んで冷ます。
8.次にソースを作る。調理した肉を取り出したフライパンに、水1/2カップと固形スープの素を加えて煮詰め、ペーパータオルを敷いた万能こし器で煮汁をこす。このフライパンをペーパータオルなどできれいにしたら、こした煮汁を戻し、おろしにんにく、赤ワインを加えて、半量になるまで煮詰める。煮詰まったら、トマトケチャップ、ウスターソースを加えてよく混ぜ、軽く煮詰める。
9.仕上げは、ローストビーフのたこ糸をはさみで切って、端から3~5mmの厚さで切って盛り付け、ソースをかける。このローストビーフに、粉ふきいも、にんじんのグラッセ、クレソンを付け合せ、シーザーサラダ、ライスと共にサーブして夕食開始。デザートは、オーソドックスに果物"梨"にしました。
・シーザーサラダの作り方は、ここをクリック!
・にんじんのグラッセの作り方は、ここをクリック!
・粉吹きいもの作り方は、ここをクリック!
食材費にかかった費用は、牛肉のブロックもも肉が高く300gで1,700円もしたので、トータルで約2,500円かかってしまいました。二人分の食材費で1,000~1,500円程度を目指しているので、今回は少し予算をオーバーしてしまいました。頻繁に作れるメニューではないですね。
完成したローストビーフとサラダ
この料理に合うワインは、重厚な辛口の赤ワインですね、やっぱり。
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感想(0件)楽園ワイン/赤と白
ワインと言うと、他のお酒と比べて高いイメージが付きまとうけれど、今回からはあえて"超格安ワイン"の探訪をしばらくしていきたいと思います。具体的には、500円以下でかつ品質もそんなに悪くない誰にでも楽しめるワインを探していきたいと思います。
その一回目は、その名も「楽園」ワイン。なんとこのワイン、1パック99円です!(180ml/税込み価格103円)。今回、赤と白をそれぞれ試してみました。「紙パックにストローはねえだろ!」と言う野暮な突っ込みは無しにして、先入観を除去してワイングラスに注ぎます。
楽園ワイン"赤"のテイスティング。アルコール度数10~11度。色は、紫がかった深い赤。バルクワインと思われるゆえ、葡萄の品種を確定すべくもないが、どことなくカベルネを思わせる芳香が漂うと共に、ベリーの香りも漂う。グラスを回してみる。足の長さは普通。口に含んでみる。微妙に酸味が感じられる気もする。タンニンの渋みと、果実の甘味のバランスが良い。余韻は、普通程度。全体的には、ボディは厚い、やや辛口(ただし、ほんの僅かだが水っぽさも感じられる)。肉料理などに充分対応できる実力を持つ。12~14度くらいで飲むのが良いだろう。
続いては、楽園ワインの"白"のテイスティング。アルコール度数は、10~11度。色は、透き通った淡い黄金色。蜜のような香りが漂うが、複雑な芳香は感じられない。足の長さは、普通。口に含んでみる。やや甘口。余韻は、普通。赤と比べると、やや凡庸な感じがする。魚介料理やてんぷらに合いそう。8~10度くらいに冷やして飲むのが良いだろう。
以上がテイスティングしてみた感想である。白よりは赤の方の出来が、若干良い気がする。いずれにせよ、100円ワインとしては予想以上の良い出来だと思う。フルボトル換算だと416円だと言う事になるが、より高い500円~2000円の大手メーカーのワインでも、(ワイン名はちょっとここでは出せないが)たいへん"まずい"ワインをいくつか知っているので、この楽園ワインは充分合格点だと思う。
参考データ:ぶどう品種-種 価格99円(180ml/税込み価格103円)
映画"この一本!"43 「アイキ」
さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。
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年の初めなので、希望のもてる映画を取り上げたいと思います。今回は、邦画を取り上げます。
アニメーション以外の邦画を取り上げるのは、今回が初めてです。今さら小津監督の「東京物語」や黒澤監督の「七人の侍」のような有名な映画を取り上げるのでは、このコーナーの趣旨から外れるので-「ここ数年以内に公開され、かつあまり話題にならなかったけれど、秀作の映画」-を取り上げます。2002年の「アイキ(AIKI)」と言う映画。日活創立90年の記念作品です。邦画にはわざわざ劇場まで見に行って裏切られる事が多かったので、この作品も半信半疑で見ました。ところが、この作品は凄く良かった。ちょっと昔の芸術指向の邦画って、ストーリーがグダグダになってしまう作品が決して少なくなかったと思うのですが、この映画は一本きちんと筋が通っています。決してハリウッド映画のように巨費をかけた作品ではないでしょうが、脚本、演出、役者の演技等、すべてきちっとしていて高度にバランスが取れています。ちょっと売れた小説家やミュージシャンが、興味本位で撮った映画との違いがはっきり分かります。CG分野から来た映画監督などもそうですが、意外と映像の基本が分かっていなかったりします。この作品は、基本もしっかりしています。
「アイキ」の監督と脚本を担当したのは、天願大介と言う人。この方の父親は、なんとあの今村昌平監督なのです。カンヌの栄冠に二度も輝き、今村映画学校の主催者である今村監督の息子さん。本作品の作りがきちっとしているのも、なるほど頷けます。役者の演技も良いですね。特に素晴らしいと思ったのは、合気柔術の平石先生を演じる石橋凌さん。この演技が本当に良くて、普通のサラリーマンでしかも武道の先生と言う難しい役どころを自然に見せています。ご存知ARBのボーカリストにして俳優の、石橋凌さん。ミュージシャンの傍ら・副業に、片手間に役者をしているわけではなさそうです。北野作品でのやくざの親分、そして本作のような一介のサラリーマンにして武道の先生役、いずれも自然に演じています。なかなかの力量なのではないでしょうか(やっぱり演技力が確かなのか、最近はハリウッド作品にも出てますね)。石橋凌さん以外の、脇を固める俳優達も良い味を出しています。姉役の原千晶、サマ子役のともさかりえ、常滑清役の火野正平、テキ屋の権水太郎役の桑名正博を初め、一人一人の演技が最終的に全体として調和し、大きなハーモニーを奏でています。もちろん、主役を演じる加藤晴彦もがんばっています。ほとんどバラエティ番組での彼しか知らなかったので、彼の演技に驚かされ新鮮さを感じました。これらの演技のハーモニーを醸し出したのも、やはり監督の基本に裏打ちされた実力あってこそと思えます。
Imaged by JOLLYBOY
この映画の内容に入ってみよう。"アイキ"の主人公の芦原太一には実在のモデルが存在します。この映画は、天願監督が10年前に一人のデンマーク人に出会った事によりスタートしたと言います。そのデンマーク人とは、合気柔術の黒帯の車椅子戦士、オーレ・キングストン・イェンセン氏。この映画の加藤晴彦演じる主人公・芦原太一も、バイクの事故によって脊髄を損傷し、車椅子生活を余儀無くされる。元ボクサーの生意気なくらいに元気の良い太一が、まったく自由がきかない生活に陥る。美しい彼女も、太一の元を去る。彼をバイク事故に遭わせた車の運転手は、任意保険すら入っておらず警察署で自殺してしまう。自暴自棄になった太一は、周囲に悪態を付き、見舞いに来た(自殺した運転手の)家族の妻や子供を罵り、酒に溺れ、(ボクサー時代には考えられないくらい簡単に)街のチンピラにのされ、遂には自殺を考える。そんな彼を献身的に支えたのは、姉だった。
太一は、その後様々な人々と出会う。彼以上の脊髄損傷を負っている男、巫女を勤める女性(彼女はヤクザとの因縁がある事がそれとなく示唆される)、テキ屋の男等、やはりある意味極限状況で生きている人々との出会い。そんな出会いの中の一つに、合気柔術の平石先生との出会いがあった。太一は、合気道と出会い、平石先生やサマ子や姉など周囲の人々に支えられ、次第に彼の中の何かが少しずつ変えられていく。まだ見ていない人が多いと思うので、ネタばれにならないように結末は書きません。
うまくいかない"糞"のような極限状況の人生を、一人で生きることは辛いかもしれない。人は、一人では生きられない。しかし周囲の人々との関わりの中でこそ、そんな人生でも生きていける。題名の"アイキ"は、単に合気道の事を指し示しているだけではないと思います。人が他人と関わると言う事は、人の立場に立ち、人の気持ちを考える事、つまり相手の"気持ち"を理解し、その気持ちに"合わせて"それを共有する事だという事、そう言う想いがこの映画のタイトル"合気=アイキ"にこめられているように思います。こう言う硬派なメッセージ性もありますが、"アイキ"は基本的に娯楽映画です。ユーモアも所々に散りばめられていますが、ただ観客はそれを笑っていいのかどうか、戸惑ってしまう…そんな部分もある、色んな面を持っているのに、映画として一本筋を通している…そう言う映画だと思います。
趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)
優れた百円ライト・ベスト3
さて、勝手にランキング・シリーズの第五弾となりました。今回は、100円ショップ(※98円ショップや99円ショップを含む)で売られているライトから、コストパフォーマンスの高いと思うライト・ベスト3を選んでみました。もちろん、ライト好きの僕が買ったのは言うまでもありません。
第一位:ライト付きドライバー
プラスやマイナスの交換式ドライバーが付いていて、伸縮式のマグネット棒も付いています(棚の裏に落ちてしまったネジ等が拾えます)。この機能だけでも十分100円グッズとして安いと思うのに、なんと豆電球が3つも付いているのです。暗い場所でドライバーで作業をする時便利です。コストパフォーマンス高すぎ…利益出ているのでしょうか。…と思っていたら、このライト、最近どこに行っても見かけません。
第二位:光センサー付きライト
AC電源に挿すコンセントタイプなのだけど、なんと光センサーが付いていて、周囲が暗くなると自動的に点等するのです。そんなハイテクのパーツを使ったライトが、たったの100円…作っている人は、利益が出ているのでしょうか?心配になります。先日、某ホームセンターに行ったら、同機能のライトが500円ぐらいしてましたが…。
第三位:3ウェイライト
これもなかなかの高コストパフォーマンス・グッズだと思います。100円の懐中電灯は今では珍しくなくなりましたが(※それだって充分安いし思うけれど)、この3ウェイライトは画像を見て分かる通り、通常の懐中電灯としてのライト、オレンジの点滅ライト、蛍光灯的なフラットな照明(※蛍光灯ではなく豆球ですが)の3方式で使えるのである。
100円ショップの発展は、僕ら消費者にはうれしいのだけれど、作っている業者は「商売として成り立っているのかなぁ…」、「大丈夫なのかなぁ…」と少し心配になります。
今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
(日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版 (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編 (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート (飛 鳥 出 版)
ワインの科学 清水 健一 著 (講 談 社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
世界ワイン大全 (日経BPムック)
ワインの世界史 (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編 (西 東 社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行 (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ 田崎 真也 著 (講 談 社)
ワインものがたり 鎌田 健一 著 (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通 山田 健 著 (草 思 社)
私のワイン畑 玉村 豊男 著 (扶 桑 社)
夢ワイン 江川 卓 著 (講 談 社)
永井美奈子のベランダでワイン (主婦と生活社)
ワイン この一本 戸部民夫・清水靖子編著 (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド ジャンシス・ロビンソン (WANDS)
ワインの教室 (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識 (河出書房新社)
はじめての洋食 山崎 建夫 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての和食 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての中華 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
アイキ・ホームページ 他
聖書の言葉
「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」 (マタイによる福音書 7章13~14節)