ホンダ・アクティ&バモス(ホビオ)

(2010年3月21日記載)

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 日本が世界に誇る(誇っているか?)Kワゴン紹介の2回目は、ホンダのアクティとバモス。
 かつて、ホンダにはライフ・ステップバンという元祖ミニバンがあった。1972年登場のライフ(→ライフについてはこちらをクリック!)のコンポーネンツを流用したバンは、商用車だったにも関わらず、現代のミニバンのような人気を誇った。現在でもマニアックな人気のある軽バンだが、1974年には惜しむらくも生産中止になってしまう。1996年には、ステップワゴンの名のミニバンが復活するが、それはもはや軽自動車ではなく普通乗用バンと言うまったくの別物。

←これが往年の名車ステップワゴン(隣りの町にて)

 一方、ホンダ初の軽自動車となるTN360の系譜に属する商用軽自動車からは、1979年に"アクティバン"が登場する。その後、アクティバンは各種の改良が加えられつつ進化し、軽規格の改正に合わせつつバージョンアップやモデルチェンジをしていく。そして、1999年に現在のタイプのアクティバンにモデルチェンジした。


ps.2011年5月15日、三郷の朝日自動車にて初代バモスを見ました!めちゃくちゃ貴重!!


 アクティバンを乗用タイプにモディファイした"バモス"も、1999年に登場した。ちなみに、バモスという名のホンダ車は1970年に一度登場している。バギーのような、ワイルドな何とも形容し難い自由な発想を具現化したスタイルの車だったが、あまりに斬新過ぎて当時は受け入れられず、あっという間に消えてしまった(※今でもマニアには多く大切に乗られているとの事)。現代によみがえったバモスは形こそ単なるバンだが、"遊び心満載"と言う意味では"バモス"と名乗るのに相応しいかもしれない。

 ホンダ・バモス(東京都内浅草橋近辺にて)

 バモス(およびアクティバン)は、床下ミッドシップレイアウトを採用した。エンジンを床下ミッドシップに積んだことにより、低床フラットフロアと広い室内を実現した。また、MR方式により、高い安定性を持つフットワークも実現した。バモスのエンジンは、当初は52psの直列3気筒SOHCエンジンだけだったが、後に64psのターボエンジンも追加された。これによって、坂道やフル乗車時の動力性能への不満が解消された(※ちなみに商用のアクティバンは46psと53psのNAエンジン)。2WDと4WDをラインナップし、5速MTならびに3速ATと4速ATの設定がある。4速ATがあるのは重要で、うれしいところ。
 バモスは、2001年に最初のマイナーチェンジがなされ、タンブル式だった後席アレンジをフォールダウン式に変更した。これによってフルフラットの荷室が生まれ、小型のカヤックなどを積めるようになった。また、前後シートは大型化され、後席レッグスペースは増やされ、低排出ガス認定なども取得した。ちなみに、バモスの10・15モード走行燃費の18km/l(2WD/MT車)と言う数値は、Kワゴンの中でトップレベルの燃費である。
 2003年には、より趣味性を増した"バモス・ホビオ"が登場する。全高を105mm高めて、積載性を高めた。荷室には8個のユーティリティフックがあり、使い方の自由度はたいへん高い。内装素材にも気を配り、ステアリングホイール、シフトノブ、ハンドブレーキカバーに抗菌処理を施し、シートとドアの内張りには撥水処理が施されて、防水防汚対策も充実した正に"遊び車"である。価格は、120万円前後から160万円ほどまでの設定。

 日本のKワゴンは、(スバルのサンバーを除けば)すべて運転席の下にエンジンを積んだキャブワゴンである。僕は、リヤやミッドにエンジンを積んだサンバーやバモスが好きだ。それは効率的であり荷室のフラット化と容量拡大に有利であり、シートの自由度と前後席の足元のスペースも増し、何より走行性能の安定性に寄与するからだ。事実、サンバーとバモスの走行性能に対する評価は高い。限られたスペースで最高効率を生む事を身上とするKワゴンには、相応しいレイアウトだと思うのである。
 何故、僕がKワゴンのメカニズムや性能にこだわるかと言うと、それなりの理由がある。昔、うちの親父殿が仕事を引退した後、宅配の仕事をすると言う事で、僕の買ったインテグラを下取りに出して某メーカーの商用軽ワゴンを買った事がある。しかし、うちの親父殿は(公務員だった事もあり)客商売がすぐに嫌になり(…なんと宅配の仕事は3日も持たなかった)、僕は、しばしこの軽ワゴンを足として使う破目になった。しかしこれがとても非力なエンジンで、街中用セッティングの柔らかなサス!なので、高速道路に乗ったらフラフラして横風で転倒しそうになり、とてもとても怖かった経験がある。そんな背景があり、軽の1BOXワゴンのメカニズムや基本性能には人よりも異常に興味があるのである。「Kワゴンなんてどれも同じ」とは、まったく思わないのである。まあ、最近の乗用の1BOX軽ワゴンであれば、どれもかなりしっかりしてきたようだけどね。
 ちなみに、僕はこのKワゴンにはとても我慢できず、数ヵ月後、僕はこいつを下取りに出してエスクード・ノマドを購入した。そのKバンは、親父が買った時には百数十万円もしたのに、下取り価格は僅か20万円だった。数ヶ月、しかも千キロも乗っていないのに…である。中古商用バンは、まったく売れないと知った…5年もローンを支払ったインテグラを失った代償としては、高い代償と言うか、惨憺たる結果だった…親父ぃぃ!

バモスベースのキャンピングカー(マイボックス・ポップアップ)

 さて、この趣味性の高いバモス・ホビオは、キャンピングカーのベース車両としても使われている。ホワイトハウスが作っている"マイボックス"(→詳しくはこちらをクリック!)は、特に優れていると思う。軽キャンパーの"マイ欲しい度ランキング"、現在一位!(笑)。

 バモスとアクティバンは、(マイナーバージョンアップしていると言うものの)1999年来フルモデルチェンジする事無く10年以上のモデルサイクルを誇っている。これは、現代の車モデルのサイクルから言って、スバルのサンバーとディアスワゴンに並ぶ稀有な例である(※しかしスバルはトヨタ傘下に入って、ついにサンバーはダイハツのOEM車となってしまった)。それほど、基本コンセプトが優れていたと言う事だろう。スバルの旧ディアスワゴンと並び、我が家のファーストカーにして良いと思う優れたスーパー軽ワゴンである。













参考・引用文献
The絶版車File        (インフォレスト)
最新国&輸入車購入ガイド       (JAF出版社)
ホンダホームページ


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