ホンダ・N360&ライフ

(2006年1月22日記載)

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 国内外の優れたコンパクトカーを長らく取り上げてきたが、コンパクトカーの究極形は、やっぱり日本の軽自動車でしょう。狭い日本の道と駐車場、日本独自の税体系の中でこそ誕生し得た、世界に誇れる超コンパクトカー…それが軽自動車です。以前も、軽自動車やマイクロカーを紹介したが、今回からまたしばらく日本の優れた軽自動車を取り上げたいと思う。

 今回取り上げるのは、ホンダのN360とライフ。まずは、N360から。
 1967年登場したN360は、2輪車エンジンをベースにしたエンジンを搭載したホンダ初のFF方式の軽自動車。エンジンは、360cc強制空冷4サイクル2気筒OHCエンジンで31PSを発揮し、515kgと言う軽量のボディと相まって110km/hの最高速度に達した。全長は、当時の軽自動車企画枠内の3m(性格には、2,995mm)。高性能と言うだけでなく経済性にも優れ、ベストセラーになった。

 ホンダN360(栃木県・ホンダミュージアムにて)

 1958年に登場した名車スバル360もこの頃には登場から10年も経っており、さすがにこの新たに登場したN360には性能面等で勝てなくなって、1969年に終焉を迎える。スバル360が新しい時代の扉を開いて新たな道を示したとすれば、N360を初めとする新進の軽自動車達は、その道筋を確かなものとしたと言える。しかし、ホンダN360の命は意外と短く1971年には生産中止が決定し、ホンダの新たな軽自動車戦略車NⅢへとバトンタッチしていく。
 NⅢ360は、N360のフロントマスクをより洗練し、より豪華なインテリアとソフトな乗り心地にした車で、ホンダが独自に開発した4段フルシンクロを採用し、車としてより本格度が増した。


ps.2011年5月15日、三郷の朝日自動車にてNⅢを見ました。

 さて、このN360を語る時に忘れてはならないのが、ホンダZの存在である。NⅢのコンポーネンツを利用しながらも、ユニークなスタイリングのボディをまとったスペシャルな軽自動車である。エンジンもNⅢと同じだが、よりスポーティなスタイリングでユーザー獲得を狙った。最高級グレードのGSには、5速ミッションと、なんとディスクブレーキがフロントに装備されたばかりでなく、ラジアルタイヤも標準で装備されていた。NⅢがライフにモデルチェンジすると、このZもライフベースに変更されて、1974年まで生産された。

 ホンダN360Z(石川県・日本自動車博物館にて)


ps.2006年5月、千葉県内で、無限チューニングのZ-TSを見ました。


ps.2010年4月、隣り町にてZのGTを見ました。

 そしてライフへとバトンされたホンダの軽自動車。ライフの登場は、1971年。エンジンは新設計の、バランサー付の水冷4サイクル2気筒エンジンを採用した。低鉛ガソリン対策を適用した最初のエンジンである。このライフシリーズは、バンタイプやワゴンタイプも作られ、ホンダZと共に、幅広い軽ラインナップを揃える事となった。1972年には、より強力なエンジン(※36ps)を搭載したライフ・ツーリングも販売された。

 ライフの後姿(自宅近所にて/露天駐車)


ps.2010年4月、隣り町にてライフを見ました。

 驚くべき事に、このライフが近所にある。35年経った今でも、現役で使用されているのである。しかも露天駐車なのだ(※上記写真参照)…凄すぎる。当然、年中雨ざらしなので錆びは浮いているし、あちこちガムテープが貼られたり、適当にペンキが塗られている。しかし、それでも動く。昔のミニやフィアット500では考えられない事である。こう言う経年劣化にも強いと言うのは、時間をかけなければ分からない。当時のホンダの軽自動車が手抜き無くしっかりと作られていた事を示す一つの好例であると言えよう。拍手。

 さて、満を持して1998年、ホンダ・ライフが戻ってきた。とは言っても、当然受け継いだのは名前だけで、(当たり前だが)走行性能、安全性も、快適性、荷物の積載量等、初代とは比べ物にならないほどグレードアップしている。全長は、当然現在の軽規格いっぱいの3,395mm(全幅1,475mm×全高1,605mm)。車重は、860kg。エンジンは直列3気筒SOHCを搭載し、52psタイプと、ターボのダンクモデルの64psがある。全体的なバランスが、とても良い車である。
 余談だが、この二代目ライフ、昔うちの車庫にあった事がある。仕事から帰宅した時、いつもエスクード・ノマドが停まっているはずのところに、ライフが停まっていた(※下記写真参照)。目が点になった。エスクードは僕が買った車だが、日中は退職した親父が乗っていた。「ええ~!?エスクード、勝手に売っちゃったの!」と思ったのは僕の勘違いで、親父がエスクードをぶつけてしまったらしく、ライフはその代車だった。一安心「ホッ…」。でも、ライフも少し乗ってみたかった。

 ライフ二代目(自宅にて)

 この新世代ライフが、2003年にフルモデルチェンジをして三代目となった。衝突安全性を重視した新開発ボディに、超低排出ガス認定取得の新開発i-DSIエンジンを搭載した。更に、新開発の電子制御4速ATと新設計のサスペンションを採用している。性能面の良さもさることながら、この三代目ライフの最も優れた点は、個人的にはエクステリア・デザインだと思っている。他社のトール系軽自動車が、軒並み積載容量重視の似たり寄ったりの四角い箱型デザインに陥っている中、ライフは積載量を確保しつつも素晴らしい外観デザインに仕上げた。これがスバルR2登場後だったらあまり話題にならなかったかもしれないが、R2よりも先にこのデザインを世に問うた事の意義は大きい。
 昨年(2005年)10月には、特別仕様のディーバ・タイプもラインナップされた。三代目ライフの価格は、98万円台から134万円台までの価格帯。

 ライフ三代目(自宅近所にて)

 今後、ホンダの軽自動車の行く先が楽しみである。ホンダらしい個性的な軽自動車が、色々と出てくるとうれしいなぁ…。


2016年4月23日:隣町をランニング中に、中古で売られている修理済みライフを見ました。初代販売から45年も経つと言うのに…さすがライフ!
















 マイ・コレクションより"ホンダZ"

 マイ・コレクションより"ホンダN360"

 マイ・コレクションより"ホンダN360"

 うちの子のT360チョロQ

参考・引用文献
国産&輸入車購入ガイド     (JAF出版情報)
昭和の名車             (JTB・MOOK)
ホンダ・ホームページ
ホンダミュージアム説明ボード

HONDA N360―クルマが楽しかったあの頃

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