JOLLYBOY'S NEWS JOLLYBOY TIMES
 vol.76 2008年春号

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JOLLYBOYのワインハウス

45.スパークリング・ワインの魅力

 
さて、今回から、またまたワインのお話しに戻りましょう。以前、23回目でロゼワインの魅力について語りましたが、今回は"スパークリングワインの魅力"について語りましょう!

ワイン

 「スパークリングワインって、シャンパンの事でしょ?」と思った貴方は、半分正しく半分間不正解です。シャンパンは(※正確にはシャンパーニュですが)、フランスのシャンパーニュ地方で製造され、しかも一定要件を満たした物のみを"シャンパーニュ"と名乗る事が許されます。こう言う厳格な名称の管理を、原産地統制名称と言って、フランスだけでなく多くの国で制度化されています。だから、例えフランスのワイナリーであっても、ボルドーで作ったワインに"シャンパーニュ"と名付けてはいけないわけです。
 以前、とある人の披露宴に出席した際に、乾杯用のワインにシャンパンが供されました。ラベル(※エティケットと言います)にはしっかりシャンパンと書かれています。で、ボクはワインがグラスに注がれる時に、ボトルの裏をのぞきました。すると、そこには"Made in USA"の文字が…。披露宴の席なので、派手に"シャンパン"と言う名称を用いたいと言う気持ちは分かりますが、これは違法です。こう言う偽物を使う業者に対して「人を心からもてなす」と言う"誠意"が感じられず、以来僕はそう言う会場は絶対に人に薦めませんし、もちろん自らも利用しません。
 シャンパンでなくとも、世界には優れたスパークリングワインが山ほどあるのです!それらを披露宴で供する事は、決して失礼だとは思いませんし、逆に限られた予算内で、精一杯良い物を選んだと言う誠意が、ボクには感じられるのですが、いかがでしょう?…日本人はブランド名にとても弱い…こう言うのも直していった方が良いと思います。自分で価値のある物を見つけて来れないから、見ず知らずの他人が高い評価を下したブランドに、ポリシー無く飛びついてしまうのかな。

ドン・ペリニヨン
←高級シャンパーニュの代名詞"ドン・ペリニヨン"

 そんなわけで、シャンパーニュ以外にも、世界には優れたスパークリングワインがたくさんあると言う事を強く訴えたいのです(※もちろんシャンパーニュには高価なだけあって良いものはいっぱいありますけどね~)。ちなみに、スパークリングワインの呼び方は、各国で色々です。例えば、イタリアでは"スプマンテ"、ドイツでは"ゼクト"(※ドイチャー・ゼクト・ベシュティムター・アンバウゲビート)、スペインでは"カヴァ"、アメリカでは"スパークリングワイン"と呼ばれます。付け加えて言えば、シャンパーニュ以外のフランスのスパークリングは"クレマン"です。
 スパークリングワインをどうやって作るのか、シャンパーニュの製造過程を追いつつ簡潔に説明しましょう。
・まず葡萄を圧搾し、その搾り汁を発酵させます(第一次発酵)。
・それを清澄させて、原酒のブレンドが行なわれます。これに、酵母と甘蔗糖を混ぜた物を加えて、瓶詰めし王冠で密栓します。
・そして、瓶の中で再び発酵させます(瓶内二次発酵)。この時、瓶の中で糖分は発酵によってアルコールと炭酸ガスに変化し、あの泡になります。
・熟成は長期間に渡って行なわれ(※シャンパーニュは法的に15ヶ月だが、通常はなんと3~4年!)、その間、下向きにされた瓶は毎日少しずつ回転させられ、澱が瓶口に集められます。
・その後、特別な方法で澱抜きが行なわれ、"門出のリキュール"(蔗糖とシャンパーニュの混合液)が加えられ、コルクで密栓され、最後にいよいよラベルが貼られます。
 なんで、わざわざこんな過程を(簡潔にですが)ちまちま書いたかと言うと、瓶内二次発酵式と言われるスパークリングワインが、いかに手間隙のかかったワインかと言う事をお伝えしたかったのです。
 良いスパークリングワインとそうでないワインを見分ける方法の一つに、"泡を見る"と言う方法があります。フルート型のワイングラスに、スパークリングワインを注いだ時に、底の方から細やかな泡が立ち上ってくるのが見えると思います(→フルート型ワイングラスについてはこちらをクリック!)。良いスパークリングワインは、その気泡が長時間消えずに立ち上り続けます。これは長期間に渡って、炭酸ガスが少しずつワインに溶け込んでいるからです。一方、コーラのような炭酸飲料を思い浮かべてください。栓を開けた瞬間は勢い良く泡が出ますが、急速に泡が消えていきます。これは、短時間に工業的(強制的)に炭酸を加えているためです。

 最後に、スパークリングワインの良いところって何でしょう?もちろん、理由は人それぞれですが、僕はやっぱりその華やかさにあると思います。あの"ポンッ!"と言う、抜栓時の何か始まりそうなワクワクする音!底から立ち上る美しい気泡!華やかですよね。お祝いの席にぴったり!
 そして同時に飲みやすさも!赤ワインのタンニンの渋みに抵抗がある人でも、スパークリングワインなら飲み易いのではないでしょうか?
 また、(すべての料理に合うわけでは無いですが)パーティの色んな料理に合うと言う事も大切な要素です。例えば、予算がない食事の時など、食事の間ずっとスパークリングワインで通すのも"有り"だと個人的には思っています。いかがでしょう、スパークリングワイン?お試しあれ!


クリスタリーノ・カヴァ・ブリュット アルテラティーノ・カヴァ・ブリュット アルテラティーノ・カヴァ・ブリュット

アルテラティーノ・カヴァ・ブリュット【当店大人気No.1激旨スパーク!!】

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感想(258件)

クリスタリーノ・カヴァ・ブリュット
(中央はアルテラティーノ・カヴァ・ブリュット
 右端はロゼタイプ)

 
過去、何度かシャンパーニュやスパークリングワインを紹介しましたが、今回からしばらく、リーズナブルかつお気に入りのスパークリングワインを紹介させていただきます。
 その一回目は、クリスタリーノ・カヴァ・ブリュットです。カヴァとは(上でも述べましたが)、スペインのスパークリングワインの事です。しかも、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式の手間のかかったスパークリングワインです。
 このワインは、以前紹介したスペインの"ロジャー・グラート・カヴァ・ブリュット"と同じくらい好きなスペインのスパークリングワインです(※ちなみに現在ラベル名がリニューアルされて、アルテラティーノ・カヴァ・ブリュットです)。
 全米では「ニューヨーク・タイムズ」で、高級シャンパンに匹敵するスパーク特集で、一位の"BEST-VALUE"を獲得し、グルメ雑誌「WINE&SPIRITAS」では3年連続の"Value Brand of the Year"を獲得している他、様々な絶賛評価を受けているそうです。それが、なんと1,239円で買えるのですよ!街中の酒屋ではなかなかお目にかかれない"ロゼ"のスパークリングでも1,449円!
 僕はこれを昨年数本買いましたが、ホントに優れたコストパフォーマーです!品薄になったり価格が上がったりするのが嫌だから、ホントは人に知られたくないワインなんです(笑)。もちろん今年も買いますよ!

参考データ:葡萄品種/マカベオ種、チャレッロ種、
      パレリャーダ種
      価格 750ml 定価1,239円(消費税込)






映画 "この一本!"52 「自転車泥棒」

 さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。

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このコーナーでは、今一つ興行成績の伸びなかった映画や正しい評価を得られていない映画を取り上げているのだけれど、今回のこの"自転車泥棒"は超名作なので、このコーナーで取り上げるのは筋違いな気がする。とは言っても、もう60年も昔のイタリア映画(1948年!)で、最近の若者はあんまり見ていないだろうな~と言う事で、あえてこの映画を取り上げてみます。
 この映画は、イタリアン・ネオリアリズムの代表的監督、ヴィットリオ・デ・シーカの作品。主演の失業者アントニオを演ずるのは、ランベルト・マジョラーニ。その息子のブルーノを演ずるのは、エンツィオ・スタイオーラ。撮影にセットは用いず、すべて実景。狭い室内にカメラを持ち込み、貧しい人々の生活をリアルに写す。主人公を演ずるランベルトは、演技経験のまったくない電気工。息子役のエンツィオも、監督が街で探し出した素人子役である。"自転車泥棒"は、イタリアン・ネオリアリズム映画の頂点に位置する映画!

自転車泥棒Imaged by JOLLYBOY

 第二次大戦後、浮浪者や失業者の溢れるローマ。アントニオも、毎日職を探している一人。そして、ようやく映画のポスター貼りの仕事を得た。条件は、自転車を持っていること。彼は、妻に文句を言われながら自宅のなけなしの家財(シーツ)を質に入れて自転車を受け出した。仕事に回っている間に、その大切な自転車を盗まれてしまう。しかし、あまりに貧しい社会で、その類の事件は日常茶飯事で、警察は自転車盗難にとりあってくれない。
 仕方無しに、アントニオは6歳の息子ブルーノを連れて、中古自転車市場へ行き、自分の盗まれた自転車を探す。
 犯人らしき人物を見つけたが、彼もまた貧しい。確たる証拠も無く、結局犯人に逃げられてしまう。大切な自転車を取り返せず、つまり明日の糧をつなぐ仕事も得られず、呆然と街中を小さな息子と歩くアントニオ。
 そして遂に、アントニオは、他人の自転車に手を出してしまう。彼はすぐに取り押さえられ、警察官に捕まる。群集に取り囲まれて罵倒される中、息子のブルーノが泣いて父にすがりつく。この子どもの涙で放免された父と子が、夕暮れの町を歩いていく。

 この映画は、最初見た時に物凄い衝撃を受けた映画なんです。"ずど~ん"と胸が圧迫されるような重さを持った作品。
 特に2児の父親となった今、この映画に登場する父親の思いが(映画を見た当時以上に)悲しいほど伝わってきます。僕も個人事業主なので、正直なところ将来どんな状況になっているか断定できない。現在、息子は5歳、娘はそろそろ4歳。もしアントニオと同じ状況になったら、もし僕の不祥事で子どもに泣かれたら…。年収300万円(or200万円)とも言われるこの時代でこそ、この映画のメッセージは多くの人の心に届くのではないでしょうか?



趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)

マイ・アウトドア・グッズ・Ⅳ 寝袋&寝具類


 前回はテントを紹介したが、テントと言えばお次は寝袋。僕も、若い頃は随分寝袋にお世話になった。寝袋と一口に言っても、テントと同じようにピンキリで色んなのがある。でも、わが家は真冬登山をするわけではないし子どもがまだ小さいので、一般的なキャンプ場での使用を前提に春・夏・秋の3シーズン用の寝袋を、子どもが増える度に買い増しした。現在4つある。
 毛布はいっぱいあるけれど、詳細は省略。ケースつきのだと便利かな。ケースの替りに座布団カバーの仲に折りたたんで車に入れておいて、普段はクッションに使用し、キャンプでは毛布として使う、と言うのもあり。

寝袋←わが家の寝袋×4つ

 あと、以前買ったエアーベッドと言うものがある。電池式のエアーポンプが付いていて、ベッドを膨らますタイプ。アウトドアで使う機会は少ないだろうけれど、震災時などにも使えるので持っていて損は無いと思う。空気を入れたり出したりするのが、めんどうくさい。

エアーベッド←エアーベッド

 あと以外に使えるのが、組立式のハンモック。パーツをバラしてバッグに入れて持ち運びができ、(組立がやや面倒だが)一度組み立ててしまうとたいへん気持ち良く眠れる。妻や子供たちにも、たいへん好評。キャンプでなくとも、ちょっと地元の公園に行って昼寝をするにも使えて、なかなかグッドなツールである。

組立式ハンモック←組立式ハンモック

 同様に便利なのが、簡易折畳式ベッド。折りたたんであるだけなので、ハンモックよりも設営が簡単!プラスして、ベンチにも使えて便利!ただし、こっちは小さく折りたため無いし、荷物としてかさばるし、寝てもハンモックほどは気持ち良くない。それぞれ一長一短があると言う事かな~。

折畳式ベッド←折畳式ベッド



今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
                        (日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版     (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編            (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック              (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート              (飛 鳥 出 版)
ワインの科学          清水 健一 著   (講  談  社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン         (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
ワインのたのしみ方       皆川 達夫 著   (主婦と生活社)
世界ワイン大全                  (日経BPムック)
ワインの世界史                  (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編   (西  東  社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて        (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる   (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行             (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ        田崎 真也 著   (講  談  社)
ワインものがたり        鎌田 健一 著  (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通     山田 健 著   (草  思  社)
私のワイン畑          玉村 豊男 著   (扶  桑  社)
夢ワイン             江川 卓 著   (講  談  社)
永井美奈子のベランダでワイン            (主婦と生活社)
ワイン この一本    戸部民夫・清水靖子編著  (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ      マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド   ジャンシス・ロビンソン    (WANDS)
ワインの教室                   (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識         (河出書房新社)
洋画ベスト150         文藝春秋 編  (文 春 文 庫)
KBワイン・ワイン案内説明
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聖書の言葉

「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値のあるものではないか。」(マタイによる福音書6章26節)。