vol.75 2008年冬号
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アラマの大冒険・絵本発行記念!
今回はワインのコーナーをお休みして、今月15日に発売される僕のオリジナル絵本"アラマのだいぼうけん"の宣伝をさせていただきます。
2000年に独立開業して事務所を開設してから、オリジナル・ストーリーの発信はずっと夢でした。そして2006年から仕事のプロジェクトとして、具体的な計画をたて、2007年ついに計画を実行に移しました。これが今回の絵本の発行です。
アラマと仲間達との冒険を描いた物語で、主に幼児から小学生低学年までを対象にした絵本です。ぜひ多くの方々に読んでもらえればと思っています。小さなお子様のいるご家庭、知人、友人にお薦めいただけると幸いです。
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映画 "この一本!"51 「ブラッド・ダイヤモンド」
さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。
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独身時代は、年間30本ぐらいは映画館で映画を見ていたのだけれど、結婚して子どもができてからは、年間あたり数本まで減ってしまった。昨年は、遂にたった3本しか見れなかった…。なので、映画をDVDやテレビで見る事が多くなった今日この頃。
で、今回取り上げる映画のタイトルは"ブラッド・ダイヤモンド"。これは、昨年映画館で見た貴重なその3本のうちの一本。なんで、この映画を取り上げる気になったかと言うと、この映画は銀座の某メジャー映画館で見たのだけど、客席がガラガラ…。周りを見回しても、全部で十名ぐらいしかいないと言う不人気ぶりに唖然…。
"ホテル・ルワンダ"の時も書いたけれど、こう言う真面目な社会的メッセージを持った硬派な映画をみんなが見るかどうかで、その国民性の文化的な成熟度が推し量られる。"ホテル・ルワンダ"もすごく良い映画なのに、日本では公開すら怪しかった。で、この"ブラッド・ダイヤモンド"も、映画館に見に行ったら客席が、ほぼ貸し切り状態のガラガラ。興行成績はどうだったかは知らんが、これでいいのか日本?
この映画は、シエラレオネ内戦を舞台に、その人間群像劇をリアルに描いた作品。僕がシエラレオネ内戦を知ったのは、今から十年ほど昔、私的に世界の紛争を調べていて、シエラレオネでのチャイルド・ソルジャーの存在を知った時。
→シエラレオネ内戦とチャイルド・ソルジャーについてはこちらをクリック!
Imaged by JOLLYBOY
さて、この映画の主演は"アフリカ生まれの元傭兵役"のエオナルド・ディカプリオ。そして、"真実を追究するジャーナリスト役"のジェニファー・コネリー、"真面目なシエラレオネ人役"のジャイモン・フンスー。監督は、"戦火の勇気"や"マーシャル・ロー"などを監督した、硬派のエドワード・ズウィック。
アフリカ西部の小国、シエラレオネ。希少な鉱物を産出する他のアフリカ諸国と同様、この国も鉱物"ダイヤモンド"の産出を巡って内戦が起こった。
シエラレオネでは、政府軍と反政府軍てせある革命統一戦線(RUF)が戦闘を繰り返していた。RUFの財源は"ダイヤモンド"で、隣国や国際企業も関わっていた。実は、世界で正式に認可されているダイヤモンドの量より、流通しているダイヤモンドの方が多い。つまり裏取引された密輸ダイヤモンドが、世界の人々の手に高価なお金で出回っているのであるが、国際企業の手によって"ロンダリング(洗浄)"されて、市場に出回るのである。その中には、この映画で描かれるような、紛争ダイヤモンドも含まれる。婚約や大事なお祝いに買う、光り輝くダイヤモンド。これらを世界中の人々が、ありがたがって大金を積んで買う。ダイヤ利権を獲得するために、企業や傭兵企業が暗躍し、貧しいアフリカの人々が殺しあう。この映画には、そう言う背景がある。
反政府軍ののRUFの残虐行為は、国連や人権団体の非難の的となっていた。拷問、レイプ、民間人の強制徴用や手足切断など、数えあげたら際限が無い。そして子どもの目の前で両親を殺し(時には子供自身に親を殺させ)、その子供達を冷徹で残虐な兵士へと育て上げるのである(いわゆる"チャイルド・ソルジャー")。
そんなシエラレオネで、アフリカ出身者でダイヤの一獲千金でアフリカ脱出を夢見る元傭兵と、村を襲われ子どもを連れ去られてその子をチャイルド・ソルジャーにされてしまった男と、紛争ダイヤモンドの真実の追究をしているジャーナリスト、そして利害関係者達が、巨額の富をもたらすピンク・ダイヤモンドを巡って物語が進行していく。ラストシーンは、ネタバレになるので書かないが、感動を超えたヘビーな感情がずっしり残る。最近、邦画で流行りの(お涙頂戴用の?)「実話を元にした…」なんて薄いお題目は、この映画の前では霞んでしまう。
現在、内戦は収まっているが、色んな問題が残された。とりわけチャイルド・ソルジャーの問題解決は、とても難しいと言われる。彼等は、単に"被害者"と言うだけでなく、多数の人々を残虐に殺害した"加害者"でもあると言う側面も厳然としてあるからだ。こうした子どもは、シエラレオネ国内に五千人以上いる(今は成人である)が、心のケアと回復、そして社会復帰は容易ではない。
"ブラッド・ダイヤモンド"この作品は、富の搾取、貧困、家族、平和…色んな事を考えさせられる映画である。
趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)
マイ・アウトドア・グッズ・Ⅲ テント
アウトドアと言えば、キャンプ。キャンプと言えば、やっぱりテント。僕も中学の撮影旅行で初めてテント生活をして以来、過去何度となくテント生活をしています。ある時は車にテントを積み、ある時はバイクのシートに括りつけ、ある時は暴風雨に耐えてテントを張り、その中で眠る…。
今回は、わが家のテントを紹介します。一言でテントと言っても、色んな種類がありますね。昔懐かしい感じの三角形の"Aフレーム型"。大型の"ロッジ型"。設営が比較的簡単な"ドーム型"。コンパクトな"シェルター型"など。
僕は、その中で、ドーム型(※マッキンレー製)を選択しました。昨年秋に、久しぶりにそのテントを出して、(干すのも兼ねて)地元の公園で広げてみました。子供達は、初めてのテントで大喜びでした。下の写真のように、親子4人に十分な大きさ。
←わが家のドーム型テント(組み立て中)
あと、テントではないのだけれど、真夏の日差し避け用のサンシェード(※キャプテン・スタッグ製)もあります。構造も組み立て方も、ドーム型テントとほぼ一緒で簡単です。単なる日除けで、テントの代用にはなりません。
←サン・シェード
テントは、目的によってタイプや大きさを決めて購入を考えないといけないですね。例えば、雪山の山岳用テントは、一般的な3シーズン用テントとは大きく違うし、価格も当然異なります。うちはファミリーキャンプ目的なので、このドーム型テントで十分です。
←二つ並べてみた(テントは防水フライシートを取ったところ)
うちの子も、それぞれ4歳と3歳になり、かなり自立してきました。そろそろキャンプのアウトドア&テント生活を、味あわせてあげたいものです。
今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
(日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版 (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編 (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート (飛 鳥 出 版)
ワインの科学 清水 健一 著 (講 談 社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
ワインのたのしみ方 皆川 達夫 著 (主婦と生活社)
世界ワイン大全 (日経BPムック)
ワインの世界史 (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編 (西 東 社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行 (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ 田崎 真也 著 (講 談 社)
ワインものがたり 鎌田 健一 著 (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通 山田 健 著 (草 思 社)
私のワイン畑 玉村 豊男 著 (扶 桑 社)
夢ワイン 江川 卓 著 (講 談 社)
永井美奈子のベランダでワイン (主婦と生活社)
ワイン この一本 戸部民夫・清水靖子編著 (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド ジャンシス・ロビンソン (WANDS)
ワインの教室 (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識 (河出書房新社)
はじめての洋食 山崎 建夫 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての和食 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての中華 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
ブラッド・ダイヤモンド・パンフレット
聖書の言葉
「うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」(ヨシュア記1章9節)。