vol.73 2007年夏号
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43.ワインに合う料理Ⅷ パエリア
さて、前回"ワインに合う料理"をお休みしましたが、今回から再開いたします。二人分で1,000円を目安とした"ワインに合う料理"を作る8回目は、"パエリア"です。僕がはじめてパエリアに挑んだのは、3年前の2004年の夏です。パエリアは、夏にピッタリ!美味しいよ~!地中海に面したワインも盛んなスペインの料理、ワインにもきっと合うよ~!
パエリアの材料(二人分)
・米・・・1.5~2カップ
・えび、いか、貝など・・・各適量(※私は冷凍海鮮を使用)
・ピーマン・・・1個
・パプリカ(赤・黄)・・・1個
・にんにく・・・1かけ
・サフラン・・・小さじ1/3~1/4
・熱湯・・・800ml
・オリーブオイル・・・大さじ2
・レモン・・・1/4個
・パセリ・・・適宜(※私は瓶詰めのを使用)
(※パエリアには鶏の手羽先を入れるようですが、僕は海鮮具材を主体とし鶏肉は割愛しました)。
作り方
1.下準備。カップにサフランと熱湯を入れて、色が出るまで付ける。パプリカとピーマンは、へたと種を取って2~3mmの輪切りにする。にんにくは、皮をむいてみじん切りにする。冷凍海鮮具材は、解凍しておく。レモンは、5mm程度の輪切りにする。
2.フライパン(※あればパエリアパン)に、オリーブオイルを大さじ1をいれて熱し、1で下ごしらえしたにんにくを加えて炒め、香りがしてきたらピーマンとパブリカも入れてさっと炒めます。軽く塩・こしょうをします。ちなみに私は、フライパンでなく、パエリアの雰囲気を盛り上げるため一人用の中華鉄鍋(※一番上の画像参照)を買ってきて、パエリアを一人分ずつ作りました(この鉄鍋はなんと百円ショップで売っています!)。
3.2の野菜を縁に載せ、中央にオリーブオイルを大さじ1/2入れて、洗っていない米を入れる。この米が透き通るまで5分ほど炒め、1で下ごしらえしたサフランを付けていたお湯の2/3を加えて、全体を木ベラで混ぜ合わせる。その後、平らにして水分が無くなるまで、時々フライパンを揺すりながら動かす。
4.水分が無くなって来たら、サフランのお湯の残り1/3を加え、1で解凍したえび、いか、貝を並べ、塩・こしょうを全体に少々振りかけ、アルミホイルでふたをして、弱火で蒸し焼きにする。本来は、えびは有頭えびやムール貝を使うのですが、手軽とさコストを考えて、僕は冷凍のむきエビやホタテ貝を使いました。
5.蒸しあがってきたら、米を食べてみて芯が残っていなかったら出来上がりです。1で輪切りにしたレモンとパセリを添えて完成です。僕はイタリアンパセリの代わりに、瓶詰めのパセリを使いました(※中段画像を参照)。
このパエリアに併せて、トマトとモッツァレラチーズのサラダを作りました。この時のデザートは、モンブランケーキです。
・トマトとモッツァレラチーズのサラダの作り方は、こちらをクリック!
料理、サラダ、デザートにかかった総費用は、2人分で合計約1,000円です(※調味料等を除く)。ムール貝や有頭えびなどを使わず、冷凍海鮮パックや百円ショップを利用したことによって、この金額で可能となりました。ただし、高価な具材を用いたり、サフランを新たに買う場合等は、相当の費用がかかります。。
完成したパエリアとサラダ
さて、この料理に合うワインは、フレッシュなロゼや辛口白等が合うと思いますが、せっかくのスペイン料理なので、スペインのワインを合わせて雰囲気を出しすのはどうでしょう?いっその事、真夏の暑~い日なら、スパークリング・ワインも"有り"だし思います。スペインのワインは、フランスワイン等と比べると比較的安いので購入しやすいと思います(※ただしあまり小さな酒屋さんだと置いてなかったりしますけど、大きなスーパーのお酒売場だと買えるところも増えてきた気がします)。
僕がよく飲むスパーリングワインの一つ、フレシネ社のコルドン・ネグロは、品質と価格のバランスがとても良く、今回の料理に合うと思いますし、比較的購入しやすいと思います。
うれしいワイン・ロゼ
超格安ワイン探訪の7回目のワインは、"うれしいワイン"のロゼです(※サッポロワイン製)。"うれしいワイン"シリーズは、赤、白、ロゼ、甘口ロゼ、辛口ロゼとラインナップが豊富で、サイズも500ml、720ml、1.8l、そして容器もボトルタイプ、紙パックタイプと揃っています。更に、"もっとうれしいワイン"と言う、ちょっとだけ価格の高いフルボディの赤もあります。
で、今回なぜ"うれしいワイン"のロゼを紹介するかと言うと、ロゼ・ワインって小さい酒屋だとなかなか置いていなかったりするんです。ロゼワインって、ワイン好きな人からは、何となくメイン街道を歩いているイメージが無くて、マイナー感に溢れているのです。ワイン・エキスパート試験を受ける時も、誰もロゼワインのテイスティングの練習はしないし、実際、試験にも出ない。んでもってメーカーが作るロゼワインってのも、種類も量も"赤"や"白"に比べると圧倒的に少ない。
人気はないかもしれないけれど、僕はロゼワインってすごく好きなんです。でも、ロゼワインって大きな酒屋に行かないとなかなか買えなかったりする。でも、このワインはけっこう置いてある。だから、この"うれしいワイン"のロゼが好きなんです。しかも、価格がとてもリーズナブル(※定価は720mlボトルで405円なんですけれど、うちの事務所のすぐ近くの酒屋で税込みで298円で買いました!)。日本人って、赤ワインの渋みって苦手な人多いでしょ?でも、ロゼだと飲みやすいし、けっこう色々な料理にも合ったりする。大勢の気軽なパーティーや食事の時のロゼワインって、なかなか良いんじゃないかなぁ~、って思うんですよ(^o^)。
参考データ:価格 720ml 定価405円
【サッポロ ポレール】うれしいワイン (ロゼ)【720ml】【RCP】
価格:409円
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映画 "この一本!"49 「地球まで2千万マイル」
さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。
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今日は、レイ・ハリーハウゼンの映画を取り上げたい。"地球まで2千万マイル"なんて、よほどのマニアでないと知らないと思う。各言う僕も、この映画は映画館ではなく深夜のテレビ放映で見たのである。日本では、DVD販売もされていない超マニアックな映画。1957年の映画なので、ちょうど50年も昔の映画。半世紀前・・・すごく古い映画だ。
ハリーハウゼンは、1949年の"猿人ジョー・ヤング"から1981年の"タイタンの戦い"まで、16本もの長編映画を撮っている。そのうち僕は、"シンドバッド・シリーズ"や"アルゴ探検隊の大冒険"を始め、11本を見ているが、まだ見ていないのが5本もある。そう言う意味では、まだ本物のハリーハウゼン・ファンとは言えないかもしれない。しかし、ハリーハウゼンの影響はすごく受けている。中学校から高校にかけて、8mmフィルムカメラで、人形をコマ撮りして短編アニメを作ったのは、正しくこの"ハリーハウゼン"の影響そのものである。
子どもの頃、テレビで何度も放映された"シンドバッド・シリーズ"や、"SF巨大生物の島"や"恐竜百万年"。特に"恐竜百万年"は、何べん見たか知れない。日本の怪獣物は、着グルミ怪獣。どうがんばって作っても、中に人間が入っているのが分かる。
しかしハリーハウゼンの手がけるモンスター達は、リアルな造形物が動く。中に人間が入る事が不可能な"骸骨"まで、リアルに戦うのだ。かつて日本でも、(タイトルは忘れたが)コマ撮りのリアルな怪獣が出てくる忍者物のヒーロー特撮ドラマがあったが、たった3回かそこらで放映が終わってしまった。コマ撮りアニメと言うのは、とても時間と手間がかかり、とてもテレビの週一スケジュールでは無理だったのだろう・・・。
ハリーハウゼンの影響を受けた映像作家達は、物凄く多い。日本でも数多くいる。かつて知り合いになったテレビのディレクターが、やはりハリーハウゼンのファンで話しが盛り上がった事がある。ピクサーのCGアニメ"モンスターインク"に出てくるレストランの名前が"ハリーハウゼン"。"ミスター・モンスター"と呼ばれる巨匠に対して敬意を現したのだろう。
特撮ファンには有名な話だが、そう言うハリーハウゼンもまた、ウィリス・H・オブライエンの作った"キングコング"を見て影響を受けたのである。僕も昔、DVDで"キング・コング"を見たが、あれが1933年・・・つまり75年も前!・・・に作られていたと言う事実に驚きを覚える(ちなみにキングコングのDVDを昔3,800円で買ったのに、今は版権がパブリックだとかなんとかで500円で売っている・・・涙)。2005年に、最新CGI技術で"キング・コング"を撮ったピーター・ジャクソンも、この1933年版コングの大ファンだった。
ハリーハウゼンは短編物を撮っていたが、その後オブライエンと一緒に"猿人ジョー・ヤング"の仕事をする事になり、ハリーハウゼンの輝かしい経歴がスタートする事となる。
彼自身は本質的に"特撮屋"であり"監督"ではなかったが、彼の関わる特撮映画は、まず彼が全体の構成や特撮のセットアップを行なうことが"主"であり、残りの人物のドラマ演出は限定的な"従"であった。だからシンドバッド・シリーズやアルゴ探検隊等の映画は、誰が監督したかを知らない人でも、ハリーハウゼンが作った映画であると言う事は知っているのだ。
Imaged by JOLLYBOY
さて、本題の"地球まで2千万マイル"に移るが、まあ話し自体はたいへんチープである。はっきり言って物語はどうでも良いと言うか、"キング・オブ・ザ・子ども騙し"。でも、僕が子どもだったら、喜んで"騙されて"見ただろう。
イタリアのシシリーの漁民が、巨大なロケットが地中海に墜落するのを目撃する。そのロケットの大きさが、尋常ではない。この映画が作られたのは1957年(!)のこと、巨大な有人ロケットと言う概念は当然一般に無い。漁民は、それが何なのかまったく分からない。漁船で恐る恐るロケットに近づき、勇気ある猟師がロケットから唯一の生存者の宇宙飛行士を救出する。
一方で、漁村の少年が浜辺でカプセルを発見する。それはロケットから飛び出たものなのだが、中にブヨブヨした物体が入っている。少年は、村に滞在する医者にその物体を高値で売る。実はその物体は"金星獣(竜)"で、どんどん成長していく。金星獣は、あっという間に人間のサイズになり、さらにどんどん巨大化していく。後は、警察やら軍隊やらが絡んで、お決まりの"モンスターvs人間"の戦いへと発展していく。ローマではゾウと戦い、更には人類の近代兵器の猛攻を受け、最後はバズーガ砲の餌食となる。ああ可愛そうに・・・勝手に地球に連れてこられてこんな目に・・・でエンドである。
僕らにとって、"物語"自体はどうでも良い。僕らは、ハリーハウゼンの紡ぎ出す"素晴らしい動き"を見たいのだから。
20世紀後半には映像技術が発達し、恐竜やモンスターは造形物からCGIへと移っていった。彼は、1981年に"タイタンの戦い"を最後に引退した。しかし、ハリーハウゼンの名前は、これからも長く語り継がれる事だろう。
趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)
マイ・アウトドア・グッズ・Ⅰ BBQセット
さて、今回から、アウトドアに使うグッズの数々を紹介していきたいと思います。ただし、僕が持っている物に限定されますけれど・・・。
アウトドアと言って、何を連想されるでしょうか?登山?キャンプ?スキー?多くの人の一般的な入り口として、まず"BBQ(バーベキュー)"あたりが、多いんじゃないのでしょうか?各言う僕も、過去、会社やら教会やら友人同士やらで、かなりの回数、川原やらキャンプ場やらでBBQをしました。
BBQ専用の場所に行くと、色々とセットを貸し出してくれますが、川原だとなかなかそうはいきません。BBQセットを用意しないと、BBQができませんね~。けっこう細々とした物が必要になるんです。そんなわけで、僕もBBQのセットを一通り揃え、機会のあるごとに使っています。下にBBQに必要なチェックリスト載せましたので、良かったら使ってください。
←マイ・BBQグリル(組立式)
以前「BBQに忘れてはいけない物チェックリスト」を作成したので、(役に立つと思うので)再度ここに記載しておきます(※ただし食材・調味料等を除く)。BBQの際に、プリントアウトしてお役だてください。□は、チェック欄です。
・BBQグリル □ ・網、鉄板 □ ・チャコール(炭) □
・着 火 剤 □ ・ライターか着火マン□ ・軍手、うちわ □
・炭つかみ □ ・包丁、まな板 □ ・箸、串、楊子 □
・紙、アルミ皿、コップ□ ・クーラーボックス □ ・スポンジ、たわし、洗剤□
・ゴミ袋、コンビニ袋 □ (・テーブル、椅子等 □)
今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
(日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版 (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編 (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート (飛 鳥 出 版)
ワインの科学 清水 健一 著 (講 談 社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
ワインのたのしみ方 皆川 達夫 著 (主婦と生活社)
世界ワイン大全 (日経BPムック)
ワインの世界史 (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編 (西 東 社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行 (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ 田崎 真也 著 (講 談 社)
ワインものがたり 鎌田 健一 著 (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通 山田 健 著 (草 思 社)
私のワイン畑 玉村 豊男 著 (扶 桑 社)
夢ワイン 江川 卓 著 (講 談 社)
永井美奈子のベランダでワイン (主婦と生活社)
ワイン この一本 戸部民夫・清水靖子編著 (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド ジャンシス・ロビンソン (WANDS)
ワインの教室 (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識 (河出書房新社)
はじめての洋食 山崎 建夫 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての和食 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての中華 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
キングコングDVD
SFX映画の世界(第4巻) 中子 真治 著 (講 談 社)
聖書の言葉
「主は私の羊飼い、わたしには何も欠けることがない。主はわたしを青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる。」(詩編23章1~3節)。