vol.72 2007年春号
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42.ワインのお菓子
さて今回は"ワインに合う料理シリーズ"を一回お休みして、ワインのお菓子を取り上げたい。と言っても、パテシィエが作った特定の店でしか入手できないような高価なお菓子ではなく、コンビニでも買えた市販のワインお菓子の紹介。ここ数年、ワイン用葡萄品種やワインそのものを使用した市販のお菓子が増えてきた。そんなお菓子の中から、僕が食べたいくつかをピックアップしたい。
ポートワイン・チョコ
最初に紹介するのは、2004年3月に食べたポートワインを使用したお菓子(※メーカー名をメモし忘れました)。小さい頃、時折ウィスキーボンボンを食べたけど、そのウィスキーをポートワインに変更したようなチョコレート。噛むと、ゼリー状に固められたワインが中に入ってます。甘~いです。
不二家・貴腐ワインのデザート
次は、2004年12月に食べた不二家の季節のお菓子"貴腐ワインのデザート"。チョコの中に、貴腐ワインのゼリーとバニラムースの二重の層がサンドされてました。貴腐ワインの甘味とチョコの甘味のダブルの甘味で、甘すぎるぐらいとっても甘いです。その後の不二家の不祥事は、たいへん残念・・・(;_;)。
ルック・グレープアラモード
これは、不二家の定番チョコ"ルック"の葡萄版です。これは、ワインを使ったチョコではないけれど、ワイン用葡萄品種も用いたチョコレートです。左から、カベルネ種、シャルドネ種、巨峰、マスカットの4種類。何度か食べましたが、最初に食べたのは2005年6月です。
ルック・ワイン&チーズ・クリーム
またまたルックですが、今度はホントにワインを使ったその名も"ワイン&チーズクリーム"。赤ワインソースとチーズクリームが、チョコの中にサンドされています。1%未満とは言え、ワインなのでアルコールが入っていますよ~。
キットカット・ショコラティエ・ワイン
さてお次に紹介するのは、ネスレー社のキットカットのその名も"ショコラティエ・ワイン"。2006年7月に食べました。通常ワインチョコと言うと、チョコの中にゼリー状にしたワインを閉じ込めるタイプがメインですが、キットカットの場合は中のウェハースとウェハースの間に、フランス産赤ワインパウダーを使ったクリームを挟んでいます。人気スィーツショップの"ル・パティシエ・タカギ""ル・ショコラティエ・タカギ"のオーナーシェフの高木康政のレシピによるチョコだそうですよ。ネスレーは、他にブランディやラム酒ベースのチョコも出してましたね(…そっちは食べてないけど)。
ロッテ・ウィノア
ロッテも季節限定物で、ワイン・チョコ"ウィノア"を出しました。ビターチョコの中に、ボルドー産赤ワイン(カベルネ種かな?)生チョコを閉じ込めました。ただし、アルコールが0.9%としっかり入っているので、これを食べたら運転しないでよ~。2006年10月に食べました。ロッテも、ネスレーと同じくラム酒ベースの季節限定チョコ(ラムレーズン)を出してましたね(※ラムレーズンもよく食べました)。
ブルボン・ショコラ・ドゥ・ヴァン(シャルドネ)
ブルボンだって負けていません。2006年11月に食べたのが、その名も(直訳すれば)"ワインのチョコ"。葡萄品種はシャルドネで、センタークリームにワインを練り込みました。ほのかにシャルドネの味が、口の中に広がります。これもやっぱりアルコールが0.9%入っているので、食べたら車運転しちゃ駄目ですよ~。
映画 "この一本!"48 「ホテル・ルワンダ」
さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。
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この映画、某監督も言っていたけど、単館レベルで上映なんかしていちゃ駄目です。公開当時、なんで全国公開ロードショーしなかったのでしょうね。やっぱり映画の配給会社は、「日本の観客のレベルはこんなもんだから、どうせ見ないし・・・」ってな意識なんですかね・・・。この映画の公開、日本では危うかったと聞いています。アカデミー賞では主要3部門にノミネートされたと言うのに、日本の映画界はその程度のレベルなんですかね…。まあ、もう公開は昨年の話ですから、今更言っても仕方ないですけど・・・。
これ、ルワンダで起こった実話の映画なんです。アフリカ史上、最大の虐殺と言われているルワンダでの話なんです。ルワンダ内戦の話が良く分からない人は、別のコーナーで解説していますので、→こちらのコーナーをクリックしてください。
2004年の映画で、イギリスとイタリアと南アフリカの競作なんです。主人公は、ドン・チーゲル。その他、ニック・ノルティやジャン・レノと言った名優達が脇を固める。監督は、テリー・ジョージと言う人。
Imaged by JOLLYBOY
ドン・チーゲル演じる主人公は、ルワンダの首都キガリにある高級ホテル"ミル・コリン"の支配人ポール。仕事に忠実で仕事の手腕も確かな、フツ族の真面目な男性である。そして、運命の1994年が訪れる。ルワンダでは、今正にフツ族によるツチ族の殲滅虐殺が行なわれようとしていたのである。
両部族の確執を簡単に記すと、次のような事だ。ルワンダは、かつてベルギーの植民地であり、宗主国のベルギーは少数派のツチ族を重用し、多数のフツ族の国家を支配下に置く政策を取っていた。フツ族の不満は遂に爆発し、ベルギーから独立、フツ族の政権が発足すると同時に、ツチ族への復讐が始まり、ツチ族は難民となって隣国へ逃れた。ルワンダではフツ族による独裁政権が続き、難民となったツチ族は反抗軍"ルワンダ愛国戦線"を結成する。国連の平和維持軍が投入されるが、両者の反目と憎しみは頂点に達し、フツ族民兵によるツチ族とフツ族内の融和派の殲滅が開始される。これが、ルワンダで起きたことの概略である。
次々とツチ族の人々が殺され始める。ポールは、フツ族でホテルの支配人であり、将軍とも旧知の仲ではあったが為す術もなかった。やがて虐殺から逃れた人々が、次々とミル・コリン・ホテルに逃げ込んでくる。ホテルのフツ族の従業員の中にも、あからさまにツチ族を侮蔑する者も存在していた。ポールは戸惑う物の、ありとあらゆるホテルの財産を駆使して、将軍に賄賂を渡してその場その場の窮地を逃れる。国連の平和維持軍は、両陣営の争いに介入する事もできないし、平和維持軍はそもそも正当防衛以外の戦闘を許されていない。やがて、平和維持軍の兵士達も殺され始める。街中では、フツ族民兵による大量虐殺が行なわれていた。政府がどこまで虐殺に介入したかは定かではないが、政府軍も将軍も民兵の非道な行動に介入しない事で、事実上虐殺を容認していた。
ホテルには、毎日難を逃れ生き延びた人々が詰め掛けてくる。欧米人は海外への脱出が可能となったが、ルワンダが故郷の人々はそうはいかない。ポールのホテルの財産もつき、将軍へ渡す賄賂も無い。食料も無い。平和維持軍の引き上げも決定。脱出の道には、民兵殺戮隊が塞いでいる。ホテルに残る人々には、もはや虐殺される瞬間を待つしか道は残されていなかった。ホテルには、すでに1,000人を超す人々が押し寄せていた。しかし、支配人ポールはありとあらゆる手段と伝を使って、全員の無事脱出を画策、実行するのだった・・・。
極限状況下で、様々な人々の姿を描いている。もっとも醜悪な姿をさらす将軍や民兵や裏切り者の従業員達の姿がある一方で、家族と1,200名の命をかけた勇気ある行動を取った支配人ポールのような人々もいる。
ラストのエンドロールで流れる曲が、僕らにアフリカと言う地域についての現状を考えさせる。「アメリカはアメリカ合衆国なのに、なぜアフリカはアフリカ合衆国になれないの?」、「イギリスは連合王国なのに、なぜアフリカはアフリカ連合王国になれないの?」。これは、アフリカ人自身と、そして長年に渡ってアフリカの植民地支配を続けた欧米諸国への問いかけである。
趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)
今、僕が見てみたい、芸能人の共演ベスト3
大物芸能人って言われる人がいますよね。出演料に巨額の出演料がかかるタレント同士だと、なかなか共演も難しい。で、今、僕が見てみたいタレントの共演。
ベスト1.ダウンタウンと明石家さんま
この人たち、どう絡むのだろう~ね~。さんまさんは、たけしさんやタモリさんや所さんとの絡みは多かったけど、過去にダウンタウンとの絡みはあったのかな~?ダウンタウンも、若い頃は"笑っていいとも"のレギュラーでタモリさんと絡んだし、最近ではたけしさんと対談したり、島田紳介さんとテレビ共演したりしたけど、さんまさんをどう思っているのかな?どちらも数多くの冠番組を抱える、自他共に認めるお笑い界の大物。笑いのベクトルは違うけど、共演見てみたい・・・。
ベスト2.木村拓也と浜田省吾
キムタクって、同性から見てもやっぱり日本のスターだと思うのですよ。容姿、歌、踊り、芝居、コメディのセンス、どれもいいでしょ?スマスマでマイケルやマドンナとも共演してしまっているから、並大抵のビッグタレントでは誰も驚かない。なので、僕個人がファンの浜田省吾との共演を一度見てみたい。省吾さんって、まずテレビ出ないから・・・僕が幸運にも彼をテレビで見れたのは、過去たった2回。対談でも、歌でも良いから(コントだと尚良し)、ぜひ二人の共演を見たいな・・・。
ベスト3.やる気マンマン、グルーブライン、ヒッツ・ザ・タウンのパーソナリティ達
僕の好きなラジオ番組パーソナリティ(※ナビゲーター)6名による共演を見たい。(やる気マンマンは3月で20年の幕を下ろしたけれど)吉田照美、ピストン西沢、バカボン鬼塚、小俣雅子、秀島史香、メイリーの6名をシャッフルしてコンビを組みなおし、それぞれ番組のパーソナリティを進めるとどうなるか・・・。ちなみにバカボンさんは、かつてピストンさんのラジオ番組でADだったらしい。
さてさて、ランキングシリーズもいい加減飽きてきたので、今回でおしまい!
今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
(日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版 (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編 (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート (飛 鳥 出 版)
ワインの科学 清水 健一 著 (講 談 社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
ワインのたのしみ方 皆川 達夫 著 (主婦と生活社)
世界ワイン大全 (日経BPムック)
ワインの世界史 (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編 (西 東 社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行 (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ 田崎 真也 著 (講 談 社)
ワインものがたり 鎌田 健一 著 (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通 山田 健 著 (草 思 社)
私のワイン畑 玉村 豊男 著 (扶 桑 社)
夢ワイン 江川 卓 著 (講 談 社)
永井美奈子のベランダでワイン (主婦と生活社)
ワイン この一本 戸部民夫・清水靖子編著 (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド ジャンシス・ロビンソン (WANDS)
ワインの教室 (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識 (河出書房新社)
はじめての洋食 山崎 建夫 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての和食 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
はじめての中華 藤田 裕子 監修 (ナ ツ メ 社)
ホテルルワンダDVD
聖書の言葉
「信仰とは、望んでいる事柄を確認し、見えない事実を確認することです。」(ヘブライ人への手紙 11章1節)。