エリコは、イスラエルの人々の攻撃に備えて城門を堅く閉ざしたので、だれも出入りすることはできなかった。そのとき、主はヨシュアに言われた、「見よ、わたしはエリコとその王と勇士たちをあなたの手に渡す。」 (ヨシュア記6章1、2節) |
|
|
|
モーセの後を継いだヨシュアは、ヨルダン川を渡り、エリコの町に攻め入る決心をしました。
エリコの町を探るために二人の斥候(スパイ)を送りました。町は高い石垣に囲まれています。出入りする門は、夜には閉ざされてしまいます。 |
|
|
|
二人はうまく町に入り、ラハブと言う女の人の家に泊まりました。
ラハブは、イスラエルの神こそ真実の力強い神様であることを知りました。
エリコの人々は、本当の神様を信じてはいませんでしたが、ラハブは二人の斥候の話を聞いて、自分も神様に従いたいと思うようになりました。
|
|
|
|
しかし、二人の斥候が町に入ったことは、エリコの王の耳に入りました。王は言います。
「そいつらを探し出して殺してしまえ!」
王の兵たちはラハブの家にも来ましたが、ラハブは二人を屋根の上に上げて隠しました。兵は言います。
「おい、ラハブ!二人のスパイが来ただろ!」
「確かに二人はここに来ましたが、どこから来たのか知りません。夕方、門の閉まる前に出ていきました。急げば、追いつくかもしれません。」
そこで兵は家の中を探した後、出ていきました。
|
|
|
|
ラハブは、二人の斥候に言いました。
「この町の人々は、あなた方の強い神にふるえおののいています。私があなた方を助けたのを忘れずに、私と家族を助けてください。」
二人の斥候は言いました。
「よろしい。私たちがここに来たことを誰にも言わなければ助けましょう。あなた方だと分かるように、窓に赤い紐を吊るしておいて下さい。」
門が閉じてしまっているので、ラハブは窓から二人を吊り下ろしました。
|
|
|
|
二人の斥候は、三日間山の中に隠れてからイスラエルの人々のところに帰りました。二人は、ヨシュアに言いました。
「本当に、あの国の人々は、私たちを恐れています!神様は、あの地を私たちにくださったのは、確かです!」
ヨシュアは、必ず神様が道を開いて下さることを信じていました。神様は言われました。
「ヨシュアよ、毎日一回、契約の箱を先頭に、町の周りを回りなさい。7日目には、特に7回回り、そして祭司たちがラッパを吹き鳴らすと同時に、全員が大声で叫びなさい。」
|
|
|
|
ヨシュアは、言われた通りにしました。
すると、エリコの城壁は崩れ落ち、イスラエルの兵は町を滅ぼしました。。
一方、約束通り、ラハブとその家族は助けられました。
ヨシュアは神様が共にいる強さを知り、カナンの征服が始まります。
|
|