主はこのとき、バラムの目を開かれた。彼は、主の御使いが抜き身の剣を手にして、道にふさがっているのを見た。彼は身をかがめてひれ伏した。 (民数記22章31節) |
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シホン王やオグ王を倒したイスラエルのうわさは、周りの国々に一気に広まりました。万軍の主なる神様が導くイスラエルには到底かなわないと、近くの国の王たちは恐れました。
東モアブのミィデアン人の王バラクは、ユフラテ川の流れるアッシリアに住む予言者バラムに使いを送りました。使いは言います。
「預言者バラムよ。わが王バラクのためにイスラエルを呪ってくれ。そうすればお礼もする」。
バラムは、その夜祈りました。
「神よ、イスラエルを呪っても良いでしょうか?」
神は答えました。
「イスラエルを呪ってはならない。私が祝福した民だから。」
そこで、バラムは使いの願いを断りました。 |
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そこでバラク王は、もっと位の高い家来をバラムに送りました。
「バラムよ。イスラエルを呪えば、どんなお礼もする。」
バラムは、再び祈りました。すると、神は答えられました。
「バラムよ。行っても良いが、私の言う事だけを伝えなさい。」
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バラムは、神様が自分をバラク王の所へ行かせたくないのを知っていましたが、ロバに乗って出発しました。
神様は、怒りを発せられました。
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神様は、天の御使いをつかわしました。
ロバは、それが見えたので避けようとしました。
バラムは言います。
「どうした!道に戻れ!」
しかし、ロバは前方に天使がいるので避けます。それを三度も繰り返すので、バラムはロバにとうとう鞭を打ちました。
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すると、なんとロバが口を開きました!
「ご主人様。私は今まであなたに背いたことがありますか?どうして、そんなに無理をなさるのですか?」
ロバがしゃべった時、初めてバラムの目が開かれ、天使が見えました。バラムは、すぐにひれ伏しました。
天使は言いました。
「このロバは、私を見たから、三度私を避けたのだ。もし、避けていなかったら、あなたは死んでいた。あなたは、私があなたに告げることだけを告げなさい。」
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バラク王は、バラムがやって来たので喜んで迎えましたが、バラムは言います。
「神様が祝福された者を、私は呪うことができません。」
そして、次の予言の言葉も伝えました。
「ヤコブから一つの星が出て、イスラエルから一本の杖が出る。」
これは、救い主キリストが将来現れると言う預言です。
こうしてバラク王からイスラエルを呪うように頼まれたバラムは、神様に伝えるように言われたことだけを伝えて、イスラエルを祝福したのでした。。
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