その子が大きくなると、王女のもとへ連れて行った。その子はこうして。王女の子となった。王女は、彼をモーセと名づけて言った。「水の中から私が引き上げた(マーシャー)のですから。」 (出エジプト記2章10節) |
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エジプトで、イスラエル人はどんどん増えました。やがて、エジプトを救ったヨセフを知らない王が現れました。
その王は、言いました。
「イスラエル人が強くならないように、辛い仕事をさせて、痛めつけよ!」
それでイスラエル人は、レンガづくりや田畑の仕事に、ムチを打たれて働かされました。 |
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それでも、イスラエル人は増え続けました。王は、言います。
「よいか!イスラエル人に男の子が生まれたら、すぐに絞め殺せ!」
しかし、助産婦さんたちは、嘘をついて生まれた男の子を殺しませんでした。
「イスラエルの女の人たちはとても元気で、私たちが行く前に産んでしまうのですので、間に合いません。」
神さまは、この助産婦さんたちを恵まれました。
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エジプト王ファラオは、怒りました!
「え~い!男の子が生まれたら、ナイル川に投げ込め!」
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この頃、ある家に、一人の立派な男の子が生まれました。
しかし、3ケ月もすると声が大きくなり、隠しておけなくなりました。
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そこで、葦のカゴのその男の子を乗せ、川に浮かべて姉のミリアムに見張らせました。
エジプト王ファラオの娘は、よく川に来ていました。その王女がカゴを見つけたので、召使いに取りに行かせました。
「お嬢さま!子どもがいます!」
その子を見て、ファラオの娘は言います。
「あら、かわいい!」
しかし、召使いは言います。
「でも、これはイスラエル人の子どもでは・・・。」
王女は、答えます。
「ナイル川に捨てるのは、かわいそうです。育てましょう。」
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そこで、モーセの姉のミリアムは出て行って、ファラオの娘に言いました。
「私は、その子に乳を飲ませる女の人を知っています!呼んできましょうか!?」
「では、お願いします。」
こうして男の子と母は、助かりました。やがて男の子は大きくなり、王宮に引き取られます。
ファラオの娘は、国中のえらい先生をやとって、王宮で彼に最高の学問をさずけました。そして、彼をモーセと名づけました。
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