ファラオはヨセフに言った「わたしは見たのだが、それを解き明かす者がいない。聞くところによれば、お前は夢の話を聞いて、解き明かすことができるそうだが。」ヨセフはファラオに答えた。「わたしではありません。神がファラオの幸いについて告げられるのです。」 (創世記41章15、16節) |
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エジプト王ファラオは、夢を見ました。
ファラオが川のそばに立っていると、川から肥えた7頭の牛があがってきました。 |
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その後、やせたみにくい7頭の牛が出てきて、はじめの肥えた牛7頭を食べてしまいました。
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ファラオは、もう一つ夢を見ました。
一つの茎に、太った7つの穂が出ました。
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その後、焼けた7つの穂が出て、はじめの太った7つの穂を食べてしまいました。 |
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王は、夢から覚めてから言いました。
「誰か、私の夢を解けないのか!?」
しかし、王宮の誰も夢を解けません。
すると、給仕頭が言いました。
「王さま、私は2年前に私の夢を解いたヨセフを知っています!」
王は言いました。
「本当か、給仕頭!よし、連れてこい!」
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ヨセフは、王の前に連れてこられました。
「おまえが、よく夢を解く者か?私の夢を解き明かせるか?」
ヨセフは答えました。
「私が解くのではありません。神さまが、王さまに平安を告げるでしょう。」
そして、ヨセフは夢を解き明かしました。
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「2つの夢は同じことです。7頭の良い牛、7つの良い穂は7年で、全国は大豊作です。
7つのやせた牛、7つの焼けた穂は、7年間の大飢饉です。あまりに飢饉がひどいので、豊作のことは忘れてしまいます。」
王は言いました。
「では、どうしたら良いのか?」
「国のかしこい人を選び、監督をおいて、7年の豊作の間、穀物を蓄え、飢饉にそなえるのです」。
王は、感心しました。
「私は、こんなえらい人を見たことがない。この人には、神の霊がとどまっている!よいか、ヨセフ。おまえは、この国で、私の次にえらい大臣になるのだ!」
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エジプトの大臣になった時、ヨセフは30歳でした。
ヨセフは、祭司の娘マセナテを妻にし、マナセとエフライムの2人の子を得ました。
ヨセフは、大臣として余った食べ物を倉におさめさせ、どの村や町にも倉を建てました。
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