女たちが水くみに来る夕方、彼は、らくだを町はずれの井戸の傍らに休ませて、祈った。「主人アブラハムの神、主よ、どうか、今日、わたしを顧みて、主人アブラハムに慈しみを示してください」。 (創世記24章11、12節) |
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アブラハムの息子イサクは、神さまの言葉をよく聞き、父や母によく従いました。 |
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アブラハムの妻サラは死に、アブラハムも年をとり、イサクも40歳になりました。アブラハムは、召使い(しもべ)を呼んで言いました。
「しもべよ。」
「はい、アブラハムさま。」
「おまえはイサクの嫁を、わたいの国の親族の中から選びなさい。」
しもべは言いました。
「その娘さんが、『故郷をはなれたくない』と言っても、無理に連れてくるのでしょうか?」
アブラハムは答えました。
「この事は神さまのお約束だから、お導きがあるにちがいない。さあ、行きなさい!」 |
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召使いは、10頭のラクダに、たくさんのお土産を持って出発しました。やがて、アブラハムの弟ナホルの住む町に着きました。
召使いは、祈りました。
「神さま。私が『水を飲ませてください』と頼んで、『良いですとも。あなたも、あなたのラクダにも飲ませてあげましょう』と言った人を、イサクのお嫁さんにしてください」。
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すると、召使いが言い終らぬうちに、ナホルの孫娘リベカがやってきました。召使いが、言いました。
「娘さん、どうか水を飲ませてください」。
すると、リベカが言いました。
「お飲みください。あなたのラクダにも、飲ませましょう。」
これを聞いて、召使いは、リベカに金の鼻輪と、2つの金の腕輪を差し出しました。
「どうか、一晩泊めてください。」 |
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リベカの家に着くと、兄ラバンが言いました。
「食事をしなさい。」しかし、召使いは、
「いいえ、大切な用をすませるまで食べません。」
と言って、神さまがリベカをイサクの嫁にえらんだことを話しました。
朝になると、召使いは言いました。
「私は、すぐに帰らなければなりません。」
ラバンは、言いました。
「そんなに急がずに、ゆっくりしたら良い」。
「いえ、主人に早くこの事を伝えたいのです。」
そこで、リベカの気持ちを聞くと、
「すぐに行きます」と、答えました。
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(紙芝居を半分まで抜く)
こうして、また旅が始まりました。
(紙芝居を全部抜く)
長い旅の末、二人はイサクの所に着きました。
イサクとリベカは、結婚しました。
神さまが二人を祝福したので、ふたりは幸せでした。
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