わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。
(創世記12章2節) |
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カルデアのウルと言う土地に、本当の神さまを信じるアブラハムと言う人がいました。神さまは、アブラハムに言われました。
「アブラハムよ。この国を出て、わたしが示すところに行きなさい。わたしはカナンの地をあなたに与え、あなたの子孫を大いなる国民としよう。そして、その中から救い主が現れる。
わたしがついているのだから、おそれてはいけない。」 |
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アブラハムは、神さまの約束を信じ、たくさんの召使いや家畜を連れて、カルデアのウルを出発しました。
アブラハムはカナンに行きましたが、そこで食べ物がなくなったのでエジプトへ行き、それから再びカナンに行きます。
数多くの召使い、羊、ラクダを連れての長い旅はたいへんです。砂漠では、水もありません。荒れ野では、水はたいへん大切で貴重なのでした。
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ある日、アブラハムのしもべと、おいのロトのしもべの間で、あらそいがありました。
「おい、この井戸の水は、アブラハムさまの家畜に飲ませるのだ!」
「何を言っている!ロトさまの家畜に飲ませないと、死んでしまう!」
そのあらそいを聞いて、アブラハムは、ロトを呼びました。
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「ロトよ。」
「はい、アブラハムおじさん。」
「わたしたちは、仲良くしなければいけない。二人ともたくさんの家畜をもっているので、一カ所では住めない。バラバラに住もう。
好きな場所を選びなさい。」 |
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ロトは言いました。
「それでは、あのヨルダン川の流れる草のよく茂ったところに行きます。」
そこは見た目は良い土地でしたが、悪い人々が済む土地でした。ロトは、そこを選びました。しかし、アブラハムは、そう言う土地を欲ばりませんでした。
「アブラハムよ。おまえの子孫は、この広い土地に増えて、数えきれなくなる。」
と言う、神さまの言葉を信じていたからです。そして、神さまを礼拝しました。
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