マイ・サバイバル・バッグ  (2004年6月13日記載)

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 僕はこのホームページでも何度か述べているように、ある意味サバイバリストである。二十歳代の頃、バイクで転んで骨折したり、街中でチンピラに絡まれて殴られて目の上を縫ったり、電車の中で変な奴や危険な奴に遭遇したりとしているうちに、次第に用心深い性格になっていったのである。うちの親父が、元消防士と言うのも関係しているのかもしれない。火事の現場の悲惨な状況を、親父からしょっちゅう聞かされていたので、火の元の確認とか、火の取り扱いとか、公共の場の非常口の確認など、一般人よりは多少用心深いかもしれない。
 そんなわけで、僕のカバンの中には、サバイバルグッズの数々が収められている。パッと見には普通の皮製のバッグだが、これはオリジナルの手作りのバッグである(設計も縫製も自分でこなして1ヶ月かけて作り上げた)。もう十年以上、修理しながら使っている。内部構造は、各種サバイバル・ツールがきちんと収まるよう、特殊化した構造をしている。公私で使用しているが、普段バッグの中からは仕事の道具しか出てこないので、誰もが普通の仕事用のカバンだと思っている。怪しまれたことはない。しかし、007のバッグのごとく秘密のポケットが付いているのだ。正に、世界でただ一つの"一点もの"バッグである。

 カバン全体像・・・かなり使い込んでます

 このカバンを説明しながら、中に収められている各種サバイバル・グッズを紹介していこう!このカバンは、3Way方式(手に下げる、肩にかける、背負うの3通り)である。手で持つための取っ手と、肩用のショルダーベルトが付いていて、いざと言う時にはカバン前面の2本の皮製ストラップを外して背面の金具に引っ掛け、背負うこともできるのだ。荷物が多くて、両手が塞がってしまうような状況では、とても重宝する。普段、2本のストラップは、カバンのデザイン的なアクセントとなっている。

 カバン前面・・・仕事ツール等が入ります

 カバン前面は、ファスナー式で、仕事の打ち合わせで使う書類や、ペン、ティッシュ、各種カード等、一般的な道具が入っている。ここを見ている分には、受付の警備などで怪しまれることもない。日常で、最もよく使用する部分である。

 カバン背面・・・小さな日常ツールが入る

 カバン背面は、3ヶ所を金具で留める方式で、A4サイズまでの雑誌、及び小さなツールやグッズ・・・携帯電話、超軽量折り畳み傘、AM・FMラジオ、MP3プレーヤー、ビクトリーノックス、LEDライト(1灯式)、予備電池、テープ式包帯等が収まっている。スペースを効率よく使うため、4ヶ所に区切られている。日常で、2番目に良く使う部分である。

 カバン下部ポケット(右)・・・各種アウトドアグッズが入る

 さて、このカバンのポケットは他にもある。普通のカバンにはまずついていないポケットで、カバン背面の下部の左右にポケットが付いていて、それぞれ2ヶ所の金具で留める。右側には、LEDライト(3灯式で光量が多い)、サバイバルストロー(0.2ミクロンの中空糸繊維でできている/NASA開発)、ポケット・トーチ(使い捨てライターを燃料として使う)、サバイバル・ブランケット(アルミ製で熱を逃さないシート)等が収まっている。中でガタつかないように、それぞれの大きさに合わせたポケットに収められている。

 カバン下部ポケット(左)・・・防刃手袋、折り畳みバッグなどが入る

 同様に、左側の下部ポケットには、防刃手袋(軍手を兼ねる事も可)、折りたたみバッグ(背負うタイプ)、裁縫道具等が入れてある。内部は、2ヶ所に区切られている。

 ・・・と言ったところが、このカバンと中のグッズの概要である。実は以前は、これ以外にもパラシュートロープ(米軍製の30メートルのもの)、登山用のカラビナ、懸垂降下用のベルト、防塵マスク等も入っていた。これらは柘植久慶氏のサバイバル・マニュアルに従って用意したものだが、(パラグライダーをやっている頃、木の上からロープ一本で懸垂降下をする訓練をやったが)街中の火事で窓から懸垂降下で脱出するような状況はまず無いだろうという判断で、半年ほどでそれは止めた。それに、さすがにカバンがすごく重かったし・・・。その頃のカバンの中の装備は、正に歩く救助隊・・・という感じだった。
 カバン以外にも、普段色々と気をつけている。靴は、大地震等の際、ガラスや危険物の上を長距離歩けるように、アウトドアにも使えるビジネスシューズのGTホーキンスのトラベラー等を数足揃えて、日常使っている。都内の事務所にも、アウトドアシューズや着替え、食品、飲料水を常備している。この他、言い出すと切りが無いのだが、非常時に使えるツールは、家でも外でもすぐ取り出せるようにしている。災害時のグッズは、すぐ取り出せないと意味がないし、もっと言ってしまえば、日常普通に使っているものを災害時に使えるようにしておくのがベストだ。
 サバイバルで大事なことは、第一に「絶対助かると言う強い信念」、第二に「日ごろからの備え(物・心両方)」、第三に「運」である。最後の「運」も、「強い信念」と「心構え」があって、初めて引き寄せることができる。ここで取り上げたカバンの中身は、「日ごろからの備え」のほんの一例だが、参考になれば幸いである。
 
尚、刃渡り6センチ以上のナイフ(単に所有の場合は15センチ以上)やマイナスドライバーは、銃刀法やピッキング防止法等の法律に触れるので、絶対携帯して持ち歩かないように。怪しまれるだけでなく、捕まりますよ。

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