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検察庁法改正法案に強く反対します (2020年5月15日記載)

前にも書きましたが、言うべき時に言わないで黙っているのは良くない、賛成しているのと同じです。なので「検察庁法改正法案」反対を表明します。

哲学者に、ジョンロックと言う人がいる。哲学と言う学問は、百人の哲学者がいれば百の哲学があると言われるくらい、ある意味「言ったもん勝ち」みたいなところがあり、「なんだ、この戯言(ざれごと)は?」みたいな哲学も多く、受け入れ難い哲学も多い。例えば、僕はニーチェの戯言が大嫌い。
一方、影響をそれなりに受けた哲学者もいる。セーレン・キェルケゴールや、ジョン・ロックなどの哲学者である。特にロックの政治思想は、アメリカの独立宣言やフランスの人権宣言にも大きな影響を与えたし、経済学にも影響を与えた。



ロックは、日本では関ヶ原の戦いを終え、大名を支配下に置き、鎖国をするぞ~と言う頃に、イギリスに生まれた人。日本がそんな前時代的な事やっている時代に、ロックは「市民政府論」を書いた。

すっごく長くなるので、要点だけ書くとこんな感じ。

「人間は自然法の下で、本来自由に生きる権利を有する。しかし、自然状態では敵に命や財産を奪われるため、自らを守るため人々と社会契約を結んで社会を形成する。
生命の危機や財産の侵害などに対処するため、犯罪処罰などを行えるように家父長や王らに父権や王権を委ねた。ところが、権利を委ねられた君主はリヴァイアサン(怪物)化して絶対君主となる者もおり、臣民の権利を奪うようになる。 人々が社会を取り結ぶ大きな目的は、財産の所有や生命を守り、生活を平穏安全に享受することにあるから、君主は権力を乱用し、臣民を滅ぼし、隷属させ、故意に疲弊させるような権利を持つ事はできない。このような君主に対しては、臣民は服従する義務は無く、人民は自らの安全と福利のために新しい立法府を作る事ができる。」
と言う事である・・・まあ、かなり強引にまとめたけど。

当時は、王制(君主制)でしたけど、これは社会主義であれ、民主主義であれ同じこと。為政者が、その権利を乱用し市民の基本的権利や生活の安全や財産を奪うならば、市民はNoを突きつけることができる。
今の政権は、基本的人権の尊重を軽んじ、「国民主権」から「国家主権」に切り替えようとあからさまに画策している。
国家が暴走しないように定められた憲法が、一時的な極一部の人の身勝手な思想で、変えられようとしている。絶対にNoだ。
国民の権利を守るために、権力が一ヵ所に集中しないように作られた仕組みが「三権分立」である。国会の立法権、内閣の行政権、裁判所の司法権の独立を破り、今、種々の疑惑で調査され裁かれる側にある権力を持った者が、司法権も手中に収めようと画策している。検察権の行使が、時の政党の恣意的な判断によって左右されてはいけないのです、絶対に。リバイアサン(怪物)が誕生するのです。権力が、モンスターとなるのです。国民は、絶対に「No!」から一歩も退いてはならないのです。
「人格の尊厳、基本的人権を尊重し、自由な社会を守る自由主義」を大義に掲げている自民党の議員達は、何故黙っている?
「〈生命・生活・生存〉を最大限に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする開かれた国民政党」を標榜する政権を支える公明党は、この危機に黙っているならあなた達も同罪だ。今こそ黙っているな、NOだ!

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