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第一部:第三章 新兵達の訓練

20.密偵の派遣

ジローナから早馬が到着して2日後、タッラコ基地の司令部に、司令官と千人隊長ら上級士官と12人の兵士が集まっている。主席千人隊長が、司令官に報告した。
「ヒスパニアの地理に詳しく、この地の方言にも慣れているベテランの軍団兵、12名を選出しました。」
司令官は、頷く。
「うむ。我々は、これから盗賊の討伐任務を開始する。しかし、盗賊の情報はまだ何も得られていない。諸君ら12名は、これから密偵として山岳地域の町を中心に、情報収集の任務に向かってもらう。ローマ軍団兵として悟られぬよう、旅人や商人の姿で任務を遂行するように。」
その後、士官と密偵に選ばれた兵士たちは、情報収集の方法について具体的な計画を練った。その翌日、密偵達12人は任務遂行のため出発した。


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