スバル・インプレッサWRX

(2010年 2月21日記載)

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 前回のGT-Rに引き続き、日本の誇るGTカー"インプレッサ"を取り上げる。と、その前に、まだスバルを作っている富士重工業の歴史をこのホームページで語っていなかったので、このページで併せて記載しませう。

 富士重工の起源を遡ると、1917年の中島知久平が創設した飛行機研究所に到る。中島は海軍を退官した後、群馬県太田の洋館を借りてこの研究所を設立し、航空機の開発を始めた。この飛行機研究所は、1931年に中島飛行機に名称を変更したが、1941年に太平洋戦争が開戦し、1944年には軍需省航空兵器総局の管理下に入った。この時期に生産された飛行機は、一式戦闘機"隼"、四式戦闘機"疾風"、夜間戦闘機"月光"などがあり、"隼"は"零戦"と並ぶ代表的な戦闘機となった。
 1945年の終戦と共に、GHQの指令によって兵器の生産を停止された。解体された中島飛行機は、名称を富士産業と改めて民需品の生産を開始し、1947年にスクーターの"ラビット"を発表した(※物資不作の時代だったので、車輪に陸上爆撃機"銀河"の尾輪を使っていた)。1950年に財閥解体を受けて社は12社に分離されそれぞれ独立したが、1952年に対日講和条約が批准されて日本が再び独立国になると、1953年に旧中島グループの5社共同で富士重工を設立した。優れた元航空技術者達が自動車開発に携わり、試作車P-1を開発した後(これは量産に至らず)、1958年に遂に国民車構想に基づいた初の市販乗用車"スバル360"を発表し、それが大ヒットとなった(→スバル360についてはこちらをクリック!)。
 1966年には、水冷水平対向エンジン(フラット4エンジン)+FWDを採用したスバル1000を発表した。この水平対向エンジンは、スバルのオリジナリティのシンボルとなる。この独創的な意欲作は、ライバルを圧倒するパッケージングで市場でも高い評価を受け、カローラ、サニーに続くヒット大衆車となった。
 1968年には、日産自動車と業務提携を結び、1972年、世界初の量産オンロード4WDとなるレオーネ・エステートバン4WDを発売する。水平対向エンジンと共に、4WDはスバルの象徴的な技術とみなされ今日に至る。

 と、ざっと富士重工の歴史について駆け足で見てみた。ちなみに、スバル(昴)とはプレアデス星団の六連星(むつらぼし)であり、上記でも述べたように富士重工業が5社を吸収合併して6社が合意した事を表している。このエンブレムは、スバル360に採用されて以来、基本モチーフは継承されて今日に至っている。


 さて、ここからインプレッサWRXのご紹介!
 インプレッサは、1992年11月に新登場。ヒット作でありスバルの顔となったレガシィの弟分として登場したコンパクトなセダンとワゴン。セダンタイプとワゴンタイプの発売と共に、ラリー仕様のWRXとWRX-typeRAも発売された。スバルお得意の水平対向4気筒エンジンは、1.5リッターSOHC、1.6リッターSOHC、1.8リッターSOHCが用意されたが、最上位のWRXには2リッター4カムDOHC+ターボの220psを発揮する心臓が与えられ(WRX-typeRAは280ps)、駆動方式にはこれまたスバルお得意のフルタイム4WDが与えられた。ブレーキは、前後ともサーボ付きディスクで、サスは前が独立のマクファーソンストラット/コイルで、後がストラット/コイル。WRX-typeRAのサイズは、全長4,350mm(全幅1690mm、全高1405mm)で、車重は1,210kg。
 低重心を生む水平対向エンジンとターボのパワー、そして優れた4WDメカニズムを与えられたインプレッサは、三菱のランサー・エボルーションとの良きライバル関係を築いていき、凌ぎを削っていくことになる。
 1998年には、1997年にコリン・マクレーがWRC(ワールド・ラリー・チャンピオンシップ)チャンピオンに輝いたインプレッサと同じスタイルで製作された、22B-STiバージョンが400台限定生産された。ノーマルのWRXの2倍の価格にも関わらず、あっという間に完売!
 ちなみに、STiとは"SUBARU TECNICA INTERNATIONAL(スバル・テクニカ・インターナショナル)"の略である。

初代インプレッサWRX-STi(地元市内にて)

初代インプレッサWRX-STi(千代田区内にて)

初代WRX-STiタイプRAの巨大なリアウィング(地元市内にて)


 インプレッサは、2000年8月に誕生以来8年ぶりのフルモデルチェンジをし、2代目へと移行した。インプレッサは当初はファミリーカー向けも意識されていたが、初代のWRC参戦開始以来、スポーツワゴンは女性をターゲットとし、セダンは走りに徹したスポーツ派に絞り込んで、2極分化を明確にした。エンジンは2リッター一本に絞られ、ターボの付かないNAモデルの155psの20S、ターボの250psのWRX、そして280psを発揮するWRX-STi(及びapecC 17インチ)の構成となる。サスは、倒立式4輪ストラットスポーツサス。ブレーキは、前後ともベンチレーテッドディスク。WRX-STiのサイズは、全長4,415mm(全幅1,740mm,全高1,425mm)で、車重は1,440kg。競技車のベース車両にも関わらず、"4枚ドア"と"ちゃんとした後席"がある利便性は、セダンの強み!旦那の趣味車と言うものの、子供もいるファミリー層の奥さんも納得(?)。
 2001年9月には小改良が加えられ、2002年にビッグマイナーチェンジが施され、更に2004年にも一部改良が加えられている。NAタイプの2リッターはラインナップから外され、1.5リッターエンジンが復活した(100ps)。インテリアもマイナーチェンジで、質感が向上した。また、ラリー・ジャパン優勝記念のスペシャルモデルRAも発売された。更に、2005年と2006年にも一部改良が加えられ、着実に向上を続けた。新たに110ps版の1.5R用の1.5リッターエンジンも追加された。排ガス低減レベルも、4つ星を獲得している。

2代目インプレッサWRX-STi(地元にて)

2代目インプレッサWRX-STi(2002年マイナーチェンジ版/地元にて)

横から見た2代目WRX-STi(2002年マイナーチェンジ版/地元にて)

バリバリラリーモードの2代目WRX-STi(地元市内にて)

2代目インプレッサWRX-STi(2005年マイナーチェンジ版/地元にて)

↑この時期のスバル車は、航空機をモチーフにしたと言うフロントフェイスデザインになっています。

 2007年6月には、3代目へとフルモデルチェンジした。この際に、5ドアハッチバックのみのラインナップに絞られた(ちょっと残念)。3代目は、3ナンバーのボディにワイド化された(全長4,415mm×全幅1,795mm×全高1,475mm)。車重は、1,480kg。エンジンのラインナップは、110psのNA1.5リッター、140psのNA2リッター、250psのターボ付きの2リッター、そして308psを発揮するWRX-STi用の2リッターターボのラインナップ。このWRX-STiの308psのDOHCターボは、パワフルで刺激的だそうだ。そして、エンジン以上に高いポテンシャルを誇るのがシャシー。新設計のサスは、高いスタビリティ(安定)能力を誇る。WRX-STiの限界レベルは、すこぶる高い。ホイールベースを延ばしたことにより、キャビンは広く、快適に座れる。価格に対する性能は高く、色んな意味で、実力の高い魅力のある車。ちなみにこの3代目は、2007-2008年の日本カーオブザイヤーの10ベストを受賞している。

3代目インプレッサWRX-STi(銀座にて)

 3代目WRX-STiを後方から見たところ(地元市内にて)


 "水平対向エンジン"と"4WD"(そしてECVT)と言う富士重工の得意な技術における特異な進化で、国産車の中で異彩を放つスバル。中でもインプレッサWRXは、かつてのラリーでの活躍に見られるように、過酷な状況で向上を続けてきた名車。トヨタ傘下となってラインナップのいくつかの車種が削られつつあるが、これからの更なる進化に期待したい。がんばれスバル!













 マイコレクションより"スバル1000"

 マイコレクションより"初代インプレッサWRX"

 マイコレクションより"2代目インプレッサWRX"

 マイコレクションより"2代目インプレッサWRX-STi"

 マイコレクションより"2代目インプレッサWRXラリー仕様"

 マイコレクションより"2代目インプレッサWRX"

 うちの子のプルバックWRX


参考・引用文献
The絶版車ファイル  (インフォレスト)
国産&輸入車購入ガイド (JAF出版)
スバルホームページ


ニューモデル速報 歴代シリーズ 歴代スバルWRXのすべて

 

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