入口 ＞トップメニュー ＞図書室の本棚目次 ＞現ページ
強くなるオセロ 村上 健 著／ナツメ社 （2020年1月2日記載）
どんな分野でも、師匠や優れた先輩がいた方が良いと思う。自分でチャレンジして、失敗して得た知識や経験はとても貴重だけど、それには物凄い時間がかかる。壁にぶつかったり、行き詰った時、小さなアドバイスを授けてくれる先達の言葉はありがたい。
例えば、僕の自転車歴、ランニング歴、登山歴はいずれも数年で、とても浅い経験しかないけれど、それぞれの分野で経験を重ねた友人たちがいたおかげで、あまり遠回りをせずにここまで来られた。人に与えられた時間は限られているので、先達の友人たちのアドバイスは助かる。
一方、僕の仕事はＣＧ制作だが、３０年前はＣＧの専門学校なんて１校も無くて、当然ＣＧを教えてくれる人なんて皆無の時代だったから、１から全て自分で試さねばならなかった。たくさんのチャレンジとその失敗から学んだ事は多かったけれど、師匠や先輩がいてくれたら、もっと早くにＣＧのその先に行けていたとも思う。
オセロゲームについてもそれが言える。僕の今日現在の戦績は、４６,５３１戦で、２７,２９７勝、１８,２６０敗、９７４引分であり。勝率は、５８.６６％。実は、長期間この勝率が変わらない。どんなにがんばっても、勝率５８％。これが現在の僕の実力。将棋の猛者は親戚にもいるし教えてもらっているが、残念ながらオセロの猛者はいない。家族、親戚で、もはや僕に一度でも勝てる人はいない。それでも勝率は、５８％止まり。壁を破るには師匠が必要だ。
そんな事があって、オセロの本を購入した。著者は、３度の世界チャンピオンに輝いたオセロ最上段位九段の村上健氏である。この年末年始でダラダラせず、読み切った。僕が４万戦以上で何となく分かってきた法則について、またよく分かっていない事項についても、論理的にできっちり説明してくれて目から鱗状態だった。
この本は、強くなるための基本や考え方が書いてあるが、すぐに強くなれるわけではない。強くなった人は、物凄く譜面や戦法を研究している。僕もオセロに新たなる一歩を踏み出そう。
新品価格
￥1,100から
(2020/1/3 07:32時点)
