健康シリーズ番外編                          Jollyboyのワクワク健康ランド

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枕革命!枕で得る正眠 (2008年10月12日記載)

 さて、僕は10年以上に渡って、不眠症気味である。結果、一晩寝たはずなのに、首痛や肩痛が取れていない、体全体がだるいし、気持ちも重い…そんな日々が長年続いた。
 あまりに不眠がひどいので、(以前このHPでも書いたが)病院に行って入院検査してもらった結果、一晩に74回もの無呼吸状態があった。その時には、5種類もの薬をだしていただいたがあまり改善せず。ここ1年ほどは、一晩に2~3回、多い時で5回ぐらい目が覚めてしまっていた。また、長年、見る夢の9割以上が悪夢。
 現在、診療内科で"睡眠導入剤"や"気分の明るくなる薬"を処方してもらっているが、多少の改善はあるものの、やはり熟睡感が得られてない。薬にしても、言わば対処療法…根本的な"何か"を見直さなくてはならない。長年の経験から、ずっと"枕が怪しい"と確信するようになっていた。しかしながら、寝具の情報が氾濫し過ぎていて、何を選べば良いか分からない。「こんな形が睡眠には良い」とか「この新素材が良い」とか「低いのが良い」、「高いのが良い」、「固いのが良い」、「程よく沈む込みのが良い」…と言うように、情報が錯綜している。そんな訳で、僕が過去に買い換えた枕は、両手の指の数を超える。捨てた枕や押入れにしまってある枕も、相当数ある。そんな枕の、一例を上げると次のような枕たちである。

低反発ウレタン枕
大流行した、ご存知"低反発ウレタン枕"…高価だった。

チロー枕
"チロー枕"…水を入れるとラジエターのような冷却効果がある。寝苦しい真夏日に…。

抱き枕
"抱き枕"…インドネシアでは、花婿は結婚先にも持っていくと言うけれど(笑)

ドーナツ型枕
"ドーナツ型枕"…中央の凹みに頭が納まるが、実は枕として最悪だと知る。


 さて、この一例を見ただけで、僕がどれだけ熟睡を欲しているかがお分かりになると思う。これだけ枕を買い換えても、ぴったりの枕が得られない"枕難民"であった。そんな悩みを抱えている時に、マイミク(mixi友人にしてリアル友人)の方の日記に、
「枕革命」(山田朱織著/講談社α新書)の紹介記事が載っていたので、早速飛びついて買って読んでみた。筆者は、街中の整形外科のお医者さんであり、また正眠(※著者は快眠や熟睡をこのように表現しておられる)のための研究もライフワークとしている方。
 結論から言うと、目から鱗が落ちた気分。僕が長年抱えていた様々な疑問が、明快に解かれている。僕は、性分的に現場を知らない"机上の空論"を押し付ける学者は嫌いだが、この本の筆者は数多くの患者さんを診られている現場の医師なので説得力がある。

 僕は、長年"うつ伏せ寝"でしか眠れない人間だったが、"うつ伏せ寝"は寝姿勢としては"最悪の寝方"である事を知った。うつ伏せ寝をしなければならないのは、枕に原因がある可能性が高いことも知った。僕は、"低反発枕"を止めて、ここ数年は中央部が凹んだ"ドーナツ型枕"を使っていたが、この枕は寝返りが打てない最悪の形状である事も知った。寝返りが打てず体勢が辛いので、結果としてうつ伏せ寝をしてしまうのだろう。肩が体の下に入り込んでしまう事により、肩や首の痛みもひどくなる。本来、一日酷使した"首"は、ゆっくりと休ませててあげなければいけないのに、それができていなかったから、首や肩の痛みが治らない。毎日、長時間コンピューターの画面と格闘している人間にとって、最悪の寝姿勢だったのである。
 また、万人にぴったり合う"万能枕"は存在しないと言う事も知った。成長過程によって、身長によって、体重によって、体格によって、色々な要素で、それぞれ合う枕は違う。したがって、市販の枕がぴったり合う可能性は低い。そんな訳で、僕もテーラーメイドの枕が欲しくなった。そこでHPを見たが(→詳しくご覧になりたい方はこちらをクリック/http://www.makura.co.jp/)、なんと現在予約が1,500件も詰まっていて、今申し込んでも1年以上先になるとの事。
 さすがに1年も待てないので、本に書いてある枕の作り方にしたがって、自分で自作枕を作る事にした。それをざっと一覧にすると、下記のようになる。まず必要なのは、ペッタンコになったせんべい座布団。晴れた日に天日干しをして、パンパンとホコリを叩き出してから下記の作業へ移る。

せんべい座布団 せんべい座布団を鋏で真っ二つに裁断!

せんべい座布団 中綿が出ないように、切断面を縫う。これで二つの枕のベースが完成。

せんべい座布団枕 タオルケットで枕の高さを何度も調整。僕の場合測ったら7cmになった。

せんべい座布団枕完成 カバーに入れて完成。


 驚いたのは、ほんの5mm違うだけで、まったく頭の安定感が違う事。この微妙な5mmの調整が難しい。妻にも、横向きに寝た時に"首と背骨のセンターラインがまっすぐになっているかどうか確認してもらった。試行錯誤の末、僕の枕の高さは約7cmになった(※でもまだ完璧ではないと思う)。
 さて、この記事を書いているのは枕を使い始めて3日目だが、使用初日から"うつ伏せ寝"をしなくて良くなった。これは僕にとって、革命的な事なのである。同時に、真夜中に何度も起きる事が無くなり、朝6時頃睡眠が浅くなった時にトイレに起きる程度になった。一週間ほどしたら、睡眠導入剤も減らしてみたいと計画している。
 まだ長期間の実験をしていないので、今後、長期使用後のレポートも書きたいと思う。最終的には(※1年以上後だが)、テーラーメイドの枕を作ってもらうつもりだ。不眠に悩んでいる方は、「枕革命」(山田朱織著/講談社α新書)を読んでみると良いと思うよ。色々と参考になると思います。



2009年12月6日追記:オーダーメイド枕届く!

 昨秋、"枕革命"を読み、オーダーメイド枕の計測を申し込んで予約を待つこと一年以上、先月11月ようやく神奈川県内にある"山田朱織枕研究所"(16号整形外科/写真下)に行ってきました。山田先生の指導の下、担当スタッフが僕の肩周りの計測や僕に合う枕の高さと材質を微調整を行う。
山田朱織枕研究所
 そして、更に待つこと3週間、12月1日、ついにオーダーメイド枕が届きました!(※下写真)
整形外科枕
 待つこと一年以上、長かった…。高さが今まで使っていた枕より随分と高く感じる"8cm"で、固め。しかし、寝返りがとても打ちやすい!ちなみに価格は、23,700円(計測料、枕カバー代、消費税、送料込み)。オーダーメイドなので価格は安くないが、僕の長年の肩痛&不眠&悪夢からの解放の願いが適うならば決して高くはない。いつか長期使用感想レポートを書こう~。

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2010年10月30日追記:山田先生がテレビに出演されました

 上記の山田朱織先生が、日本テレビのゴールデンタイムの番組"日本一受けたい授業"に出演されていて、枕や正眠の大切さを説明されていました。人気が高まって、ますます予約が取れなくなるかな~。