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草加の非自慢1・綾瀬川

(記載:2003年10月12日)

 さて、今回は草加の"非"自慢を取り上げたい。草加には、綾瀬川や中川と言った一級河川が流れているのだが、その水質がとても汚いのだ。特に綾瀬川は、毎年大阪と奈良を流れる大和川とワースト一位、二位を争っているぐらいに、超汚い!ちなみに、中川も今年、全国ワースト5に入る汚さだ(国土交通省による調査で、水質調査地点が2カ所以上ある166河川について、生物化学的酸素要求量(BOD)の昨年の平均値によりランクづけした/朝日新聞記事より)。
 夏などに、綾瀬川の水量が極端に減って、川の水が煮詰まってくると、風の吹く方向によって、物凄い異臭が漂ってくることがある。とてもたまらない臭いである。


春の綾瀬川(桜) 春の綾瀬川(満開の桜)

 何故、これほどまで汚いかというと、多数の工場などがありその廃液などが流れ込んでいるのと、下水道普及が完全ではないので生活廃水が流れ込んでいるためだ。もちろん、草加だけでなく、上流都市の廃水も含まれているのは言うまでもない。僕が学生の頃でさえ、下水道普及率はたった3%だった。今は、かなり下水道が市内に普及してきたとは言え、完璧ではない。

 夏の綾瀬川(初夏の緑)

 こんな汚い川ではあるが、僕らは小学生の頃、綾瀬川につながる伝右川の中で平気で遊んでいた。今では、考えられない。これらの川は治水が行き届いていなかったので、台風が来るたび河川が氾濫し、道路と川の面が同じ高さになっていて、よく楽しんで自転車で水の中へ突っ込んでいった。今のように、川がフェンスなどで囲われていなかったのに、増水した川に流された子どもの話は聞いたことがない。子どもも一応危険を承知して、自分なりにレッドラインを作って楽しんでいたと言うことだろう(この辺りに、現代の子供が危険に対処できない理由の一端がありそうだ)。


 秋の綾瀬川(晩秋の紅葉)

 さて、話が脇道に逸れてしまったが、この綾瀬川を昔のきれいな川に戻したいと言う思いは、草加市民の間にもあって、「綾瀬川をきれいにする会」などもあり、色々な活動をしている。しかし、まずは工場の廃水と生活廃水を処理する下水処理場を草加市及び上流の町々に、100%完備することだろう。

 冬の綾瀬川(大雪の日)

 2003年7月8日発表の順位では、綾瀬川はワースト3だった。少しは改善しているのだろうか?ちなみに、ワースト2は前出の大和川、ワースト1はタマちゃんが現れた鶴見川(神奈川)である。


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2014年8月18日追記:

今朝の散歩の様子。
ふと、伝右川の水面をみたら、藻が大量発生しているではないかぁ!先週までは、確実になかった藻!よく見たら、川の流量が減って水面が大幅に下がり、川底に近い藻が見えるようになっただけだった。
日本屈指の汚い(綾瀬川と)伝右川ではありますが、こんな川でもたくさんの鯉たちが悠々と泳ぎ、たくさんの小魚の群れが泳いでいます。上流から捨てたコンビニの袋に詰めたゴミや缶やペットボトルも、どんどん流れてきます。
昔は土手から降りて行けたので、子どもの頃、この伝右川に入って遊んでいました。もうこれ以上、汚さないでほしいな~。