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草加の隠れた名産品・浴衣
(記載:2002年11月3日)
草加の名産品と言うと、せんべいしか思い浮かばない人も多いと思う。実際草加市民でも、他の名産品があることを知らない人が多い。その代表格が、"浴衣"(ゆかた)である。この浴衣は、県の伝統的手工芸品に指定されている伝統産品なのである。これらは、「東京本染めゆかた」のブランド名で販売されている。
草加の伝統産品"ゆかた"
僕らが小学生の頃、やぐらに染物が乾されていて、よく風にたなびいているのを見かけた。最近はそういう光景をあまり見なくなったが、未だに浴衣が名産品であることを知ってちょっとうれしい。先日、地元の伝統産業展示室に行って浴衣の製造工程の展示を写してきたので、ここで一部をお見せしたいと思う。
浴衣ができるまでの工程
浴衣を作るには、まず生地の精練(天然繊維から夾雑物を除く事/釜で高圧で2時間煮沸する)し、その後苛性ソーダを入れた水に漬けて漂白(生地を染めやすくするため)する。その後ヤグラ干しをして、乾いた反物は1反ずつ巻き取られる。その後、以下のようにして染め付けられる。
染め付けに使う型
40cm×1mの染め付けの木枠に型紙を張り、反物をセット。
型付け
糊をヘラで均等の厚さに塗る。
染め付け
白いさらし柄が糊付けされ、染色工程に入る。
染め上がる
染められた生地は、水洗い機で糊や余分な染料を落とされる。
干して生地の完成
そして乾燥させられ、糊付けと整理仕上げの後、問屋に卸される。浴衣生地は、このような職人芸的な過程を通って完成に至るのである。
昔と違って浴衣を着る機会はかなり減ったが、子供らに浴衣を着せる機会が訪れたら、草加産の浴衣を着せたいと思うのであった。
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