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草加せんべいのページ

アイコン 草加せんべい・手作りに挑戦!!


草加せんべいにこだわるからには、自分でもせんべいを作ってみたい・・・常々そう考えていたのだけれど、今年2004年9月、いよいよ"草加せんべい"の一からの(ゼロからの?)手作りに挑戦しました。手元に草加せんべいのレシピがあるわけでもなく、ましてやせんべい作りの道具などは一切無く、まったくの手探り状態でのせんべい作りです。

うるち米 お米を用意

さて、用意するのは当然"お米"です。今回は、妻の実家の田んぼから捕れたお米を使用することにしました。正に手作りせんべいに相応しい、自家製のお米です(って言っても僕が育てたわけじゃないけど・・・)。せんべい作りに用意したお米は、200cc。このお米をきれいに洗って、乾します。

お米を粉にする お米を粉にする

お米が乾いたら、それを粉状にします。石臼でひくのが本来のやり方なのですが、うちは一般家庭なので当然石臼なんてありません。そこで、すり鉢にお米を入れて、すりこ木でひたすら擦ります。

粉になったお米 粉になったお米

すり鉢で擦ること2時間・・・根性で、お米は写真のように粉になりました(これは、なかなかしんどかった)。

粉にお湯を加える 粉にお湯を加える

さて、次に粉にお湯を加えて、練って、団子状にします。200ccのお米に、100ccのお湯は多すぎたようで、ちょっと柔らかくなり過ぎました。200ccのお米に対しては、50ccぐらいのお湯を加えてみて、その後様子を見ながら少しずつお湯を加えた方が良いようです・・・教訓。

蒸す 蒸す

練った団子状の玉を、蒸篭(せいろ)で蒸すのだけれど、うちには蒸篭なんて無いので、普通の鍋で蒸します。茶碗蒸しを蒸すぐらいの感じで、15分ぐらい蒸してみました。

できあがった練り玉 できあがった練り玉

こうしてできあがった練り玉が、上の写真です。この後、伝統的な方法だと杵で付くのだけれど、当然うちには(やはりと言うか、当然と言うか)臼も杵もありません。そこで、塗り玉をサランラップに包んで手でよく揉みます。こうしてできたものは、シンコと呼ばれます。

棒でシンコを伸ばす 棒でシンコを伸ばす

シンコをのし棒でよく伸ばすのですが、困った事にのし棒や麺棒の類がなく、先ほど使用したすりこ木棒を代用しました。麺打ち用の台などもやっぱり無いので、テーブルの上にアルミホイルを引いて作業しました。

せんべいの型抜きをする せんべいの型抜きをする

次に、切型(わっか)と呼ばれる専用の型でせんべいの型抜きをするのですが、当然我が家には切型もありません(本当に何の道具もないのですね。我ながら、よくこれでせんべいを作る気になったものです)。切型の代わりに、上の写真のように子供用のプラスチックのお茶碗で型抜きしました。

型抜きされたせんべいの生地 型抜きされたせんべいの生地

こうして型抜きされたせんべいの生地が、上の写真です。なかなか、きれいにできたでしょ?200ccのお米から、6枚の生地が完成しました。レシピも道具も一切無いのに、何とかここまで辿り着きました。成せば成るものですね。

生地を天日干しする 生地を天日干しする

一晩寝かせた生地を、翌日、天日干しのため、生地をベランダに作った台の上に並べました。天日干しした生地は、機械で乾燥させた生地より旨みがますそうです。太陽の力は偉大ですね~。しかし天日干しした日は、この夏の記録的暑さが嘘だったかのように涼しい日で、しかも曇っていました・・・少し残念。午後から雨が降り始めたため、天日干しは途中で中止。生地の乾燥は、不本意ながら電子レンジで行ないました。500W強で、1分30秒ほどに設定して熱して水分を飛ばしました。

押し焼き 押し焼き

さあ、いよいよ「焼き」の作業です。計画では、ベランダにアウトドア用のBBQグリルを出して、炭火を使って網焼きをするつもりだったのですが、当日は雨が降ってしまい、炭火焼は不可能となりました。そこで計画変更して、フライパンで焼くことにしました。せんべいを機敏にひっくり返しながら、押瓦(おしがわら)で平らにするのですが、やっぱり押瓦もないので、写真のようにフライ返しとマッシャーを代用しました。

焼けてきました 焼けてきました

こんがりときつね色になってきたら、焼き上がりです。

タレを塗る タレを塗る

丁寧に焼き上きあげた生地に、タレを料理ハケで塗って仕上げます。当然、一般家庭のうちには煎餅用の秘伝のタレなんてものは無いので、醤油に砂糖を混ぜて自家製タレを作りました。

マイ・センベイの完成 マイ・センベイの完成

こうして出来上がったのが、上のお煎餅です。見た目は、完璧です。味のほうは普通ですが、堅焼き煎餅を更に堅くしたような食感でした。超堅焼き煎餅と言ったところでしょうか。まあ初めての挑戦なので、まずまずと言ったところです。当然と言えば当然ですが、プロの職人さんは経験や知識が豊富で、専用の道具があり、使用する素材も違うので、やっぱりプロの草加煎餅の方がおいしいですね~。お煎餅を作るのに、こんなにたいへんな苦労をするとは思いませんでした。次からは、一枚一枚、もっと味わって食べようと思います。

(本ページの記事は2004年10月10日記載)