パラグライダー徒然記

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仕事を独立&結婚する直前まで、パラグライダーを楽しんでいました。パラグライダーに関するあれこれを書きました。今は休止中ですが、いつか復活(子どもの自立後?)したいなぁ~。


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パラグライダー・徒然記① 2017月9月26日

今朝の散歩で、ドローン練習14日目。フライト回数は41回、フライト時間は75分となった。最近は微風程度であれば、バッテリーが尽きるまで1度も墜落させることな飛ばすことができ、足元50cm以内に着陸させることができるようになった。今朝は調子に乗って、Bluetoothの電波が届く範囲で50m上空まで飛ばした。

とは言っても、しょせんドローンはバーチャル。自分が飛んでいる訳ではないので、目で機体の動きを確認し、その情報を脳に送り、その脳が指令を指に送り操作して、また目視で確認・・・の繰り返し。自分で飛ぶパラグライダーの方が、体感・直感で遥かにコントロールしやすい。

パラグライダーは、仕事を独立&結婚する直前までやっていた。
パラグライダーを休止したのは、大けがすると仕事ができなくなり収入の道が断たれるのと、独身時代のようにお金や時間を趣味のためにたくさん割けなくなったから。子供が独立するまでは、まあ休止かな?
お金がかかると言ったのは、まず道具代。新品の機体(キャノピー)に40万円かかった。その他に、ハーネス(座って&コントロールする部分)数万円、緊急時用パラシュート10万円、バリオメーター(高度&上昇下降計測機)数万円、その他パラ用ヘルメットやフライトスーツやグローブ他色々で計数十万円もかかってしまった。
道具代だけではなく、交通費やパラグライダースクールの費用もかかる。パラグライダーは山から飛び立つので、山にいかなければならない。ガソリン代だけでなく、高速道路費用も含めた交通費などがかかる。パラグライダーで飛びに行くのは、毎回小旅行をしているようなものなのだ。毎週行くと、常にお財布は空になる(汗)。
しかし、パラグライダーはなかなか辞められない。何故か?その魅力をおいおい書きたいと思う。
写真は、我が家の階段の壁に飾ってある"テイクオフ"と言う昔の手描きの作品。(最近、変色してきた)




パラグライダー・徒然記② 2017月9月27日

さて、パラグライダーの徒然記、2回目。
パラグライダーは、山から飛び立つので山がないと飛べない。そして習わないと飛べないので、スクールもないと飛べない。自転車の練習の様に、家族や友達に教えてもらうと言う訳にはいかないのです。死にます。と言うか、まず飛び立てません(笑)。

"飛行を許可され整備されたエリア"と"スクール"がある山は、昔はそんなに多くありませんでした。僕が友人と共に初フライトしたのは1991年で、一番近い所で福島県の猪苗代の磐梯山でした。まあ、遠いこと、遠いこと(汗)。ガソリン代・高速代だけでなく、時には泊まることもあったのでペンション代もかかりました。
しかし、週末土曜にわざわざ磐梯山まで行っても、飛べるとは限らないのです。晴れの予報なのに雨が降ったり、雨ではなくとも風が強いと飛べない。2~3回に1回飛べれば良い方でしょうか。福島県まで行って、飛べない日のがっかり感、ご理解いただけるでしょうか?アウトドアスポーツは、自然が相手なので仕方ないのですが。
飛べない日のレジャー代替え案も用意しておく必要があります。近くの観光地を散策したりします。友人たちを連れて計5人で飛びに行った時も天候不順で飛べず、がっかりされてしまいましたが、その時は酒造巡りをしました(^^;)

僕の飛行回数は現在80回ですが、その倍以上はエリアに通いました。その旅費と費やした時間たるや・・・それが、家族持ちの僕がパラグライダーを現在休止している要因の一つです。
その後、より近い栃木県の赤岩山にスクールができたのでそちらに移りました。長野県の富士見まで飛びに行っていたこともあります。最終的なエリアは、もっと近い栃木県のみかも山で、そこで休止するまでフライトしていました。

僕が始めた頃と違い、今はパラグライダースクールの数も増え、インターネットでの検索や問い合わせも楽になったのでパラグライダーを始めやすいかな?次回は、パラグライダーで実際に飛ぶことについて書きます♪
写真は、磐梯山で僕の初めてのフライト時の写真。機体(キャノピー)の形が、1991年を感じさせる旧さ(笑)。




パラグライダー・徒然記③ 2017月9月28日

パラグライダーのお話し3回目は、パラグライダーがどうやって飛ぶかと言うお話し。
パラグライダーって見た目はパラシュートみたいだから、「飛ぶと言うよりも、スカイダイビングみたいに安全に落下するんでしょ?」と思われている方も多いと思いますが、ちゃんと飛ぶのです。
鳥のように羽ばたきませんし、エンジンやプロペラもありませんが(※モーターパラを除く)、上昇気流に乗って上昇します。風が山の斜面にぶつかってできる上昇風や、地面が温まってそこから発生する上昇気流などに乗ります。(なので、流石に上昇気流がなければ、ただ普通に降りて来るだけなので、フライトは数分で終了してしまいます)。
山から飛び立つのですが、上昇気流に乗ると離陸地点よりも遥かに高い位置に上昇し、山頂を超え(トップアウト)、普通に高度1km以上とか高度数kmに達します。もう、地上の建物はマッチ箱です。そこまで高く昇ってしまうと、高所恐怖症の僕でも逆に怖くありません。むしろ、高度10mとか20mの陸橋を自転車で渡る方が怖いです(笑)。

ただ人間には上昇気流や風の方向を目で見ることはできませんので、それを知りそれに乗る練習をする必要があります。上昇気流や風の向きを知るには、色んな方法があります。吹き流しや旗のはためく方向を見る、野焼きの煙の方向を見る、畑や田んぼその他の上昇してくる臭いをかぐ、風の温度の違いを肌で感じる、トンビが上昇気流に乗って旋回上昇している場所を探る、バリオメーターの音に即座に反応する等々。
ベテランとなると、上昇気流のクラウドストリートを見つけて100~300kmの距離をクロスカントリーフライトする人もいます。

僕が最も好きなのは、アーベントの風です。日中、地面や山の木々で温められた空気が、夕方一斉に吹きあがってくる上昇気流の事です。アーベントは特定の気象条件が揃った時に発生するのでなかなか遭遇できませんが、とても安定した気流で、長時間フライトを楽しむことができます。僕が初めてアーベントに遭遇した時は、まだ性能の低い中古のサイキックと言うキャノピーで飛んでいて、ベテランの方よりも低い高度でしたが、それでもトップアウトして山の上を何度も行ったり来たり往復しながら、1時間40分も飛べました。この夕暮れ時の静かなフライトのひと時が大好きです。あの心地良さを知ったので、パラグライダーを止められなくなりました。
絵は、以前僕がアクリルガシュ&エアーブラシ、ポスタ―カラー、水彩絵の具を併用して画いた「アーベントの風」と言う作品。




パラグライダー・徒然記④ 2017月9月29日

さて、パラグライダーの徒然記の4回目。
前回、パラグライダーの楽しい一面に触れたけれど、負の面もきちんと書いておきたいと思います。誤解があるといけないので先に書いておきますけど、パラグライダーは安全なスポーツです。ただ、基本を守らない人はケガをします。実例を書きますね。

あるエリアで飛んでいる時、そのエリアにビジターが訪れました。ライセンスを取得した人は、他のエリアでも飛ぶことができます。
僕自身は、A級⇒B級と昇格し、筆記試験も合格し、あとは卒業試験の基本的な実技をクリアーすればライセンス取得でした。スクールの校長先生も手続きの準備をして待ってくれていました。ところが、天候不順で週末は来る日も来る日も飛べず、ついに仕事の繁忙期に突入して、まったく栃木県まで遠征できなくなってしまい、筆記試験合格の期限も切れ、僕のライセンス取得機会は流れてしまいました。自然相手のスポーツは、そう言う運命の悪戯も起こります。
もとい、話を戻します。そのビジターなのですが、山頂付近のテイクオフエリアでその人の飛び方を見ていて、全員が「あれ、駄目だよね?怖いよね?」と意見の一致をみました。
パラグライダーは方向転換をするために、コードをひきます。右に曲がる時には右コードを引く。すると機体(キャノピー)の右後端がぐいっと下がり、右の空気抵抗が大きくなり、右に旋回すると言う理屈です。一気にコードをひくような急激なコントロールは、絶対にNGです。下手をするとキャノピーがつぶれて失速、墜落します。
ところがそのヴィジター・フライヤーは、旋回する度に急激にコードを引き、バッサバッサと音を立てて機体を一気に変形させて旋回するのです。そんな飛び方を教えるスクールはないはずなのだが??と言うか、そんな飛び方でよくライセンス取得できたなぁ!?
で、その方、高度10mを切って、着陸体制にに入ってからも急激な操作しちゃったんです。どうなったかと言うと、失速し、墜落。山頂から見ている僕らからも墜落するのがはっきり見えました。骨折⇒救急車搬送、と言う流れになりました。痛かったろうに・・・。
その人の問題だけなら良いのですが、その後、事故なのでエリアに警察が来て聴取開始です。ノートに記入された名前しか知らないヴィジターのため、てんやわんやで右往左往。その日はフライトどころではなくなりました。フライトエリアはだいたい地方の田舎なので、小さな事故も地域の新聞の片隅に載っちゃったりもします。そうなると、「パラは危険だ!」とか、「そんな危険なスポーツに公の山を貸しておいていいのか?」と言った話になってしまうのです。構図は、登山における遭難事故に似ています。たった一人のヴィジターの危険な飛行で(その人も骨折して痛かったと思いますが)周りの大勢の人に迷惑をかけてしまうのです。

私がある友人に誘われて別のエリアのスクールに飛びに行った時、友人がそれをやってしまいました。
着陸時に友人が脚を骨折。僕がその友人を病院まで送り、治療後、車で彼を家まで送り、何故か嫁さんににらまれる破目に。スクールにも事故報告でたいへん迷惑をかけました。管理責任が問われますので。
その友人が回復し、再び僕は彼に誘われそのエリアのスクールに飛びに行きました。すると、その友人はまた着陸で骨折したのです!今度は背骨です!すごく、焦りました。だって、背骨ですよ!?
どう飛んだら、あんな安全なエリアでケガできるんだ!むしろ骨折する方が難しいだろ!!何も学んでないのか!?
僕は、徐々に"心配モード"よりも"怒りモード"の方が上回りました。病院⇒治療⇒車で自宅まで搬送⇒何故か嫁さんに「僕が悪い」みたいに睨まれ(心の声:飛びに誘ったのはご主人の方ですよ!)、スクールにも2度にわたって大迷惑をかけて。で、流石に完治してもその友人とは二度と飛びには行きませんでした。スクールも合わせる顔が無くて、そのエリアには二度と行けませんでした。

…と言うように、どんなスポーツもそうですが、基本を無視し危険なフライトをすればケガもします。そして周りの方々にも、多大な迷惑をかけます。そこは、肝に銘じておく必要がありますね。

絵は、仲間たちと「アルバトロス(アホウドリ)」と言うチームを組んだ時に描いたキャラクター(アクリルガシュ&エアーブラシ、水彩、ポスカラ併用)。
ちなみにアホウドリは、重いので自ら羽ばたいて飛び立つことができません。崖の上で風を翼に受け飛び立ち、風や上昇気流に乗って飛翔します。




2024年9月21日追記:久々の三毳山
ロードバイクライドで大平山ヒルクライム&登山。
大平山の次は、久々の三毳(みかも)山を登山する。
パラグライダーやっていた頃は、テイクオフまで何度も登った山。



中岳山頂は標高210mだけど、ちゃんとしたコースで山頂まで登ったのは初!
コースの距離はわずか800m だけど、ラスト400mは急勾配でマジ超きつっ!汗だく(笑)
下山後、自販機にコーラがなくサイダーで乾杯!



登山後、超久々に三毳(みかも)山のパラグライダーのフライトエリアにも行きました。
25年前、この山でパラグライダーで飛んでいました(※磐梯山と赤岩山からの三毳山!)。
流石に知っている顔の人は、昨日はいませんでしたが。
僕らの時代に完成したモノラックとレールも健在でした。
モノラックができる前は、重いパラグライダーのセットを背負って何十回も山を登っていたのです。
ここでモノラックの運転免許も取りました。もう動かし方は、流石に忘れていますが(笑)。



今もこのクラブチームのジャージとTシャツを持っていますし、ロードバイクよりもずっと高かったパラグライダーのセットも未だに押し入れに保管しています(^^)



この近所にスキー&パラグライダー仲間の友人が住んでいて、彼はみかも山の特産品館で商品を販売していて、その商品パッケージのデザインをさせていただいたこともあります。
(※残念ながらその特産品館は、中は空っぽでクローズド(閉館)で入れませんでした。25年だからなぁ~)。
このコロナ禍で数名の友人とお別れしましたが、その友人ともお別れとなりました。彼の御父上のお通夜には参列しましたが、コロナ禍で彼自身の葬儀には出られませんでした。
そんな事もあり、昨日どうしても久々に三毳山のパラエリアを訪れたいと思っていたのです。。