JOLLYBOY'S NEWS JOLLYBOY TIMES
 vol.78 2008年秋号

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JOLLYBOYのワインハウス

47.コルク栓(ブション)のマイ・コレクション

 さて前回のワイン・グラス・コレクションに引き続き、今回は僕のワインの"コルク栓(※ワイン用語正式名称=Bouchon/ブション)"のコレクションについて書かせていただきます。
 ワインが飲みきれなくて、ボトルにコルク栓をしたい時、抜いたコルク栓をそのまま再利用して差しても良いのだけど、途中でポッキリ折れていたり、ポロポロしていたり、なかなか上手くボトルにささらなかったり。しかし、一度抜いてしまったコルク栓はなかなか元のボトルに刺せないので、そんな時のために、見ても楽しめるコルク栓と言うのが売っています。これを集めるのも、なかなか楽しいです

ブション・コレクション←マイ・ブション・コレクション

ブション ブション ブション
ライオン、イーグル、テディ・ベアー

ブション ブション ブション
天使と葡萄、ペンギン、レストラン・オーナー(?)

ブション ブション ブション
パイナップル、ワインクーラー、イルカ

ブション ブション ブション
立方体、円柱、八角形柱

ブション
ワインエキスパート試験合格記念に友人からもらった木箱入りの"Regnoart"栓

 さて、コルク栓とはちょっと違うのだけれど、スパークリング抜栓後に気が抜けないようにしておくための、スプマンテストッパーがあります(※スプマンテとは、スパークリングワインのイタリアでの名称)。しかし、抜栓したらなるべく早めに飲みましょう。

スプマンテストッパー
スプマンテストッパー

 また、ワインは同じく抜栓後は、酸化が急速に進みます。それを避けるのに、ボトル内の空気を抜くためのポンプと栓の機能を両方備えたストッパーがあります。しかし、完全に真空になる訳ではないので、酸化を止めるにも限界がありますので、やはりなるべく早く飲みきりましょう。


ポンプ付きストッパー
ポンプ付きストッパー

 さて、ついでなので、ブションとは関係ありませんが(紹介する機会も無いと思うので紹介がてら)、下の写真はワインの液垂れを防止するためのシートです。ボトルの入口に巻いて差し込み、液垂れを防ぎます。洗って何度でも使えます。友人のヨーロッパ旅行のお土産にもらったデンマーク製のシートです。

液垂れ防止シート

 以上、マイ・コレクションでした。


ジャン・ベッケー・クレマン・ド・アルザス・ブリュット ジャン・ベッケー・クレマン・ド・アルザス・ブリュット

 
世界のスパークリング・ワインを紹介する3回目。前回のクレマン・ド・ロワールの引き続き、今回もフランスのクレマンをご紹介します。ジャン・ベッケーの"クレマン・ド・アルザス"。
 アルザスと言うと、玉子料理に良く合うライチの香り漂うゲヴァルツトラミネールのワインが有名ですが、このクレマンもなかなかの優れもの。シャンパーニュ方式で丁寧に造られた、辛口でクリーミー、かつ風味がしっかりしてキレのある繊細なスパークリングワイン。フランス・クレマン・コンクールで金賞受賞!…まあ、それなりに価格も高いのですけどね…。とあるパーティに出して、みんなで飲みました。

参考データ:葡萄品種/ピノオーセロワ、シャルドネ、ピノブラン
      価格 750ml 2,380円(消費税込)







映画 "この一本!"54 「意外と亀は速く泳ぐ」

 さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。

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亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 [DVD]

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このコーナーで、邦画を取り上げるのは4回目だなぁ~(アニメ含む)。良くできたアニメ・ドラマ"のだめカンタービレ"の"のだめ"役の上野樹里主演の、2005年公開の映画"意外と亀は速く泳ぐ"。この映画、ものすごく脱力感があって良いのだなぁ~。映画作りに手を抜いていたと言う意味ではないですよ、念のため。
 「ゼブラーマン」の時にも書いたのだけれど、映画の作り手、特に若い映画の作り手って、映画、しかもちゃんと映画館に掛かる映画を取れるチャンスって、なかなか無いでしょ?一般の人はあまり知らないかも知れないけれど、多くの映画は、どれだけ手間とお金をかけようと、確実に劇場で公開されるわけじゃないんだよね。誰の目に触れる事も無くお蔵入り…そんな映画が、世の中には山のようにあるんだな~。自主制作となれば尚更で、地元の公民館や文化会館で公開できるんら、まだそれは幸運な映画達なんですよ。

 だから、劇場で公開される映画となれば(例え単館公開であったとしても)、やっぱり作り手にしたら、どうしたって力が入っちゃうよね。だから、一生懸命作るあまり、色んな哲学やら、芸術やらを詰め込みたくなっちゃう。「凄い映画作家が現れた!」と世に認知させたくなっちゃう。お金を出してくれるスポンサーやタイアップ先の意向も、しっかり盛り込まないと。予算や期限も守らなくちゃ。俳優さんが、色々意見言ってるし、交通整理しないと。スタッフのスケジュールや、予算管理もたいへんだなぁ…。三谷幸喜監督の"ラジオの時間"じゃないけど、完成まで色々たいへんなのです。
 そんなこんな、色んな思いと苦労が詰まって映画が出来上がるので、もう、ほとんどの映画が"力入り過ぎ"、"力こぶ満載"の映画になってしまう。で、20世紀末頃の日本の映画は長年「う~ん、なんだかなぁ~」と言う感じで、"普通に"楽しめなかった。
 最近、日本映画も力の抜き方のバランスが上手くなってきた(…ように思う)。技術はずっと向上している、作り手の情熱もある、でも作品は力が抜けている…そう言うの好きだなぁ~。だから、この"意外と亀は速く泳ぐ"が普通に楽しめた。プロデューサーも、監督(脚本)も、凄いがんばったのだろう~な~。プロデューサーは佐々木亜希子と言う方で、監督(脚本)は三木聡さんと言う方。両名ともよく知らないのだけれど、これから邦画を見る時、この名前チェックしておこう~っと(…こんな方々の映画にCGやVFXで参加したいものだ)。

意外と亀は速く泳ぐImaged by JOLLYBOY

 物語は、上野樹里演ずる片倉スズメと言う平凡な主婦が主人公。夫は、海外赴任中。その夫は、電話で亀の事しか聞いてこない。スズメは、日々平凡な生活を送るだけ。そんな生活の中、なんとスズメはスパイ募集の広告を発見し、スパイになるのだが…と言うお話し。
 ネタバレになるので、結末は書かないけれど、ストーリーの着地点がまったく見えない(笑)。たいていの映画って、どんなに良い脚本でもたいていは先が読めるじゃない?この映画、先が読めないと言うか、別に物語の先を知りたくないと言うか、映画に身を任せたくなってしまうのである。ストーリーそのものよりも、雰囲気が好きと言う意味では、ブレードランナーとか、バクダッドカフェの範疇に近い気がするそれぞれ、SF、ヒューマンドラマ、コメディと分野は違うけれど、雰囲気を重んじる…そんなカテゴリー…な気がする。
 平凡な日々も、ちょっと視点を変えるだけでこんなにもワンダーになってしまう…そう言う映画で、脱力感満載なのにワクワクしてしまう。どうでも良い事柄の一つ一つのディテールに異様に固執していて、それがまた良い。登場人物もみんな平凡な生活を送る人々なのに、実は際立った個性の塊の人々。蒼井優、岩松了、ふせえり、要潤、温水洋一、岡本信人、伊武雅刀など、普通っぽいのに"怪演"のオンパレード。特に僕が好きなのは、松重豊演ずるひたすら平凡なラーメンを作り続けるラーメン屋のオヤジ、村松利史演ずる実は凄腕ヒットマンの豆腐屋。
 何も考えず、普通に楽しめる映画です。大ヒットは無理な映画だろうけれども、この映画が好きな人とは友達になれそうな気がする(笑)。



趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)

マイ・アウトドア・グッズ・Ⅵ ランプ&ライト類


 さて、このコーナーも遂に、6回目になりました。今回、取り上げるのは、ランプやライトです。整備されたキャンプ場は別として、人里離れた林間や山間で行なうキャンプは、基本的に真っ暗です。ですから、ランプ(ランタン)&ライトは必需品です。燃料を使うタイプと、電池を使うタイプがあります。で、僕の持っているランタン(ランプ)&ライトをご紹介させていただきます。

コールマン・ランタン←コールマン・ランタン

 まずは、定番のホワイトガソリンのランタン。「キャンプと言えば、このランタン」。と言うぐらいのシンボリックなアイテム。安定した火力で、長時間明るさが維持できるのが良い。特殊なマントル素材を使うので、多少の慣れとストックは必要。枝に引っ掛けたりして、夜の調理のお供になります。

電池式ランタン 電池式ランタン←電池式ランタン

 「ホワイトガソリンは面倒だなぁ…」と言う人には、電池タイプのランタン。このタイプは、テントの中で使うのにピッタリかな。 電池タイプのランタンは便利ですが、電池の消耗は意外と早く、それなりに電池は用意しておかないといけません。また電池は、使用しなくても自然放電で使えなくなるので、たまにチェックが必要。また、ランタンに限らず、電池は液漏れを起こすので、入れっぱなしにしてはいけません。液漏れで、懐中電灯を駄目にしたことがあります。

コールマン・アーマーライト←防水ライト(コールマン・アーマーライト)

 さて、ランタンは枝やテントに引っ掛けて使いますが、手にもって移動の時などに使う懐中電灯(ハンディ・ライト)もある程度揃えておきましょう。夜、キャンプ場でトイレに行く時や、災害時には必需品ですから、複数あっても良いでしょう。特に、野外使用や災害時用を想定する事が多いですから、防水ライトを買っておいても良いでしょう。僕も、4個ほどの防水懐中電灯を持っています。

ラジオ付きライト←ラジオ付きライト

 災害時用と言う点で言えば、ラジオ付きタイプも持っていても良いかもしれませんね。もちろん、防災用の専用ラジオを持っていればそれでも良いですが。

多目的(ライト+蛍光灯+点滅灯)ライト←多目的(ライト+蛍光灯+点滅灯)ライト

ドライバー+ピックアップマグネット付きライト←ドライバー+ピックアップマグネット付きライト


 多目的タイプのライトも、一つぐらいあっても良いかも。意外と便利です…かなりマニアックですが。

ミニマグライト←ミニマグライト

ミニマグライト←ミニマグライトは、こんな風に使えます

 昔、よく鞄や車に入れておいたのが、ミニ・マグライト。意外と知られていないのが、ミニマグライトは、蝋燭のように立てて使えること。僕は、蝋燭の代わりに、ワインのデキャンタージュに使ったこともあります。ただし、最近は電池寿命と電球寿命の長いLEDライトが増えてきたので、僕はそっちへどんどん移行中です。

LEDライト LEDライト LEDライト
LEDライト LEDライト マイ・ミニLEDライト達


 と言う訳で、持っていて便利なのが"LEDライト"。LEDライトは、玉切れの心配も無く50万時間は持つと言われているので、ほとんど買い換える必要がないでしょう(※LEDが駄目になるよりボディやシステムが先に壊れる・・・?)。電源の消耗も、単三ないし単四電池で数十時間照らす事ができるので、災害時にも助かるでしょう。まあ、電池の消耗が少なくて済む分、ハロゲン球ライトのような明るさはありませんが。
 
LEDライトは登場当初はけっこう価格も高くて、1~4灯式程度のLEDライトが2,000~4,000円もしていたので僕も3つぐらいしか持っていませんでした。
 しかし、最近は多灯式でも1000円ぐらいで買えるようになってきたので、次々に買って、どんどん増殖し、今では一体いくつのLEDライトがあるのか、自分でも良く分かりません。車のダッシュボード、鞄の中、寝室の手の届く所、色んなに置いてあります。


LEDランタン←LEDランタン

 LEDタイプは、ハンディ式だけでなく、ランタン式やクリップ式などもあり、なかなか便利な世の中になってきました。上記のLEDランタンは太陽電池充電式なので、電池も燃料もないいざと言う時、太陽の光さえあれば充電できる…と言う代物。

ヘッド用LEDライト←ヘッド用LEDライト

クリップ式LEDライト←クリップ式LEDライト

自己発電タイプLEDライト←自己発電タイプLEDライト

 とにかく、アウトドアに出てしまうと"電源の消耗"には気を使うので、電池が長持ちするLEDライトは重宝します。自己発電式のライトは、災害時用に一つぐらい持っていても良いかも。

 以上、妻にも呆れられるライト・マニアのJOLLYBOYでした。



今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
                        (日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版     (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編            (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック              (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート              (飛 鳥 出 版)
ワインの科学          清水 健一 著   (講  談  社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン         (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
ワインのたのしみ方       皆川 達夫 著   (主婦と生活社)
世界ワイン大全                  (日経BPムック)
ワインの世界史                  (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編   (西  東  社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて        (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる   (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行             (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ        田崎 真也 著   (講  談  社)
ワインものがたり        鎌田 健一 著  (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通     山田 健 著   (草  思  社)
私のワイン畑          玉村 豊男 著   (扶  桑  社)
夢ワイン             江川 卓 著   (講  談  社)
永井美奈子のベランダでワイン            (主婦と生活社)
ワイン この一本    戸部民夫・清水靖子編著  (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ      マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド   ジャンシス・ロビンソン    (WANDS)
ワインの教室                   (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識         (河出書房新社)


聖書の言葉

「初めに言があった。言葉は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらず成ったものは一つもなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」(ヨハネによる福音書1章1~5節)。