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 vol.63 2005年冬号

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JOLLYBOYのワインハウス

33.ワイン偉人伝5:ニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール

 ワイン偉人伝のシリーズも、今回で5回目になりました。再びフランスに話を戻しましょう。今回ご紹介するのは、"ぶどうの王子"と呼ばれたニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵です。
 セギュール侯爵は、1697年生まれの人で、ボルドー高等法院の院長(※ボルドー議会の議長と言う言い方もある)も努めた人です。彼は土地の名士で、メドックを代表するシャトーを数多く所有していました。(以前このコーナーでも紹介した事のある)ラフィット、ラトュール、ムートンと言った名シャトーもその中に含まれています。
 さて、セギュール侯爵が「ぶどうの王子」と呼ばれるようになった所以は下記の通りです。
 (シャトー・ラフィット・ロートシルトを紹介した時にも触れましたが)ルイ15世の時代に、ヴェルサイユ宮殿で王の寵愛を一心に集めていたのがポンパドゥール夫人でした。彼女は王の歓心をより得るために、ブルゴーニュのロマネ・コンティの畑を手に入れようとしました。しかし、彼女を苦々しく思っていたコンティ公によって畑は奪われてしまいます。
 かつてポンバドゥール夫人を罵り、地方に飛ばされていたリシュリュー男爵は、失地を回復するため、ボルドーに素晴らしいワインがある事を教えました。この時に、活躍したのがセギュール侯爵でした。リシュリュー男爵は、「ブルゴーニュワインしか飲まない」と断言していたので、セギュールはラフッィトをブルゴーニュワインだと偽って彼に飲ませたのです。それを飲んだ男爵は、そのワインを絶賛しました。こうして、リシュリュー男爵はラフィットを愛飲するようになりました。男爵は、このワインを利用して政敵だったポンパドゥール夫人と仲直りして、彼女から王に紹介してもらったのです。こうして、彼はヴェルサイユに返り咲いたのです。それ以来ラフィットも、もの凄い高値で取引されるようになり、セギュール侯爵の富と名声はますます上昇していったのです。
 そればかりでなく、ラフィットの魅力の虜となった王とポンパドゥール夫人はぜひ生産者に会ってみたいと言う事になり、セギュール侯爵もヴェルサイユに赴く事になりました。その際に、侯爵は美しいジャケットを着ていたと言います。王がそのジャケットに付いている宝石のようなボタンを誉めると、セギュール侯爵は「ボタンは、ぶどう園の石をカットして磨かせたものです」・・・そんな風に応えたそうです。それに対して、王は「そういう素晴らしい畑をたくさん持っておられるなら、侯爵を"ぶどうの王"と呼ぼう」と言ったと言われています。こうして、セギュール侯爵は"ぶどうの王(or王子)"と呼ばれる事となりました。

Nicolas-Alexandre de Segur像 Nicolas-Alexandre de Segur像(JOLLYBOY'Sワインノートより)

 このように、セギュールはラフィットを初め、ラトュールやムートンと言ったキラ星のごとき名シャトーを数々所有していましたが、最も愛していたのがシャトー・カロン・セギュールだと言われています。カロンと呼ばれる辺りは、ローマ時代には既に存在していたようで(カロンとはローマ時代の古語で"木"と言う意味で、ローマ兵が木材を運ぶ船も"キャロン"と呼ばれていた)、メドックのブドウ栽培もこの辺りから始まったと言われています。カロンは村の中心でもあり、こうした理由から、セギュール侯爵は特に"シャトー・カロン・セギュール"を愛していたようです。彼が、色々な理由で他のシャトーを手放した時にも、このシャトーだけは手放しませんでした。それだけ、このシャトーを特に愛していたようです。
 彼はワイン史上に残る、有名な次の言葉を残しています。
「ラフィット、そしてラトュールにても私はワインを作ってきた。しかし私の心はここ、カロンにある」。



シャトー・カロン・セギュール シャトー・カロン・セギュール

 シャトー・カロン・セギュールは、ぶどうの王子からあたかも恋人のように愛された至福のワインです。ラベル(※エティケットと言う)のハートのマークがそれをよく表しています。このワインは、サンテステフ村唯一の第3級格付けワインで、12世紀からの古い歴史があります。
 シャトー・カロン・セギュールは、上記のセギュール侯爵が亡くなってから、従兄弟のアレクサンドル・ド・セギュール・カロンに継がれましたが、その子ニコラ・マリー・アレクサンドルの時に資金難となり、1778年にデュムーラン家に売却されました。1960年代、70年代と一時期評判を落としましたが、現在の所有者ガスクトン夫人に渡って1982年以降は自分のスタイルを取り戻し、再び高い評価を取り戻しています。
 ワインのラベルにハートがデザインされている事から、バレンタインデーや結婚式のプレゼントに贈られる事も多いようです。中身のワイン自体は、木の樽(毎年40%を新しいものにしている)による熟成期間を24ヶ月もかけて丁寧に寝かせているので、安定した長寿ワインに仕上がる。また、果実の風味が豊かで、果実を濃縮させたような芳香な香りが特徴です。僕も過去何度か飲んでいて、必ず一本はワイン・セラーに入れてあるお気に入りのワイン。ただ、最近ちょっと価格が高くなっている(ヴィンテージによっては1万円を超えるものも多く、中には2万~3万円もするものもある)のが気になる。

参考データ:生産地/フランス・ボルドー地方・メドック地区・サンテステフ村
      ぶどう品種・カベルネ・ソーヴィニョン65% メルロー20% カベルネ・フラン15%
      価格 6,000円(1997年もの)


[1997] シャトー・カロン・セギュール / サン・テステフ / ボルドー / フランス / 750ml / 赤【HLS_DU】

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シャトー・カロン・セギュールのハートのラベル シャトー・カロン・セギュールのハートのラベル

シャトー・カロン・セギュールこぼれ話・・・ハートのラベルに描かれたシャトーの屋根の上をよく見ると、鳥(雁)が数羽飛んでいます(左の画像をよく見てください)。これは葡萄の実を食べに来た証しで、葡萄が非常に良い出来であることを現しているのだそうです。










映画"この一本!"39 「ロレンツォのオイル」

 さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。

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ロレンツォのオイル/命の詩 [DVD]

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 毎年、年の始めは希望の持てるような映画を取り上げたいと考えていて、今回は「ロレンツォのオイル/命の詩」を選択。今回はネタばれを承知で書くので、これからご覧になる方で、結末を知りたくない方は読まないで下さいませ。
 この映画は1992年製作だけど、僕が見たのは2003年になってから。前からこの作品の存在は知っていたけれど、なかなか見る事ができなくてようやくDVDを買って見ました。ロードショー公開時に見てもおそらく感動したと思うのだけれど、子供の父親となってからこの作品を見たので、感動と共に考えさせられることも多かった一作。監督はあのジョージ・ミラー(マッド・マックスやベイブ等の監督)で、製作や脚本も担当する入れ込みようである。
 現在うちには子供が二人いるのだけど、上の子が3ヶ月の時に突然39~40度の高熱が出た。風邪かなと思って夫婦で小児科に連れて行ったら、小児科の先生がうちの子を一目見るなり慌てて市立病院に連れて行くように指示した。紹介を受けて市立病院に行くと、様々な検査の嵐。腕に点滴の管を指したり、髄液を採取したり・・・しかもいきなり入院となってしまう。初めての子供の病気で、いきなりの入院。しかも高熱の原因が分からないと言う。正直、夫婦揃ってあせった。その後の精密検査で尿路感染症と言う事が判明した。乳幼児の尿管が短い(ないし捩れている)ことから来る、尿の逆流による細菌感染症だった。5日間の入院の末、無事退院(しかし、その後1年間毎日薬を飲み続けることになった)。
 子供の病気と言うのは、親にとって気が気ではない。ましてや、自分の子がもし不治の病にかかったらどうだろうか、と考えずにはいられない。その体験をした(or今もしている)のが、この映画で描かれている家族である。この映画は実話に基づいており、オドーネ夫妻(ニック・ノルティとスーザン・サランドンと言う二人の名優が演じる)の5歳の息子ロレンツォ(ザック・オマリー・グリーンバーグが演じる)が不治の病に侵される。その病気とは、母親から男の子だけに遺伝する副腎白質ジストロフィーの一種ALDと言う病気。長い化学式を持つ脂肪酸が脳神経を取り囲むミエリンを破壊し、2年以内に確実な死をもたらす恐ろしい病気。稀な病気で、名前すらまだ付けられたばかり。医者や科学者にも治療法はおろか、原因すらまだ分かっていない。息子の死まで、タイムリミットは約2年。夫婦の壮絶な闘いが始まる。夫婦、友人、周囲の人々、医者・・・たくさんの人々が絡む凄まじい葛藤の中で、夫婦愛が試され、信ずる事の深さが極められていく。既存の医療の限界も試される。医者や学者達の努力も虚しく、時間だけが経過していく。我が子を救う為に、医者でも科学者でもない平凡な親が、難解な化学や生理学と格闘し、最新医学と格闘し、病気を食い止める方法を見つけるべく、人生のすべてを費やした闘いを続ける・・・。


ロレンツォのオイル
Imaged by JOLLYBOY

 この映画は、奇麗事だけを並べていない。追い詰められた夫婦のいがみ合い等の弱さ、心身の過労、医者や企業が抱える問題、色んなものを隠さずに画面に提示していく。それを、リアリティを持った映像で我々に訴えかける。病気の原因や治療方法を研究する為には、一家の家計ではどうにもならない・・・あらゆる方法を駆使して、資金獲得に奔走する夫婦。仕事そっちのけで、図書館にこもって研究をする父親。24時間子供に付き添い、唾液を吸い取り続ける母親や友人達。息子を人間扱いしない看護婦達を、何度も追い出す母親。同じ病気の子を持つ親達との、考え方の相違での衝突。どんなに良い方法が見つかっても、科学的理論の裏付け、臨床の裏付けがないと、医療行為として認められない。様々な苦しみや困難が、次々と夫妻を襲う。
 そうした極限下の葛藤の末、病気の進行を止めるオイルが完成する。エンディングで、そのオイルで元気に生活をしている大勢の(実際の)子供達が画面に登場する。しかし、夫妻の闘いはこれで終わりではない。破壊されたミエリンは、自然と修復されることはなく破壊されたままである。病気の進行は食い止めたが、息子を病気から解放するにはミエリンを修復する事が必要なのである。夫妻は、今もこのミエリン修復のための研究プロジェクトを続けていると言う表示がエンディングで流れ、基金のための連絡先も表示される。闘いの道のりは、まだまだ長いのだ。親が子を思う気持ちと言うのは、かくも強い。この真実の物語を目の当たりにする時、誰もが心を揺さぶられるに違いない。
 この映画でもう一つ感じたのは、真実を描くことの難しさだ。例えば、古代のトロイ戦争や、中世のジャンヌ・ダルクの物語等を描くなら、学者だって当時の事を全部知っているわけではないから、多少誇張してもあまり問題にならないだろう。関係者だって生存していないから、名誉毀損で訴えられる事もないだろう。しかし、現代の実話だとそうもいかない。数年前の事なら、マスコミは事実関係を調べられるし、関係者も多数生存している。しかし真実を伝えるためには、批判すべきところはしなくてはならない。(名前や団体名は変えるにしても)実在の人物等を登場させなくてはならないし、好ましい良い立場で描かれるのならともかく、そうした人物の中には好ましからざる表現で描かなければならない者も出てくる。また、映画に登場する科学的な知識もきちんと裏付けが取れていないといけない・・・荒唐無稽なSF物語ではないのだ。そう言った様々な調整をしないと、現代ノン・フィクション映画を製作するのは難しい。訴訟大国アメリカでは、尚更の事だ。製作スタッフには、様々な苦労があったと思う。そう言った意味でも、現在も進行中のこの物語を、世の中にこれほど力強く提示した「ロレンツォのオイル」に、単なる感動以上の敬意を表したいと思うのだ。




趣味の部屋(ビークル&アウトドアー&エトセトラ)

"2004年独断商品ベスト5!!"

 さて、2004年に買った商品で、個人的に気に入った商品の年間ベスト5を勝手に発表!!
 選択の対象は、製品自体の機能・性能やコンセプトが優れていることはもちろん、比較的安くてコストパフォーマンスに優れていること(例えばフェラーリは良い製品かも知れないが、一千万円以上して高すぎるので除外)の2点です。目安としては、価格が一万円を超えずに良いものを選びました。あくまで個人的に気に入ったにすぎないので、他人がどう感じるか、評価するかは、別問題です。あしからず。

第一位:海のうるおい藻
海のうるおい藻

 見事第一位に輝いたのは、シャンプーです。このシャンプーは、とても気に入った。僕の髪はくせっ毛で硬くて、なかなかサラサラもしっとりもしないので、ずっと良いシャンプーを探していたのである。本当に色々と試して、一本4千円もするカリタのシャンプーやトリートメントを、長年使い続けたこともあるのだが、どれもこれも駄目だった。しかし、この海のうるおい藻は、僕の髪質にぴったりはまって、もう1年間使い続けている。このシャンプーに出会えて良かったぁ。いちいちリンスやトリートメントするのはめんどいので、リンス入りタイプのものを使っている。

第二位:気化熱利用のエアクーラー
気化熱利用のエアクーラー<

 事務所のエアコンの効きが今ひとつなので、補助用に買った室内用エアクーラー(俗に言う冷風扇である)。普通の室内用エアクーラーは、後ろから熱風が吹き出したり、もしくは氷や冷水を入れる等の手間がかかったりするのだが、これは便利。水は入れる必要があるのだが、冷水や氷を入れる必要はない。水が気化する時の気化熱を利用したエアクーラーなのだ。手間がかからず、背面から熱風が吹き出すこともないし、電気代も安い。欠点は、強制冷却ではなく気化熱を利用しているので、極端に冷たい風は出てこない点。でも、価格は七千円程度と言う超破格値だったし、電気代も手間もかからないので二重丸!

第三位:ボトルド・ウォーター&サーバー
ボトルド・ウォーター&サーバー

 サーバー代が無料と言うことだったので、アクア・クララと言うボトルドウォーターを契約したのだけれど、これが思っていたより便利で安い。冷たい水も、お湯も、使いたい時に使える。水そのものの品質も良くて、海洋深層水を濾過したり殺菌したりして作った水なので安心。これで12リットルボトル一本あたり1,260円(税込み)。どうせ水は買って飲むので、1リットルあたり100円は安いし、買いに行く手間も省けて楽。とても、コストパフォーマンスに優れている。これでお茶やカップ麺を作る時にはお湯が出るし、冷たい水を飲む時には冷たい水が出てくるのだ。ホント、便利。

第四位:グリコの置き菓子
グリコの置き菓子

 これは商品そのものというより、新しいシステムやチャレンジ精神に対する賞賛と言う事でランク・イン。富山の置き薬は有名だが、グリコの置き菓子は画期的な面白い発想。お菓子はどれでも百円で、蛙の貯金箱にお金を入れるようになっている。中身は毎週入れ替えてくれて、欲しいお菓子のリクエストもできる。忙しくてなかなか買い物に出られない時とかは、けっこう便利。誰もやらなかったと言う事で、2004年度の第四位に入れました。欠点は、(当然と言えば当然だが)グリコと亀田製菓など取り扱いメーカーが限定されてしまう点と、百円以下のお菓子と百円以上するお菓子が混在していて、安いお菓子を食べた時、なんとなく損した気分になる点かな(笑)。

第五位:塩ゆで枝豆
塩ゆで枝豆

 昨年の夏にとてもはまったのが、99円ショップで見つけた"冷凍枝豆"。これが便利。通常は、枝豆を食べようと思ったら茹でる手間と時間がかかる。コンビニやスーパーで出来上がりの枝豆を買おうとすると、量が少なくてしかも安くない(だいたい200~300円ぐらいか)。しかし、この急速冷凍した"塩ゆで枝豆"は、水道水で戻すだけでよくて、塩味も着いていて、量も250gと多い。夏のおつまみとして、画期的だったので第五位に選びました。



今月号の引用・参考文献:
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本
                        (日本ソムリエ協会)
日本ソムリエ協会 教本/2003年度版     (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編            (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック              (飛 鳥 出 版)
田辺由美のワインノート              (飛 鳥 出 版)
ワインの科学          清水 健一 著   (講  談  社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン         (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260 浅田 勝美 監修 (日 本 文 芸 社)
世界ワイン大全                  (日経BPムック)
ワインの世界史                  (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編   (西  東  社)
ボルドー/ワインの宝庫を訪ねて        (日 経 B P 社)
ブルゴーニュ/ワインとグルメの歴史にひたる   (日 経 B P 社)
シャンパーニュ/金色に輝くシャンパンの故郷へ (日 経 B P 社)
トスカーナ・ワイン紀行             (日 経 B P 社)
ソムリエを楽しむ        田崎 真也 著   (講  談  社)
ワインものがたり        鎌田 健一 著  (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通     山田 健 著   (草  思  社)
私のワイン畑          玉村 豊男 著   (扶  桑  社)
夢ワイン             江川 卓 著   (講  談  社)
永井美奈子のベランダでワイン            (主婦と生活社)
ワイン この一本    戸部民夫・清水靖子編著  (毎 日 新 聞 社)
ワインデイズ      マーク・ピーターセン著 (文春文庫PLUS)
ワイン用葡萄ガイド   ジャンシス・ロビンソン    (WANDS)
ワインの教室                   (イカロス 出 版)
ワインついしゃべりたくなる博学知識         (河出書房新社)
exワイン・ホームページ
ロレンツィオのオイル~命の詩~           (ユニバーサル)



聖書の言葉

「主はわたしの光、わたしの救い。わたしは誰を恐れよう。
 主はわたしの命の砦。わたしは誰の前におののくことがあろう。」(詩篇27章1節)