JOLLYBOY'S NEWS JOLLYBOY TIMES
 Vol.30  2000年4月号

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JOLLYBOYのワインハウス

8.酔うということ

 さて4月ともなると、会社の同僚や友人と花見をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。花見と言いながら、花を見もせずにお酒をたくさん飲むのが日本の風習…。また、新入社員歓迎と称した酒の席が多いのもこの4月。そこで、今月は"酔う"ということをテーマに考えてみましょう。

酔う

 お酒で"酔う"とはどういうことかと言うと、アルコールの麻酔作用(中枢神経の働きの低下)によって、脳が自己抑制から開放され、本能行動が多くなることと言えます。さて、では何故"酔う人"と"酔いにくい人"がいるのでしょうか。「日本人は、アルコール分解酵素が弱いために酒が弱い」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、正確に言うとこれは間違いです。アルコールをアセトアルデヒドに変換するADH(アルコール脱水酵素)については、実は日本人の方が欧米人よりも活性が高いのです。しかしアセトアルデヒドは、末梢血管を拡大させたり、顔を赤くする原因物質となったり、二日酔いの原因を作ります。つまり酔いから脱出するには、このアセトアルデヒドを酢酸に代謝し、最終的に水と二酸化炭素に分解することが必要です。
 しかしこれが問題で、アセトアルデヒドを分解して酢酸に変えるALDH(アルデヒド脱水素酵素)に問題があります。ALDHには、活性型(Aとする)と不活性型(Bとする)がありますが、遺伝子(DNA)レベルでも、これに対応した遺伝子が存在します。Aに対応した遺伝子の情報でAが作られ、Bに対応した遺伝子でBが作られます。DNAは、二本の鎖が一対になっています。一本がAで対もA(つまりAA)なら酒が強く、ABなら普通に酒が飲め、BBなら酒に弱い…と言う分けです。AAの遺伝子は欧米人に多く、日本人には少ないのです。日本人の50%はABとBBなので、あまり酒に強くない体質のようです。
 ちなみにABやBBの人は、アルコールからアセトアルデヒドの変換は速いものの、アセトアルデヒドを蓄積しやすく二日酔いになりやすい体質になります。一方AAの人は、アセトアルデヒドの分解は速いものの、アルコールからアセトアルデヒドへの変換は遅いため、アルコールが体内に存在する時間が長く、アルコール依存症になりやすい体質を持っています。このため、欧米人は日本人よりも二日酔いになりにくいにも関わらず、アルコール依存症が多いようです。
 まあ、適量の酒は体に良いのですから、飲み過ぎて体を壊すようなことは避けたいものです。



メモリアル・ワイン メモリアル・ワイン

左から"鎌倉物語"、"レモンハート"、"かぼちゃワイン"

 今日は、個々のワインの紹介というのではなく、色々な記念の際のワインについて取り上げます。僕は昔からくじ運が良い。気まぐれに年間10枚ほどの懸賞ハガキを出すが、その内半分は当たる。昨年ワインの2枚の懸賞ハガキを出したら、2枚とも当たった。一つは、一月にも紹介したスペインのカヴァというスパークリングワインと記念グラスとカレンダーのミレニアムセット。そしてもう一つは、双葉社のコミック文庫5周年のコミックのキャラクターデザインラベルのワインセット(たった1000セット限定で、箱にナンバリングしてあり、僕は652番目だった)。赤を一本飲んでみたが、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを使用したボルドータイプのなかなかのミディアム・ボディのワインだった。
 まあ、味や値段はともかく、これが記念に贈られて来た事自体がとてもうれしかった。
 4月は入学、就職、それに伴う引越しなど色々なお祝いごとがあるでしょう。最近は、パソコンとカラープリンターをお持ちの方も多いでしょうから、オリジナルのラベルを作って(耐水性のものもあるよ…)ワインに貼って贈ったら、喜ばれるのではないでしょうか。そんな高いワインでなくて、フレッシュで果実味豊かなワインで十分に喜ばれると思いますよ。試してみては?

参考データ:ぶどう品種/赤/カベルネ・ソーヴィニョン種、メルロー種
      白/ソーヴィニョン・ブラン種、シャルドネ種
      価格/記念品につき一般購入不可





映画"この一本!"6 「摩天楼ブルース」

 さてこのコーナーでは、隠れた名作映画を毎月一本づつ紹介していきます。賞を取ったのに興行成績が惨敗だった映画とか、一般には知られていないがカルト的に人気のある映画とか、海外では大ヒットしたのに日本でこけてしまった映画とか-いま一つ日の目を見ない不運な映画を取り上げていきます。

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 今日取り上げる映画は、「摩天楼ブルース」。よほどの映画好きの方でないと、知らないのでは…。1979年のアメリカ映画で、ジャン・マイケル・ビンセントが主演している。ジャン・ビンセントと言えば、あの伝説的なサーフィン映画「ビッグ・ウェンズデイ」や終末SF映画「世界が燃え尽きる日」などに主演した、一世を風靡した2枚目俳優。しかし、この映画に関して言えば知名度、興行収益共に、いま一つパッとしなかった。競演俳優は、アート・カーニーやジョン・カンパネラに、ティリーザ・サルダナ…はっきり言って、誰も知らない。監督は、ジョン・フリン(知ってる?僕は知らない)。

摩天楼ブルース Imaged by JOLLYBOY

 しかし、僕はこの映画が大好きで、ビデオまで買ってしまった。どんなストーリーかと言うと…。ニューヨークのスラム街に、一人の男(ビンセント)がやって来る。彼は、停職中の二等航海士だ。彼がやって来た町は、ストリートギャングたちの暴力が吹き荒れる町だった。恐喝から殺人まで何でも犯すギャング。町の住人は、彼等の報復を恐れて誰も警察に訴えでない。町には、かつてこの町で"ストライカーズ"というチームを張っていたかつての喧嘩の猛者たちもいたが、彼等も年をとって今の平和な生活があり、ギャングについては見て見ない振りをしていた。
 二等航海士は、その町で少年や少年の友人である老年の元ボクサーや、ストライカーズの元メンバー達と出会い、また素晴らしい女性と恋に落ちる。しかし、彼のつかの間の平和はストリート・ギャングたちに破られて行く。元ボクサーが殺された時、彼の怒りは頂点に達する。しかし、元ストライカーズの面々は自分の平和な生活を失うのを恐れて黙っている。二等航海士は、単身ギャング達に戦いを挑む。(もう、この辺が高倉健の邦画の世界と通ずるものがあって、渋いのだ)。たった一人の彼の前には、大勢のギャング達が立ちはだかる。勝ち目のない戦い。と、そこへストライカーズの元リーダーがたった一人で、応援に駆けつける(命をかけた友情なのだ。ワイアット・アープとドク・ホリデーの様な)。でもしょせん二人では、どうしようもない。とそこへまた一人、元ストライカーズのメンバーが。そしてまた一人、また一人とストライカーズが集結。何時の間にか、ギャングの周りをストライカーズが取り囲む。町の平和を取り戻すため、また男の心意気に応えるため立ち上がったのだ。それだけではなく、町の住民たちも立ち上がり、二等後悔士とストライカーを応援する。こうしてストリート・ギャングたちは破れるのだった。スカッとする結末である。特に、任侠映画を見なれた日本人には、好まれる映画という気がする。機会があったら、ぜひご覧あれ。




ビークル&アウトドアー

"始めて故郷(ふるさと)に帰る"

松之山温泉スキー場 松之山温泉スキー場

 さて、僕の両親の生まれ故郷は、新潟の松之山。日本でも有数の豪雪地帯。しかし、僕はその両親の故郷に一度として訪れたことがなかった。この2000年3月に、スキー&温泉旅行を兼ねて、生まれて初めて松之山を訪れた。その辺にあるレジャースキー場と違い、本当の雪国。道路の脇は、雪の壁となっている。旅館やスキーのレストハウスで話される方言が、うちの両親や親戚の言葉と同じで、初めてなのに懐かしい。僕も、この新潟・松之山の血が流れているのだなあ。



今月の200文字コラム

「マニュアル社会からの脱皮」

 さてこのコーナーは、社会で起こっている様々な問題をたった200文字以内で論評しようという無謀なコーナー。

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 私達は、いつのまにか人生についてのマニュアルを心に刻んでしまう。偏差値の高い大学に入り、一流企業に入る事が幸せと、小さな頃より思わされてきた為だろう。しかし、現実は上場企業に入ってさえ、倒産、リストラ、ストレス、引責自殺等、幸せとはほど遠い現実があるのに多くの人が気づいた。人生にマニュアル等存在しない。あると言うのは、人間の傲慢に他ならない。一人一人の人生が、オリジナルで特別なものなのだ。  …(今月は200文字コラムでした)



引用・参考文献:
ジョージ・ウィンストン/ライナス&ルーシー(ファン・ハウス)
ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート教本 (日本ソムリエ協会)
基礎ワイン教本/WSET編       (柴 田 書 店)
田辺由美のワインブック         (飛 鳥 出 版)
 ワインの科学/清水 健一 著       (講  談  社)
ヒュー・ジョンソンの楽しいワイン    (文 春 文 庫)
ワインベストセレクション260/浅田勝美監修(日 本 文 芸 社)
世界ワイン大全              (日経BPムック)
ワインの世界史             (中 公 新 書)
ワイン・カタログ/ナヴィ・インターナショナル編   (西  東  社)
ソムリエを楽しむ/田崎真也       (講  談  社)
ワインものがたり/鎌田 健一 著     (大 泉 書 店)
今日からちょっとワイン通/山田 健 著   (草  思  社)
私のワイン畑/玉村 豊男 著      (扶  桑  社)
夢 ワ イ ン/江川 卓 著         (講  談  社)
永井美奈子のベランダでワイン      (主婦と生活社)
ワイン この一本/戸部民夫・清水靖子編著(毎 日 新 聞 社)
ワイン用葡萄ガイド/ジャンシス・ロビンソン    (WANDS)
ワインの教室               (イカロス 出 版)



聖書の言葉

「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は真理の霊である」。(ヨハネによる福音書14章16、17節)