Vol.21 1999年7月号
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健康シリーズ・9 「体が不健康になるメカニズム」
このシリーズも9回を迎えました。今まで何度か「人間の体は、本来、健康に生きられるように作られている」と述べてきました。そして「体が病気になってしまうのは、外から入ってくる水や、食べ物や、空気が悪いから、体も悪くなるのだ」とも、述べてきました。今回は、それらの外から入ってくる物が、どのように私たちのの体に影響を与えていくのか、そのメカニズムを考えます。
日本人の食事が、塩分摂取過多だった頃、死因の上位は「脳卒中」「胃がん」などでした。しかし、今や食事が欧米化し肉食中心になってくると、生活習慣病や大腸ガンなどが増加してきました。この大きな変化を見るだけでも、食事がいかに人間の体に大きな影響を与えているかが分かると思います。
さて、口から取り込まれた食事は、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などを通り、消化・吸収されていきます。前回、体の「常在菌」の腸内細菌について触れました。腸には本来いろんな菌がバランスよくいるはずが、肉食に偏ったことで食物繊維等が腸へ供給されず、善玉菌の栄養分が大腸まで届かず、善玉菌が滅び、結果として悪玉菌が増えてきました。するとどうなるでしょう。
1.悪玉菌が食べ物から、硫化水素、アンモニア、ヒスタミン、インドール、フェノール、スカトールなどの、腐敗性代謝産物を作ります。つまり、ものすごい悪臭を放つ「生ごみ」を食べたのと同じ状態になります。(便が、ものすごい悪臭を放つ人は、要注意です)。
2.硫化水素やアンモニアは生体毒、組織毒であり、真っ先に肝臓を攻撃します。
3.ヒスタミンは、鼻炎やアトピーなどアレルギー疾患の原因になります。
4.インドール、フェノール、スカトールには、発ガン性があり、長時間、腸壁が刺激され続けると腸の病気の原因を作っていきます。
5.農薬、着色料、トリハロメタンetc.の水や食べ物の毒に対抗するため、体の免疫機構は消化管の壁から、好中球を出動させます。そして、多量の「活性酸素」を放出し、毒を攻撃します。しかし余分な活性酸素は、自己の細胞組織を傷つけてガン化を促進したり、脂肪と結びついて過酸化脂質を作り出し細胞組織を老化させます。
6.過多に摂取された脂肪やエネルギーは皮下脂肪・内臓脂肪として蓄えられます。またコレステロールは血管壁に付着したりと、成人病や心臓病の原因を着々と作っていきます。
というように、現代人の食事がいかに体や腸内細菌をいじめていて、結果として体が病気になってしまうのかがお分かりいただけるかと思います。人の健康は、食べ物・水によってほぼ決定されていると言っても過言でないと思います。肝臓病、心臓病、腸の病気、胃の病気、アレルギー性鼻炎、アトピーetc.という多くの病気があるように思われがちですが、原因は同じところにあると私は考えますが、いかがでしょうか?
さて、次回はいよいよ最終回、「心の健康」について考えます。
JOLLYBOYの本当にあった話・第九話
「おまわりさん、吠える・Ⅱ!自転車編」
「真夜中の自転車」…以前、6ヶ月の間、僕は自宅と会社の往復42kmを、マウンテンバイクで通っていた。雨の日も、風の日も、である。ある晩、残業で帰るのが遅くなった。夜の0時過ぎであったろうか。僕の会社は、皇居の側のため、やたら警官が多い。ちゃんとライトも点滅灯もつけていたのに、走り出して数分で、おまわりさんに停められてしまった。
「ちょっと、君、こっちに来なさい。」。「はぁ。」おまわりさんの職務質問。「こんな遅くどうしたの?」「残業が終わって、今から家に帰るんです。」「それは、ご苦労様だねぇ。で、どこまで帰るの?」「草加です。」「草加って、どこ?」「埼玉県です。」「自転車で、帰るの!?」「はい。」おまわりさん、ますます怪しいと思ったらしい。結局、免許まで見せて納得してもらった。
再び自転車をこぎ始め、数分ほどすると東京ドームを通過し、白山通りへ出る。またまた、警官に止められる。「こんな遅く、どうしたの?」「仕事が終わって、家に帰るところです。」「どこまで?」「草加です。」…。以下、先ほどの繰り返しである。家へ帰るのが、30分遅くなったのは言うまでもない。
面倒だから、通行手形でもくれ~!
役に立たない雑学シリーズ・9
「アンデス・メロン」
さて、夏といえばスイカ。でも、今回の話題は「アンデス・メロン」。中学生の頃、「アンデス山脈で採れたメロン」のことだと思っていた。しかしこれ、日本の命名で「安心です、メロン」の略だったということを、後に知った。では、かつてのメロンは「危険」だったのだろうか(食べると、爆発するとか)…?「アンデスメロン」は、食べるとおいしい。
もう一つ、小さい頃に勘違いしていたことがある。「モンゴル・イカ」と言うイカの名前を聞いて、どうして海のないモンゴルで「イカ」が捕れるのだろう…と不思議に思っていたことがある。これは「紋甲烏賊(もんごういか)」のことだった(カミナリイカの別名で特有の斑紋がある)。「モンゴウイカ」は、食べるとおいしい。
ビークル&アウトドアー
"みかも山公園"のご案内
みかものテイク・オフからの眺め
6月に、約1年半ぶりにパラグライダーで空を飛んだ。やっぱり、空の散歩は気持ち良い! さて、今回は僕のパラのホームエリアでもある、みかも山を紹介しよう!みかも山公園は、栃木の県営公園である。ちなみにパラ・ハングのエリアで、県営というのは、全国でもここだけでなのさ!(自慢モード)。
広~い敷地とフラワートレイン
みかも山は、東北自動車道、佐野・藤岡インターを降りて5分という利便性の良い場所にあるんだ。公園内には、池があり、ピクニックに最適の芝生もあるし、庭園だってあるのさ。そして四季折々の花が咲いているし、花センターもあるので、花好きな人にはたまらないぞ!フラワートレイン(機関車型のバス)も走ってるし、わくわく滑り台に冒険砦、富士見台にわんぱく広場と、もう子供たちも大喜び間違いなしさ!天気が良い日は、空を見上げてごらん!僕らの仲間が、ふわふわと空を散歩してるよ!
今月号の引用・参考文献:
健康医学小事典 (PHP研究所)
人はなぜ病気になるのか、そしてなぜ水で治るのか
(KKロングセラーズ)
メディファイル・からだの常在菌 (ディアゴスチーニ)
大 辞 泉 (小 学 館)
県営都市公園・みかも山公園パンフレット
聖書の言葉
「わたしたちの救いの神よ。あなたの恐るべき御業が、わたしたちへのふさわしい答えでありますように。遠い海、地の果てに至るまで、すべてのものがあなたに依り頼みます。御力をもって山々を固く据え、雄々しさを身に帯びておられる方。大海のどよめき、波のどよめき、諸国の騒ぎを鎮める方。お与えになる多くのしるしを見て、地の果てに住む民は畏れ敬い、朝と夕べの出で立つところには、喜びの歌が響きます。」 (詩篇 65章6~9節)。