JOLLYBOY'S NEWS JOLLYBOY TIMES
 Vol.19  1999年5月号

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健康シリーズ・7  「空気の話2・空気の汚染について」

 前回、ダイオキシンについて取り上げましたが、今回は現在問題になっている代表的な大気の汚染物質について考えます。

外気の汚染…さて、今現在騒がれている大気汚染物質はダイオキシンだけでなく、とても多い。今回は亜流酸ガスとノックスの2つを取り上げます。

・亜硫酸ガス…石油や石炭などの化石燃料を燃やすと、必ず亜硫酸ガスが発生します。亜硫酸ガスは、雨に溶けると酸性の亜硫酸になります。これが酸性雨です。酸性雨は、木々を枯らし、湖を生命の住めない場所に変えます。発生する亜硫酸ガスの数パーセントが、強酸である硫酸に変わり硫酸ミストとして排出され、紫外線による光化学反応などにより、光化学スモッグを作る主役となります。亜硫酸ガスは、わずかな量でも臭気を感じ、急性中毒になったり、10ppmで涙や咳、100ppmで呼吸困難を起こし死ぬこともあります。喘息の原因でもあり、肺がんを促進するとも言われます。

・ノックス(Nox)…これは、窒素酸化物のことです。車の交通量の多い都市部では、この汚染も深刻です。亜硫酸ガスによく似ていて、やはり酸性雨の一因になります。このガスは水に溶けて亜硝酸となり、さらに酸化されて硝酸となりますが、毒性は亜硫酸ガスより、このノックスの方が強いのです。大気汚染の元凶で、亜硫酸と共に、毎年多くの被害をもたらします。

室内の汚染…家の中の空気は安全かというと、そうでもありません。特に、シックハウスの問題が大きく、「家が病気をつくる」とさえ言われます。昔の日本の住宅は自然の建材を使用していましたが、現代の住宅は工業製品の建材に変わってきました。引っ越したばかりの新築住宅で、頭痛がしたり、目や鼻や喉が痛くなったりするのは、建材の化学物質が原因です。防カビ・防ダニ剤、防臭剤、防腐剤、殺虫剤等々、様々な化合物が家の素材に使われ、人間に害をもたらしています。今回は、有害化学物質の代表格"ホルムアルデヒド"について見てみましょう。

・ホルムアルデヒド…この物質は水に溶けやすく、刺激臭のある無色の気体で、温度が上がると気化しやすい性質を持っています。その水溶液の「ホルマリン」は、防腐・防虫・防臭効果が高く、接着効果が高いので、床材、壁材、接着剤、断熱材などに大量に使用されています。そして、部屋中にホルムアルデヒドを発散しているのです。それだけでなく、防虫加工されたカーペット、寝具、テーブル、椅子、タンス、防縮加工された衣服まで、ホルムアルデヒドの発生源になっているのです。ホルムアルデヒドは、目や喉の痛み、吐き気、めまいを起こすだけでなく、刺激を受け続けると、慢性的な頭痛や喘息の原因となります。また、がんを誘発するとも言われます。

 さて2回に渡って、空気の汚染の問題について考えてきました。「食べ物」と「水」は選ぶことができても、「空気」だけは選べません。ボンベを背負いマスクをしながら、一生を過ごすわけにもいかないでしょう。家の中では、空気清浄器等により、ある程度問題を解決できるかもしれませんが、外気はそうもいきません。前回も言いましたが、これは地方行政と国が、さらには地域社会の全員が、一緒になって対処していかない限り、解決できない問題です。他人ごとのように、汚染の責任を人に押し付けている人でも、日々ゴミを出し、車に乗り、工業製品を使い、自分と他の人の健康を徐々に奪っているのですから。








JOLLYBOYの本当にあった話・第七話

「巨大キャベツ!」

巨大キャベツ

「巨大キャベツ」…上の写真を見ていただきたい。な、な、なんと、キャベツである。えっ?ただのキャベツじゃないかって?よく見ていただきたい。後ろに並べられた弁当の小さいこと。そして、キャベツとテーブルの大きさが一緒なのである。これは昨年末頃、ある映画社へ打ち合わせに行く途中、とある食堂の前に飾ってあったものである。作り物かと思って触ってみたら、本物だった。世の中、まだまだ未知なるものは多い…。


役に立たない雑学シリーズ・その7

「ガーディアン・エンジェルス」

 夜。渋谷で映画を見た帰りに、彼らを見た。赤いジャンパーとベレー帽に身を包んだ「ガーディアン・エンジェルス」である。かなり以前、アメリカでの活動をテレビ番組で見たことはあったが、本物は初めて。
 もともとは、20年ほど前(1976年)のニューヨークはサウスブロンクス区で、環境美化のため清掃活動を始めた地元のボランティアの集団がこの団体の前衛。その2年後、犯罪の多発していた地下鉄や繁華街を、(市民として特権は持たないという考えから)完全「非」武装で巡回し、今もニューヨークをはじめ世界中で非武装の活動を続けるとともに、銃規制や銃撲滅を訴える市民団体の方々とも共鳴し、活動の中で協力しているとのこと。彼らは、パトロールを通じて、町の平和と安全を守るボランティア団体なのである。


ガーディアン・エンジェルス "We Dare to care"&"Safety Patrol"

 全世界10ヶ国50都市で活動し、東京にも支部がある。彼らのモットーは、「何事も決して見ぬふりわせず、あえて問題に立ち向かう」である。犯罪が増加、凶悪化の一途を辿っている現在、彼らのような活動はとても必要である。


ビークル&アウトドアー

"悲しみのスキーシーズン終了"

スキー シーズン最後の勇姿(どこが?)

 ああ、今年もスキーシーズンが終わってしまった。悲しい。今年は、スキー板をメンテナンスにだそうかな…。


引用・参考文献:
毒物雑学事典         (講談社ブルーバックス)
メディファイル・シックハウス (ディアゴスチーニ)



今月の聖書の言葉

「初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。万物は言葉によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言葉の内に命があった。命は人間を照らす光であった。」 (ヨハネによる福音書 1章1~4節)。