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「Alice in Wonderland(不思議の国のアリス)」
                      (2010年 4月 1日記載)

 さて、今回取り上げるのは、あの有名な"不思議の国のアリス"。しかし、このコーナーで扱うのだから、あの有名な1951年のディズニー名作アニメでもないし、この2010年の4月にに公開予定のジョニーデップ主演の大作映画でもない。映画やテレビで、何度もリメイクされ続けているこの"アリス"の物語だが、その中でも最低(?)の出来の愛すべき1985年作の映画"Alice in Wonderland"を取り上げます!
 個人的な感想で"最低の出来"と書きましたが、実はこの映画のプロデューサーは、なんとあの大物プロデューサー"アーウィン・アレン"なのです!ポセイドン・アドベンチャーやタワーリング・インフェルノと言った大作を次々と世に放ち、パニック映画のブームを作った大物プロデューサー!しかし、その後、蜂が襲ってくる"スォーム"や題名だけ仰々しい"世界崩壊の序曲"などの大作映画がおもいっきり外れてヒットせず、急激に下降線を辿ったと記憶しております。そんなどん底期(?)のアーウィン・アレンが、1985年に作った"不思議の国のアリス"。ただしこのアリスの映画は、さすがに"凄い"映画なので、国内ではロードショー公開は間違いなくされていないはずです。断言します…上映は興行的に無理です。僕も、テレビで昼間に2回に分けて放映されたものを、DVDに録画して見たと言うのが実情です。実はインターネットで、この1985年版の"Alice in Wonderland"を調べたのですが、国内では情報に行き当たらず、米国のサイトに飛ぶ始末…。英語を訳すのもしんどいので、この記事は、このテレビ放映録画のDVDを見ながら書いています。

不思議の国のアリスImaged by JOLLYBOY

 アリスの物語は、余りに有名なので、ここでは敢えて書かなくてもよいでしょう。かく言う僕も、ディズニーアニメの"不思議の国のアリス"は、DVDを買って、子供たちに付き合って何度も見ました。ディズニーのアリスは、半世紀以上前の作品とは思えないほどの素晴らしい出来!対する今回の1985年版のアリスが、如何に愛すべき"ひどい"作品かを書きたいと思います。

 まず、登場キャラは、なんとほとんど"着グルミ"なんです。日本のコント番組かと見紛うような見事な着グルミ!はなから手間とお金のかかる特殊メイクは、完全にあきらめている(笑)。セットもかなりチープ!特殊効果も酷いもので、滅茶苦茶シンプル!80年代後半から90年代初頭には、CGを使用したSF大作なども公開されているが、そんな最先端技術とはまったく無縁な光学的な特殊効果の数々。
 しかし、この映画には、何となく"既視感"がある。「果て、何だろう?」と考えていると、思い当たった。そう、幼稚園のお遊戯会である!衣装を着て、紙に書いた背景の前で歌り踊るお遊戯会!そうなのだ、この1985年版のアリスは、巨費のかかった"壮大なお遊戯会"なのだ!舞台で演じている演技を、そのまま撮影したと思い込もう!そう思ったら、妙に納得できた。

 しかし、この壮大なお遊戯会に出演している俳優達の顔ぶれが凄い!豪華なのだ!リンゴ・スター!テリー・サバラス!サミー・デイビス・Jr.!他、エトセトラ、エトセトラ。そして、僕の大好きなアーネスト・ボーグナインも出演しているのではないか!そこは、さすが大物プロデューサー(…だった)アーウィン・アレンの顔と言うことで!しかし、これらの大物達は、この壮大なお遊戯会の撮影現場に直面して、どんな思いで演技に臨んだのだろう?推して知るべし。見事な惨状に愕然として、内心"ヤレ、ヤレ…"と思っていた俳優もいたのだろうか?逆に、諦めに似た心境で、出演を楽しんでいた俳優もいただろうか?…まあ、主演のアリスを演じた"ナタレー・グレゴリー"が、とってもアリスっぽかったのがこの映画の唯一の救い!監督のハリー・ハリス…は、まったく知りませぬ

 たいていの情報はインターネット検索で何かしら出てくるこの時代に、インターネットで検索してもほとんど情報が出てこない稀有な映画でDVDの販売されておらず、そもそもこの映画がレンタルされているのかもどうかも分からない。まあ、特段、お勧めもしないですけれど…(笑)。