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「小さな恋のメロディ」 (記:2007年1月)
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小さな恋のメロディ。この映画は、30代後半~50代位の年齢の人は、けっこう記憶に刻まれている映画じゃないかなぁ~。20代以下の人は、題名くらいは聴いた事あるかもしれないけれど、ちょっと分からないかも知れない。この映画は、欧米ではあんまりヒットしなかったけれど、日本ではスマッシュヒットを飛ばし、何度もリバイバル上映されて、テレビでも何度も放映された。そう言う日本でのみ凄く人気を誇った、稀有な映画。
これ1970年の英国の映画、つまり37年も前の映画なのだけれど、今でも瑞々しい感覚を持っていると思う。何と言っても、製作スタッフの平均年齢がなんと27歳なのである!平均27歳と言うわけだから、それよりずっと年下の人もいたわけです。社会経験つまり映画制作経験の少ない若者の、もう勢いや感覚が詰まっている。
監督は、ワリス・フセインと言う人。僕はこの監督は全然知らないのだけれど、脚本は当時26歳の若き日のアラン・パーカー!パーカーの映画デビューの記念作なのです。彼は、以前このHPでも映画紹介した僕の好きな"ピンク・フロイド/ザ・ウォール"をはじめ、色んな作品を撮ってる。ミッドナイト・エクスプレスでは、アカデミー賞を2部門で獲得。そう言う彼の脚本デビュー作が、この"小さな恋のメロディ"。
ビージーズの音楽も流行って、後に僕もこのビージーズのアルバム、しっかり買いましたよ。主演や助演の子供達が良い。当時、ダニエル役のマーク・レスター派か、トム役のジャック・ワイルド派かで大きく分かれた。メロディ役のトレーシー・ハイドは、素直に可愛かった。最近、テレビ番組の"あの人は今!?"でマーク・レスターの現在を追っていたのだけど、もうしっかりおじさん(まあ、当然だけど…)。確か、整体師になっていたと記憶している。
Imaged by JOLLYBOY
で、"小さな恋のメロディ"のストーリー。ロンドンの下町の小学校。そこに通うダニエルとトム。ダニエルは気がやさしく、トムはガキ大将。なのに二人は仲良し。ある日、ダニエルはバレエ練習中の少女に恋をしてしまう。少女の名はメロディ。彼女に夢中だったダニエルは宿題を忘れ、厳しいお仕置きを受ける。そんな落ち込んだダニエルを待っていたのは、メロディだった。ダニエルの友達だったトムは、そう言う二人を少し妬ましく思っていた。
ダニエルとメロディは学校をさぼって、海岸で遊ぶ。そして翌日、ダニエルは結婚宣言をする。それを聞いた校長は、大慌て。大人達は慌てふためくが、そんな大人をよそに、トムが牧師役となって二人の結婚式を執り行う。学校が騒然とする中、二人は学校の仲間に見送られてトロッコで去っていくのであった。
ストーリー自体は、そう言う凄く単純なお話し。話にすれば30分もあれば終わってしまうようなストーリーだけど、詩とおとぎ話が融合したような一本の映画になっている。この映画は、リアルな現実世界の設定を借りてはいるが、本質はファンタジー映画なのじゃないかな…。最近、この映画見ていないけれど、自分に子供がいる今見たらまた違った感覚で見れるのだろうな~。