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「マックイーンの絶対の危機」 (記:2004年7月)

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 夏到来と言う事で、ちょっと怖いSF怪物映画を取り上げます。若かりし頃のスティーブ・マックイーンが主演した"絶対の危機"(原題:THE BLOB)と言う映画です(僕は最近まで、この映画のタイトルを"人食いアメーバの恐怖"だと思っていました…苦笑)。1958年の映画ですから、今から46年も前の映画です。僕もまだ生まれていなかったので、この映画はテレビで見ました。小学生高学年から中学生の頃、僕はテレビで放映されるB級SF映画にはまっていました。たいていはH.G.ウェルズの"宇宙戦争"のように、宇宙から宇宙人や怪物が飛来して地球を襲うと言う映画です。この"絶対の危機"も、宇宙から隕石と共に飛来した怪物の話です。内容自体はとても単純で、アメーバ状の生命体が人や街を飲み込んでどんどんと大きくなっていき、マックイーン扮する街の青年がアメーバの弱点を見つけて退治すると言うお話です。イチゴ・ジャムみたいなアメーバが所狭しと暴れまわり(?)、遂には映画館いっぱいになるところのクライマックスの見せ場は最高で、子供心にワクワクしました。

絶対の危機Imaged by JOLLYBOY

 監督は、アーヴィン・S・イーワス・ジュニアと言う人です…B級SF映画ばかり撮っていた人みたいです。1958年には、他にも色々と優れたB級SF映画や怪奇映画がありました。"蝿男の恐怖"(後にザ・フライとしてリメイク)、"吸血鬼ドラキュラ"(あのクリストファー・リーとピーター・カッシングの名コンビのバージョン!)など、本当に感涙ものB級映画がいっぱいあった年でした。

 この"絶対の危機"には、"悪魔のエイリアン"(人食いアメーバの恐怖2)と言う続編があります。前作と同様、あのアメーバが街を襲うのです。これも僕はテレビで見て、確かマックイーンが何らかの形でカメオ出演していたような記憶があります。

 ずっと後になって、1989年には"ブロブ/宇宙からの不明物体"と言うタイトルでリメイクされました。オリジナルの作品のアメーバよりはずっと積極的な奴で、触手を伸ばして獲物を狙ったりしますし、動きもすばしこいです。しかも、女性も子供も関係なく襲っちゃいます(時代が変わったよね~)。ネタばれになるので結末は書きませんが、1958年オリジナルとは違い、生命体の起源も明らかにされます。低予算の割に、SFXとかでけっこうがんばっています。だからと言って、B級SF映画のチープさは外していません(B級SF映画好きの僕としては、チープさは絶対に譲れないところ)。この"ブロブ"の監督のチャック・ラッセルは、後に"マスク"の監督としてブレークします。共同脚本家のフランク・ダラボンも、あの"ショーシャンクの空に"の監督でブレークします。そんな才能のある人たちが作った作品なので、B級SF映画ですがそれなりに楽しめます。

 でもやっぱり僕は、半世紀も前のオリジナルのジャムみたいな"素朴な"アメーバの方が好きだったなぁ。