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「シティ・スリッカーズ」 (記:2003年1月)
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今回取り上げる映画"シティ・スリッカーズ"は、"羊たちの沈黙"や"ダンス・ウィズ・ウルブス"と言った超大作を抑え、1991年の全米興行成績の3位を記録する大ヒットとなった。ところがである。「全米○位」と言うフレーズに弱い日本の映画ファンだが、日本では興行成績のベスト10にも入らない予想外の惨敗となった。今回は、この映画をご紹介。
シティ・スリッカーズは、直訳すれば「都会の口先の達者な奴ら」で、 "都会育ちの青っ白いボンボン"みたいな意味合いが込められているのだと思う。 ニューヨークに住む3人の中年男(それぞれビリー・クリスタル、ダニエル・スターン、ブルーノ・カービーが演じる)が、 ニューメキシコのカウボーイ体験ツアーに参加する。仕事に意欲を失っているミッチは、仲間のフィルとエドとカウボーイ 体験ツアーに参加。250頭の牛を連れての、本格的な大移動の旅だ。彼らを率いるのは、ベテランの老カウボーイの カーリー。都会の中年男たちは、旅での様々な経験を通じて心を通わせながら、新しい自分を発見していく。 ところが、旅の途中で、彼らを率いるカーリーが突然死んでしまう。残された都会育ちの頼りない中年男たちは 、果たして牛の大群を率いて旅を終わらせることができるか!?…と言う物語。
Imaged by JOLLYBOY
ちなみにこの映画で老カウボーイを好演した ジャック・パランスは、アカデミー賞の助演男優賞を獲得した。老カウボーイは寡黙な男で、 都会流のジョークや社交術・処世術とは無縁の男。 しかし、荒々しい大自然の中で生きる智恵と経験を持ち、人生を豊かに力強く生きる術を心得ている。 都会で疲れた者達が、カーリーを通じて新たな自分を見出していくドラマは、 この大不況でリストラやハードな仕事で疲れたサラリーマン達に見て欲しい一本である。