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「カイロ紫のバラ」   (記:2001年3月)

カイロの紫のバラ [DVD]

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 「カイロ紫のバラ」。この映画をご存知だろうか。1985年の映画。この時、私はまだ高校生で、娯楽大作映画しか見ていなかったので、この映画はロードショーではなく後にビデオで見た。 ウッディ・アレンの映画は、今でこそ色々見るが(ウッディ・アレンの"カメレオンマン(原題:Zelig)"とか"アニー・ホール"が好きで、わざわざビデオを買ったほどである)、当時そんな映画に興味はまったくなかった。

カイロ紫のバラImaged by JOLLYBOY

 ウッディ・アレンの映画は、自分が監督と主演の両方を努めるものと、監督だけを努めるものがある。この映画は、後者の映画。主演はミア・ファローとジェフ・ダイエルズ。ウッディ・アレンの映画は、基本的にコメディーをベースにしたものだが、ハリウッドのドタバタものとは一線を画し、(ニューヨーク的に?)知的な洗練されたものである。この映画も、ラブ・コメをベースにしているが、ラストではとても切なさが胸に残る映画である。

 ストーリーはと言うと、1930年代の不況下のアメリカを舞台にしている。失業中の夫に代わって、ウェイトレスとして働く主人公の女性セシリア。彼女の唯一の楽しみは、大好きな映画を繰り返し見ることだった。ある日もまた、大好きな映画「カイロ紫のバラ」を見ていると、スクリーンの中から突然映画の主人公トムが語りかける。「やあ、君また見に来たね。」そして、トムはスクリーンから飛び出てきた。非現実世界と現実世界の二人は恋に落ち、一方で映画会社では大混乱が巻き起こっていた。ラストの感動は、ぜひご覧になって下さい。