創作長短編小話2014年版

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子ども達の寝かしつけ用に、2013年11月から超短い"創作小話"をこのサイトにUPすることにしました。
(ネタは自分で考えていますが、いかんせん世の中広いので、どこかで似たようなネタがいっぱい転がっているかもしれません。被ったらごめんなさいね。決して盗用ではありません)。

2.雪だるま
彼は内気な小学生であった。親友と呼べる友人はおらず、両親にも悩みを相談できない少年だった。
ある大雪の夕方、少年は小さな雪だるまを作った。 彼は、自分の作り上げた作品に満足すると、家に入ろうとした。その時、「ねえ!」と言う声が聞こえた。少年はあたりを見回す。「誰?」。すると、また声が。「僕だよ」。少年は、雪だるまを見つめた。 そう、僕だよ!」 少年は驚いたが、慣れるのに時間はかからなかった。少年は、雪だるまといっぱい話をした。今まで誰にも打ち明けたことない、心の秘密さえ雪だるまに話した。
たっぷり2時間は、話しただろうか…家の中から、母が呼ぶ声が聞こえた。
「ああ、もう家に入らなきゃ!また、明日いっぱい話そうね!」
「うん、また明日ね!」 少年と雪だるまは、そうして別れた。
翌朝、少年は早起きし、家を飛び出て雪だるまにかけよった。
「おはよう!」と少年。
「おはよう!」と雪だるま。二人は、またいっぱい話した。
「ああ、もう学校に行かなきゃ!また学校から帰ったら、いっぱい話そうね!」
「うん、また後でね!」
二人は、またこうして別れた。その日、少年はいつもと違い、明るい表情で学校でたくさんクラスメートと話した。そして、うきうきとした気持ちのまま帰宅した。
「ただいま~!帰ってきたよ!」
返事はなかった。そこには、融けた水の後だけが残っていた。
(2014年2月9日創作/大雪の次の日に・誰もが思いつきそうなネタで)

1.ピクニック/動物ワールド3
仲の良いウサギさんとネコさんとクマさんをサルさんは、歩いてピクニックに行くことにしました。みんなで、町の中央駅で集合しました。
「寒いね」とサルさんが言います。
「寒いね」とネコさんも言います。
「そうでもないよ」とクマさんが言います。
「そうでもないね」とウサギさんも言います。
「冬だけど外でピクニックはつらいんじゃない?」とネコさんが言うと、「南に行けば温かいんじゃない?」とウサギさんが答えました。そこで、500メートル南に歩きました。
「まだ、寒いね」とネコさん。そこで、もう500メートル、南に歩きました。
「まだまだ、寒いね」とサルさん。すると、ネコさんが言いました。
「もうちょっと南に歩けば、僕の家があるよ。そこまで歩こう!」
みんなは、ネコさんの家まで歩きました。
「せっかく来たんだから、あがっていってよ!」
ネコさんがそう言うので、ネコさんのおうちに入りました。おうちの中は、ポッカポカです。
「じゃあ、ここでお弁当を広げて、食べようよ!」
とウサギさんが言うので、みんなでそうする事にしました。サルさんは、言いました。
「ウサギさんの言う通り、やっぱり南は温かいね!」
その日のピクニックは、とても温かく楽しいピクニックとなりました。
(2014年1月18日創作/昨年に引き続いて動物ワールドネタは続きます)