彼は言った。「わたしの主よ、お願いします。しかし、どうすればイスラエルを救うことができましょう。わたしの一族はマナセ族の中でも最も貧弱なものです。それにわたしは家族の中でいちばん年下の者です」主は彼に言われた。「わたしがあなたと共にいるから、あなたはミディアン人をあたかも一人の人を倒すように打ち倒すことができる。」 (士師記6章15、16節) |
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イスラエルが神様を忘れて悪い行いをするようになると、イスラエルは敵に攻められるようになりました。
そして敵に攻められる度に、神様は士師と呼ばれる人を送り、イスラエルを敵の手から救い出されました。
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さて、イスラエルがまた本当の神様から離れてしまったので、ミディアン人がイスラエルを支配するようになりました。ミディアン人は、イスラエルの作物や家畜を奪いました。
その頃、ギデオンと言う人が酒ぶねの中で、麦を打っていました。主の使いがやって来て、テレビンの木の下に座って言いました。
「あなたの力をもって、イスラエルをミディアン人から救いなさい。」
「私の一族は、マナセの中で一番弱いのです。そして、私は最も貧弱な者です。」
主の使いは、彼に言われました。
「わたしが共にいるから、あなたはミディアン人を打ち倒すことができる。」
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ギデオンは、急いで供え物の子山羊一匹とパンを持ってきて、テレビンの木の下の方に差し出しました。神の使いは、言いました。
「肉とパンをこの岩の上に置き、肉汁を注ぎなさい。」
ギデオンがその通りにすると、主の使いは杖の先を差し出し、山羊とパンに触れました。すると岩から火が燃え上って、供え物を焼き尽くしました。ギデオンは、それでこの方が主の使いだとはっきり分かりました。
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ギデオンは、主から命じられる通り、父のものであるバアル像を壊し、その傍らのアシュラ像も切り倒しました。
翌朝、町の人々はバアルの祭壇やアシュラ像が壊されているの見て言いました。
「誰がこんなことをしたのか!」
町の人々はギデオンの仕業だと知りましたが、ギデオンの父ヨアシュあh言いました。
「もしバアルをかばって争う者は、朝にならぬうちに殺される。もし、バアルが神ならば、自分の祭壇が壊されたのだから、自分で争うだろう!」
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やがて、アマレク人とミディアン人が攻めてきました。ギデオンは、イスラエルの兵士3万2千人から、戦いを恐れている2万2千人を帰しました。しかし神は、残りの1万人でも多いとギデオンに告げます。。そこで、水を犬のように舌で水を舐めた者は退け、水を手ですくって飲んだ僅か300人のみを兵士として残しました。
13万5千人に大軍に対して、たった300人で戦うのです。これは、イスラエルが大勢だから勝ったと言わないようにするための、神様の指示です。どんな大軍よりも、神が味方でいてくださることの方が強いのです。
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300人が角笛を吹くと、13万5千人の敵陣の兵士たちはあわてふためいて、お互いの軍団のことをよく知らない軍団だったで、同士討ちを起こして大混乱となり、軍勢は逃げ出してしまいました。ギデオンの率いる300人は、彼らを追い詰めました。
敵の12万人の軍勢は既に戦死していて、残り1万人5千人でしたが、敵のミディアンの王ゼパとツアルムも捕らえ、ミディアンの陣営は大混乱に陥りました。
こうして、ギデオンの僅か300人の兵は、13万5千人の軍勢に勝利したのです。
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