わたしは主の御名を唱える。御力をわたしたちの神に帰せよ。 (申命記32章3節) |
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イスラエルの人々の、40年に及ぶ長い旅も、いよいよ終わろうとしています。
ヨルダン川を渡れば、約束の地カナンです。モーセは、カナンの地に入ることを許されませんでした。そこでモーセは、イスラエルの人々に忘れてはならないことを伝えなければなりません。
モーセは言いました。 |
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「イスラエルよ。あなたたたちは、約束の地に入る。主は自ら先に立ち、あなたたちと主にいる。恐れてはならない。
神様に従えば、祝福される。神様の戒めに背けば罰せられる。
祭司よ、律法書を保存して、7年に一度、大集会を開いて読んで聞かせなさい。
また、どこの家庭でも、親は子どもに神様のことと、律法を教えなさい」。
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モーセは、旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記の5つを書き記しました。これをモーセ5書と呼んでいます。
神様は、モーセを通して、御自分の意思を示されたのです。
モーセは、エジプトからイスラエルの人々を連れ出して40年荒野をさまよい、その間に彼らを立派な民に成長させ、またモーセ5書を書くと言う、2つの大きな事を成し遂げました。
モーセが、これらの事をし終えた時、120歳でした。
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神様は、モーセの後を継ぐ指導者にヨシュアを選びました。モーセは、すべての人々の前にヨシュアを立たせました。そして祭司エレアザルは、ヨシュアのために祈りました。
モーセは、ヨシュアに言いました。
「ヨシュアよ。私が死んだら、人々を導いてカナンに入りなさい。」
こうして、モーセの仕事は全て終わりました。
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モーセは、モアブ山に登り、その頂から、自分は行くことのないカナンの地を見渡しました。美しいエリコの谷、遠くに地中海の青い海、今まで導いてきたイスラエルの民が、そこに住むことができるのです。
モーセはすっかり安心して、すべてを神にお任せしました。
モーセは、ここで死にました。神様ご自身がモーセを葬られたので、モーセのお墓はありません。イスラエルの人々は、モアブの平野で30日間泣きました。
モーセのような大預言者は、再び現れることはありませんでした。
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