それゆえ、イスラエルの人々に言いなさい。わたしは主である。わたしはエジプトの重労働の下からあなたたちを導き出し、奴隷の身分から救い出す。腕を伸ばし、大いなる審判によってあなたたちを贖う。 (出エジプト記6章6節) |
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モーセとアロンは、エジプト王ファラオの前に来ました。
モーセは、王に言いました。
「イスラエルの神、主のために祭りをささげるので、イスラエルの人々を、エジプトから去らせてください」。
王は言いました。
「主とはいったい何者だ!?」 |
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「おまえたちは、仕事をなまけたいのか!?ならば、もっと仕事をきつくしてやる!!」
こうして、イスラエルの人々の仕事は、前よりもきつくなりました。
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仕事がきつくなったので、イスラエルの人々はモーセとアロンのところに来て言いました。
「お前たちが悪い!」
「お前たちのせいで、仕事がきつくなったぞ!」
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モーセとアロンは、再びファラオのところに来て、アロンの杖を蛇に変えました。しかし、王の魔術師たちも、同じように杖を蛇にしましたが、アロンの杖はそれらを飲み込みました。
ファラオは、神の力を信じなかったので、次にモーセは神の言葉に従って、杖でナイル川を打ちました。すると、川の水は赤い血に変わりました。しかし、魔術師も同じことを行ったので、ファラオはまたも神を信じませんでした。
そこで、今度は、アロンがナイル川の上に手を差し伸べると、蛙がエジプト中に這い上がりました。
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そこでファラオは、モーセとアロンを呼んで言いました。
「あなたの神に願い、この蛙を取り除けよ!」
モーセは言いました。
「では、私たちを去らせてくださいますね?」
そして、モーセは神さまに願い出て、蛙を去らせました。
しかし、蛙がエジプトからいなくなると、ファラオは嘘を言いました。
「私は、約束などしていない!」
そう言って、イスラエルの人々を去らせませんでした。
そこで、神さまは、次に災いを送りました。
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たくさんのブヨを、エジプトに送りました。エジプトの魔術師たちも、ついにこれは真似ることができませんでした。しかし、ファラオの心はかたくなになっていて、神を信じません。
そこで、神は次々に災いをエジプトに送ります。
アブ、えき病、できもの、ひょう、イナゴの大群、くらやみが、次々とエジプトを襲います。ファラオは、それらの災いをモーセに消してもらう度に約束を破って、イスラエルの人々を去らせませんでした。
「イスラエルの神など、たいしたことはない!」
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しかし、ファラオはあまりにも災いが続くので、モーセに言いました。
「モーセよ、男だけなら出て行っても良い!」
モーセは言います。
「いえ、男も女も子どもも、すべて連れて行きます」。
すると、ファラオは怒りました。
「え~い!お前の顔など、見たくない!二度と来るな!」
モーセも、言いました。
「よくぞ、もうされた!私たちは、二度とまいりません!主は、真夜中にエジプトを通り、エジプトでは、王もはしためも、最初の子はみな死ぬでしょう!
そして、エジプト中に、大きな叫びと泣きわめく声が聞こえるでしょう!その時、神はエジプト人とイスラエル人をはっきり区別するでしょう!」
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