すると、ルベンが答えた。「あのときわたしは、『あの子に悪いことをするな』といったではないか。お前たちは耳を貸そうともしなかった。だから、あの子の血の報いを受けるのだ。」彼らは、ヨセフが聞いているのを知らなかった。ヨセフと兄弟たちの間に、通訳がいたからである。ヨセフは、彼らから遠ざかって泣いた。 (創世記42章22~24節) |
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エジプトの王の夢を解き明かしたヨセフの言ったように、7年の豊作の後、飢饉がやってきました。
食べ物は育たずに、食べ物はどんどん減っていきます。
飢饉はエジプトだけでなく、ヤコブたちが住むカナンでも同じようにおこりました。 |
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そこで、ヤコブは息子たちに言いました。
「このままでは滅びてしまう。おまえたちは、エジプトへ行き、食料を買ってきなさい。」
それでベニヤミンを残し、兄弟達はエジプトへ向かいました。
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一同は、エジプトに着きました。
ヨセフは彼らを見て、すぐに兄たちと気がつきました。
「あれは、兄さんたちだ!」
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しかし、兄たちはヨセフとは分からずに、大臣ヨセフに言いました。
「私たちは、カナンから食料を買いにきました。」
大臣は、エジプトの言葉で兄たちに話し、兄たちは、通訳の言葉でヨセフの言葉を理解しながら、やり取りをしました。
「大臣はお前たちを、エジプトを探りに来たスパイだと言っている!」
兄たちは、答えました。
「いいえ!私たちは、食料を買うために来た者で、我々はカナンの一人の人の子で、真実な者です!」
「大臣は、『いや、あなた方はスパイだ』と言っている。もし、スパイでないと言うなら、一番下の弟とやらをここに連れてきなさい!」 |
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兄たちは、困りました。ヨセフがいなくなってから、父ヤコブは一番下のベニヤミンをかわいがっていたのです。兄たちは、言いました。
「ああ、なんと言う事だ。昔、弟のヨセフを売った報いが、今きているのだ!」
ヨセフはこれを聞き、隣りの部屋で泣きました。
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ヨセフは、一番下の弟ベニヤミンを連れて戻ることを条件にシメオンを人質にして、彼らを帰しました。
彼らの袋には、どれも食料がいっぱい入っていました。それだけだなく、驚いたことに、彼らが払うために持ってきた代金も入っていました。
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彼らはカナンに着いて、父ヤコブに報告しました。
「ルベンよ!何ということだ!ヨセフを失い、シメオンを人質にとられ、ベニヤミンをさえ連れてこいと言うのか!」
「父よ、もし2人が帰らなかったら、私の2人の子を殺してください!必ず連れて帰ります!」
しかし、ヤコブは言いました。
「だめだ!ベニヤミンを連れていくことは、ゆるさん!」
しかし、そのうち飢饉はますますひどくなり、また食べ物が少なくなっていきます。さて、ヤコブやその子たちは、どうなるのでしょうか?
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