聖書の紙芝居

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エジプトのヨセフ
「我々は夢を見たのだが、それを解き明かしてくれる人がいない」と二人は答えた。ヨセフは、「解き明かしは神がなさることではありませんか。どうかわたしに話してみてください」と言った。  (創世記40章8節)

エジプトは、豊かな国でしたが、本当の神さまではない「偶像(ぐうぞう)」を拝んでいました。
ヨセフは、イシマエルの商人によってエジプトに売られました。その時、ヨセフは17歳でした。

ヨセフは、ボテパルと言う身分の高い人に売られました。
「おまえがヨセフか。しっかり働きなさい!」
ヨセフは、まじめに一生懸命働きました。
しかし、ボテパルの奥さんは良くない人で、ヨセフに悪いことをたくらみ、ヨセフをたいそう困らせました。

ボテパルの奥さんは、ボテパルにヨセフの嘘の悪口を言ったので、ボテパルはヨセフを牢屋に入れさせました。
しかし、ヨセフは神さまのお守りを信じて、くじけませんでした。

ある日、牢屋に二人の人が入れられました。
一人は王様に料理を給仕する係の長の給仕頭(がしら)で、一人は料理を作る係の長の料理頭でした。
二人はとても沈んだ顔をしているので、ヨセフは聞きました。
「二人とも、どうされたのですか?」
二人は、言いました。
「夢を見たのですが、その意味が分からないのです。」
ヨセフは答えました。
「私に、その夢を話してください。夢をとくのは、私の知恵ではなく、神さまがなさることですから。」

そこで、まず給仕頭が言いました。
「ブドウの木があり、そこから3つの枝が出て、花が咲いて、実が出てきたのです。その実をしぼってコップに入れて、王にさしあげました。」
ヨセフは、言いました。
「それは、こうです。あなたは3日の後にゆるされて、もとの役につくでしょう。その時は、私も牢屋から出してくださいね!」
次に、料理頭が言いました。
「私は、頭の上に白いパンの入った3つのカゴも持っていてました。とこらが、鳥がきて食べてしまいました。」
ヨセフは、言いました。
「それは、こうです。お気の毒ですが、あなたは3日後にここから出されて、木につるされ、鳥がきてあなたを食べるでしょう。」

これを聞いて、料理頭は悲しみました。
それから3日後、エジプト王ファラオの誕生日に給仕頭は許されました。。そして、料理頭は木につるされました。こうして、夢は、ヨセフの言った通りになりました。
しかし、ゆるされた給仕頭は、すっかり夢を解いてくれたヨセフの事を忘れてしまいました。
けれども、このヨセフの夢の解き明かしの力が後に大きく、ヨセフの人生とエジプトの命運を大きく左右することになるのです。

(2015年6月27日記載)

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