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第十二章 声の憂慮

 再び、闇の中に声が響いた。一人であり、複数でもある声は言った。闇の中に不思議な光が煌めき、光が音のように響き渡った。
「彼らは、遂に恒星間の旅に漕ぎ出した。」
「彼らは、無事にここに到達できるだろうか。」
「彼らが作り出した人工知性体は、なかなか良くやっているようだ。」
「到着した後が問題だ。人工知性体の個体数が少なすぎる。」
「ここへ来ようとすれば、間違いなく”彼ら”が行く手を阻むだろう。」
「人工知性体達は、”彼ら”に太刀打ちできるだろうか。」
「何とも言えない。しかし、我々にできる事はない。」
「我々は、星々の歴史に干渉することはできない。」
「彼らが失敗したら、また数百万年の時を待たねばならないかもしれない。」
「今後この星域で、恒星間航行種族が生まれるだろうか。」
「確率は非常に低い。」
「静かに彼等の到着を待とう。」
声は、そこで止んだ。