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第十章 闇の中の声

 闇の中に、声が響いた。声は一人でもあり、同時に複数でもあった。声の触指は、遥か彼方の数多くの太陽系にまで伸びている。声の元に、比較的近い太陽系から新しいメッセージが届いた。彼らは、人類には未知の言葉…音と光の言語を使って話しをした。
「遂に、この星域でも新たなる恒星間航行種族が生まれる。」
「彼らは、我々の所に宇宙船を送るらしい。」
「我々の元に来るのは、彼らの種族が作った人工の知性体だと言うことだ。」
「たいへん興味深い。」
「かれらの船は、光速の半分程度の速度しか出せないそうだ。」
「それではここに到着するのは、ずっと先になる。」
「時間はいくらでもある。」
「既に過去百万年も待ったのだ。数十年など一瞬に等しい。」
「彼らは、すでに出発しただろうか。」
「自ずと分かるだろう。」
そして声は再び沈黙し、闇に沈黙が訪れた。