JOLLYBOYのあんな物やこんな事

JOLLYBOYの恐怖の体験記
              (2002年7月15日記載)    入口 >トップメニュー >あんなこんな >現ページ

ナツい。否、暑い。今、このページを打っている部屋の温度が30度。
やっぱり夏と言えば、やっぱり怪談話ですかなぁ。で、僕の体験です。

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恐怖の体験・エピソード1 火の玉との遭遇

 さてさて、夏なので怪談をさせていただこう。しかも、僕が実際に体験した嘘・偽りのない実話である。
 幼稚園の頃の話である。とある夏の夜のこと。僕は、家族と一緒に家の前の道路で、花火をしていた。道路といっても、滅多に車の通らない、舗装もされていない砂利道である。そして、家のすぐ裏には、日中に木登りをしたりして遊んでいるお寺があった。そんな田舎っぽい地域である。花火が終わって、僕は両親に花火の片付けを命じられた。終わった花火を、一本ずつ水の入ったバケツの中に入れて行くのである。父と母は、すぐに家の中へ入ってしまった。
 バケツに花火を突っ込みながら、ふと顔を上げると、3メートルぐらい向こうに"火の玉"が浮いている。歩いていって、手を伸ばせば捕まえられそうな近さである。浮いているというより、きれいな円形を描きながら、くるくると回転している。何回も、何回も。砂利道の上を、くるくると。僕は、黙ってそれをポカンとして見ている。全然怖くない。何故なら、僕はまだ幼稚園児で、怪談なんて聞いたこともなかったし、ましてや"人魂(ひとだま)"なんて知る由もない。そう、火の玉に、まったく先入観がなかったのだ。
 その火の玉があまりにきれいで面白いので、僕は家に駆け込み、ワクワクしながら両親に報告した。「ねえ、火の玉がくるくる回ってるよ。」すると、両親は次のようなことを言った。「遠くの塔の回転している灯りが、地面に映ってるんでしょ。」とか何とか…。まあ、大人である両親が、火の玉など信ずるわけがなく、家の中から出て来なかった。そこで、もう一度僕は表に出て、火の玉を見に行ったが、すでに砂利道の上から消えていた。


火の玉 火の玉はこんな風にきれいに回っていた

 あのシーンだけは、30年以上経った今でも忘れられない。僕は、マスコミで流される超常現象の多くは視聴率稼ぎの作り物、もしくは現代の科学理論で解明できるものだと確信している。しかし残りのいくらかに、まだ未解明の実体験現象が含まれているかもとも思っている。そして体験したことが真実なのに、信じてもらえない人もいるだろう。僕も、両親には信じてもらえなかったので、気持ちが少し分かる。今、物理学的に、化学的に、精神医学的に、様々な超常現象が解明されつつある。僕の見た火の玉が、単なる土中から発生した燐の燃焼なのか、別の科学的裏付けがあるのか分からないが、あの夏、確かに僕は火の玉を見たのである。

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恐怖の体験・エピソード2 金縛りに合う

 社会人一年目の夏の話である。僕は不覚にも峠でバイク転倒事故を起こし、そのまま地元の津久井湖畔の外科病院に入院となった。そこで一ヶ月超の入院となったのだが、20日たったぐらいの時にそれは起こった。病院は片側を山を見上げる形で建っていて、私の病室は山側にあり、四人部屋であった。病院なので、夜は一斉就寝となる。辺りは静まり返り、暗闇の中にベッドがうっすらと見える。
 と、突然廊下の奥の方から水のポタポタ落ちる音が聞こえる。いや、次第にそれは水の音ではなく足音だとわかった。それは、確実に近づいてくる。そして、その音は自分のいる病室の前で停まった。しかし、開いているドアの方を見ても誰もいない。私は、物凄い恐怖にかられて起きようとした。だが、まったく体は動かない。助けを呼ぶのに声を出そうとするが、まったく声にならない。「助けて、助けて」と、必死に声を絞り出そうとする。その時、隣のベッドのおじさんに体を揺す振られた。私が、どうにか絞り出した声を聞いてくれたのだ。おじさんは「どうした。怖い夢でも見たのかい?」と声を掛けてくれ、私は「いや、大丈夫です」と返答して、ようやく悪夢は去った。


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恐怖の体験・エピソード3 またまた金縛りに合う

 私は、自宅でも金縛り体験が何度かある。十代後半から二十代前半は、金縛りが多かったと思う。最も恐ろしかったのが、アパート暮らし時代に経験した金縛りである。夏だったが、寝入りばなすぐに金縛りにあった。金縛りは何回か経験があったので、またかという印象だった。
 ところが今回は、初めから恐ろしい感覚が体中を襲った。幻聴なのだが、はっきりと周りじゅうで悪霊達の放つ恐ろしい咆哮が聞こえるのである。それも、一匹や二匹ではない。私は、固く目を閉じたまま。面白いことに、早くこのレム睡眠から解かれなければ…と言うはっきりした意識があった。しかし、まったく眠りから覚めない。恐怖は増すばかり。今までと違い最悪なのは、実家でも病院でもない一人暮らしのために、声を出しても誰も助けてくれないことだ。今回も、必死に出ない声を絞り出していたが、例え声が出せたとしても誰も助けてくれない。そして長い葛藤の末、ようやく起きることができたのである。しかし、また寝直すと金縛りの憂き目に。その夜は、とても悲惨な夜であった。

 以上2例を書いたが、他にも夜中に人の頭がはっきり見えたり(朝起きたらそこにはヘルメットがあった…)と、金縛り経験は豊富だ。金縛りとは、頭が覚めているのに体が動かない…状態である。金縛りは、心理学で解明されつつある。病院など隔絶された場所で毎日ベッドでじっとしていると、「感覚刺激の低下」が起こる。そして、日々病室の患者が入れ替わる「孤立感」。それに加えて真夏の猛暑による「疲労」。慣れない病院生活や入院で仕事を長期間休んでいることへの「不安」。こういうことが重なって、就寝直後のレム睡眠時に「入眠時幻覚」を見るのである。入眠時幻覚は、脳幹網様体のシステムが損なわれた時や過労時に起こる。本来現実の視覚情報を処理する脳の部位が、夢で見ている映像を現実として処理してしまうことによって、リアルな仮想擬似体験となるのである。入眠時幻覚は真性幻覚に近く、とてもリアルで不安や恐怖に満ちたものが多い。昔から伝わる怪談の多くは、こうした感覚遮断による幻覚や入眠時幻覚などによって説明ができるという。


 以上、僕の恐怖体験集でした。では、また。


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