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人が歳をとると言う事  (2017年4月27日記載)

 人は歳をとる。幸いなことに、我が家は両親が4名とも存命中です。とは言うものの、全員高齢ですので、それぞれに老化は進んでいます。「老化するだけ長生きできている」と言う事で、とても幸いな事だと感謝しています。

 とは言うものの、さだまさしさんの歌の歌詞のように、高齢者は子どもに戻って行くわけではありません。思うように動かぬようになっていく手足、忘れされていく記憶…。私の父は歩行が困難になり特に階段の昇り降りは難しく、(昔から某元都知事並みにすぐ怒鳴る人でしたが)輪をかけて直ぐ怒鳴るようになっています。母は痴呆が徐々に進行し、道に迷ったり(※徘徊の兆候が出ています)、1時間前のことも忘れるのもしばしばで、また様々な情報を誤認識します。
 父が一番困っているのは、母が買い物でどんどん食材を買ってしまうことです。前に買ったものを忘れ、その場で目についたものを買ってしまうのです。ですが、料理はほとんどしません(と言うよりできなくなっています)。結果、冷蔵庫から食材が溢れ、消費期限はどんどん切れて腐っていく、と言う悪循環で、父が毎日のように怒鳴ります(その父も痴呆が徐々に進行しています)。
 先日、我が家にケアマネさんに来ていただき、両親も交えて色んな話をしました。とても良いケアマネさんで、父も母も言いたいことを全部言えたようです。妻も特養に勤めるケアマネ資格を持つ看護士なので、高度なフォローでかなり助けられています。

 昨日、母が買いすぎた食材を父が僕のところに持ってきました。豆腐や肉などいくつかは消費期限が切れていたので廃棄しました。消費期限内の食材や腐っていない食材は、我が家で消費することとなりました。
 で、当面急いで消費せねばならなかったのが、タケノコ、大根、コンニャクだったので、昨夜のパパ夕飯メニューを急遽、"筑前煮"と"豚バラ大根"にしました。これからは自分で作りたい料理を作るのではなく、両親宅の溢れた食材からメニューを考えると言うハードルが一段高くなったパパ夕飯作りをすることになりました。



 先日、「仕事に打ち込むので、飲み会やその他遊びはご遠慮します」とSNSに書いて友人たちにお知らせしたのですが、実はそのような背景もあるのです。仕事、家事、子供らのこと、そしてそれに両親の介護ケアが加わり、僕に遊べる時間(余暇)はあまりないのです。
 現在も、飲み会その他イベントのお誘いがあるのですが、ご遠慮しているのはそのような背景があるのだとご理解いただければと思います。決して、メールやメッセンジャーやラインのお誘いやイベントの招待などを既読スルーで無視しているわけではなく、行きたくともお伺いする時間的ゆとりがほとんどないのです。
 欠席やお断りの文章を、「仕事の予定」などと考えて書くのも大変で…実際は仕事だけでなく諸事情が絡み合ってお伺いできません。SNSを読んだり更新するのが減っているのもそのような理由によるものです。その点、ぜひご理解いただき、長い目でお付き合いいただければと思います。
 両親の長生きに感謝を込めて。