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今朝の夢   (2017年2月20日記載)

 夢とは不可解なものである。
 ほぼ毎朝、夢を見ていて8~9割が悪夢。10年ちょっと前に書いたここのエッセイで99%が悪夢と書いていたから、少しは悪夢を見る比率は下がってきたようである。今朝も夢を見たのだが、今日の夢は悪夢とは違うタイプの「疲れる」夢だった。
 何故か僕は外務大臣として、国際会議に出席している。「なんで安倍総理じゃなくて、自分がこんな所に出席しているのだろう?」とは思ったが、自分が外務大臣であると言う事には疑問は抱かない。流石夢だww
 会議場は国連のあの円型テーブルではなく、教室のような机が並んだ部屋。ただし、各国代表が全員入れるようにだだっ広い。議長がホワイトボードに文字を書いている。何故か日本語(笑)。それを通訳が各国語に翻訳している。「ああ、日本で行われているんだ」と、勝手に解釈して納得する。
 僕の右隣には、トランプ大統領が座っている。最初に、一言、二言会話した。例の髪型の小太りのふてぶてしいバックトゥーザフューチャーのビフ・タンネン的な容姿ではなくじゃなくて、ほっそりしていて髪もこざっぱりした、ナイーブそうな20歳代の青年トランプ氏(笑)。「随分TVの印象と違うんだなぁ~」(違いすぎるだろ!w)。



 議長が、意見のある人の挙手を求める。何人かが手を挙げたが、お隣のトランプ氏も即座に挙手。議長がトランプ大統領を指名すると、彼は発言する。英語なのに、何故か僕はその内容を理解できる。
「全世界の国々が、わがアメリカに大金を供出する事を提案します」。
 僕は、思った。「ああ、やっぱこれか~。この案に賛成しても、反対しても、日本のマスコミは僕を叩くのだろうな~。でも、国民の何千億や何兆円もの血税を、意味なくアメリカに差し出すのはいけないよね。嫌だ。よし、根性決めて反対しよう」と決意
 議長が、「今の提案に賛成の方は挙手を」と促す。恐ろしいほど少数の国の代表しか手を挙げない。小心者の僕は内心ほっとしたしたのも束の間、隣のトランプ氏が僕の顔を見る。「日本だけは賛成してくれる」と思っていたのだろう。申し訳ない(汗)。その彼が僕に一言ぼそっと言う。「Harder...」。訳せば「厳しいなぁ」とか「たいへんなんだよ」といったところなのだろうか?聞き取ってもらえなかったと思ったのか、もう一度「Harder...」と言った。
 その後、左隣の英国外務大臣(女性)が僕に言う。
「要はアメリカ帝国に隷属して、貢げってことでしょ?使途(目的)も方法も分からないお金の要求に、賛同なんてできるわけないじゃないのよね~」。そりゃそうだ。長年の同盟国のイギリスでも、しっかり言うんだなぁ~と感心。
 その後、その英国外務大臣が「ああ、私、もう行かなくちゃいけないので、名刺交換できる?」と言ってきたので(国際会議以上に重要な用事って何だ?)、「あっ、はい。どうぞ」と言って名刺を差し出した。するとそれは、外務大臣のじゃなくて、いつものCG屋の名刺だった。内心「えっ?」…そりゃそうだ。昨日までCG作っていて、いきなりこんな会議に引っ張りだされたのだから。
 英国外務大臣は言った。「へえ、デジタルクリエーターが外務大臣なの。随分と珍しいわね」。同感である。
 夢とは、不可思議なものである。