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第九の波涛   (2017年1月20日記載)

 絵画鑑賞の原点であり、初めての油彩画で挑戦したのが「第九の波涛」。今まで出会った絵画で最も感動し、大好きな画です。
 高校時代、美術の授業を取ったのだけど(※音楽・書道・美術から選択)、その最初の油彩画の授業が「名画を模写する」でした。多くの生徒が油絵なんて描いたことがないので、試行錯誤。もちろん僕も初めての油彩画。僕が題材に選んだのは、「第九の波涛(怒涛)」。
 この「第九の波涛」は、イワン・アイヴァゾフスキーと言う画家の1850年の作品で、3.32×2.21mと言う巨大な油彩画です。これを、何とか40×30cmの小さなキャンバスに収めようとしたわけです。
 この画を知ったのは、子供の頃。銀座のとあるギャラリーのオープン記念にロシア3大名画の展示があって、父に連れられて観に行きました。イワン・クラムスコイの「見知らぬ女」とイリヤー・レービンの「ヴォルガの舟曳き」、そしてこの「第九の波涛」の3点が、日本に来ていたのです。僕は、壁一面を占める巨大な「第九の波涛」の迫力と美しさの虜になりました。以来、未だにこの時の感動を超える絵画には出会っていません。それほどインパクトのある作品であり、僕の美術館&ギャラリー巡りの原点となっている作品です。ゴッホよりピカソより、「第九の波涛」が好きです。

 
第九の波涛

 当時、父がギャラリーでこのポスターカードを買ってくれたので、そのカードを見ながら高校の美術の最初の油彩画で描いたのです。いきなり超難関の名画に挑む無謀なチャレンジで、最初の油絵は散々な酷い出来で、似て非なる画になってしまいました。
 今は、ほぼデジタルでしか画を描いていないので、いつの日か時間に余裕ができる日が来たら、趣味の油彩画にチャレンジしてもいいかな~。そしてスキルが上がったら、リベンジで再度「第九の波涛」に挑んでみようと思う(笑)。

 
初チャレンジの残念な「第九の波涛」模写