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五輪とお金のお話し (2021年7月23日記載)
いよいよ明日、五輪のロードレースが始まる。
観戦&応援自粛で沿道には行けないけど、ライブで応援する!
武蔵野の森公園を出発して、道志みち、山中湖、富士山麓や三国峠を越えて、富士スピードウェイにゴールと言うコース。その距離は234km、獲得標高は富士山標高よりずっと高い4,865mと言う超過酷なレース。
山中湖畔はランニングしたことあるし、湖畔周回や道志みちは自動車で走行したことはあるけれど、自転車で走ったことはまだない・・・地図を見ているだけでも、ただただ辛そうなコース。
山中湖半の周回道路
この日本の真夏の温度と湿度。日中30分買い物に出るだけでしんどい時期なのに、この高温多湿の真夏の一番しんどい時間帯に、時速40km以上で6時間近くレースを続けるって「何の罰ゲームだよ!」って思う。もはや「拷問か?」とすら思う。アウトドアで世界最高レベルの競技をする季節じゃないよね・・・リタイア選手が多数出ると思う。
世界トップクラスの選手多数が走る国際レース、「おもてなし側」としては、本来ならやはり秋にやるのが筋だよね(汗)。ポガチャル、大丈夫?・・・まあ、ポガチャルなら大丈夫か(笑)。
既にみんながもう知っていることだけど、アメリカのNBCが2032年まで約7,800億円と言う膨大な契約額で放映権を獲得しているので(※放映権料全体の7割がNBC)、競技のスケジュールをアメリカのテレビ放映に合わせざるを得ないのが、誰もが知る実情。7月のアメリカはメジャースポーツの空白期間なので、視聴率獲得のためこのくそ暑い7月~8月に五輪をやる。
このコロナ禍でもIOCが「五輪中止」を絶対口にしないのは、中止の場合、契約上、莫大な放映権料をNBCに払い戻さねばならないから。そうなるとIOCは大赤字。
日本(東京)側が中止を口にできないのは、契約上、主催国側(ないし主催都市側)自らが中止を決断した場合、IOCが損害賠償を請求できることになっているから。ここまで既に莫大な費用を投じているのに、更にIOCからの損害賠償まで背負わされてしまう。だから日本(東京)側は口が裂けても「中止」とは言えない。
「お・も・て・な・し」で東京五輪開催が決定して以来、日本の五輪計画は、デザインのパクリ問題や新競技場の設計問題からスタートしてゴタゴタ続きで、様々な人権問題も含めてここまで辞任に継ぐ辞任の連続。その上、予期しえなかったコロナ禍到来で、オリンピック史上最大のジョーカーを引かされてしまった感がある日本。
お金が懐に入るのは、代理店やその関連会社、一部のゼネコンなどに限られ、その他国民(都民)は五輪後の負の遺産をこれから背負っていくことになる。過去の五輪開催国の一部がそうであったように。
現代の五輪は選手ファーストではなく、スポンサーファーストの拝金主義になってしまった。
個人的な考えだが、今後、どの国も五輪開催国に一切名乗りをあげないことが、五輪改革の一歩になると思っている。IOC側が資金や五輪会場で心底困った時に、「IOC側」と「主催国(都市)側」や「選手側」の平等な関係の礎の第一歩がスタートすると思う今日この頃。