入口 >トップメニュー >ワインとCGと祈り >現ページ
継続は力なり (2020年8月23日記載)
継続は力なり。
何かを得るには、続ける必要があると思っています。 現代人の多くが、インターネットで手軽に知識を得られてしまうので、なんかいっぱい知っているような気がしてしまいますが、それは大きな勘違いです。手軽に仕入れた知識は、簡単に失われます。
知識には、二通りあると言います。
一つは勉強によって得る知識。歴史の年号を覚えるとか、方程式を覚えるとか、そう言った類のものは座学でしかできません。
一方、座学だけでは得られない知識があります。例えば、自転車の乗り方なんかが良い例です。自転車が倒れずに走行できる理論とか、自転車の構造をいくら学んだところで、自転車には乗れませんよね。乗れるように練習して、体で覚えるしかないです。体感と対の知識です。
体を使って反復練習することの意義は、色んなシーンで感じられると思いますが、僕がそれを特に感じたのは札勘(お札の勘定)です。
銀行員時代、新人研修が終わると、日中の仕事以外に(プライベートタイムに)、覚えることが山積みです。法務、財務、税務の勉強の他、札勘もありました。お客さんの目の前で、お札が数えられないなんて恥ずかしいですよね。研修が終わってからは毎朝毎晩、札勘の練習をしました。
札勘には、縦勘と横勘があります。扇子みたいに扇状に開く横勘が、いくら練習してもきれいに開けません。毎日毎日練習しても、開かないのです。しかし、1ヶ月ぐらい経った頃、ある朝、突然お札が横にきれいに開きました。自分でもびっくりです。
前日の夜までは、まったくできなかったのにです。それ以降、何度やっても綺麗に開き、失敗はありませんでした。不思議です。一晩のうちに脳内で色んな何かがつながったのだと思いますが、それは1ヶ月もの練習があってこそです。
もしいい加減に練習していたら、こうはならなかったと思います。真剣にやっていたからこそ、開かずの門が開いたのだと思います。こう言った経験は、誰にでもあると思います。
この札勘の動画は、銀行を辞めて18年後に撮影したものですが、一度体得した技術は忘れないものでちゃんと開いています。
僕は、一度始めるとやり続けるという特技があります(笑)。
オセロも、ランニングも、登山も、自転車も、もう8年続いています。革細工は、もう20年以上になります。その他趣味のいくつかもけっこう長いです。
今、それに「ギター」や「半田ごて焼き描画」が加わろうとしています。
一生懸命続けていれば、自分にしか見えない景色が広がっているはずだと思いつつ。