自動車簡易図解コーナー

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自動車のタイプ別分類・Ⅱ

 自連車のカテゴリー分類方法にはいくつかの方法があるが、形状によって分類する方法もある。今回は、車の形状についてみてみよう。

分類簡略図示

 セダン

 タイプ別分類Ⅰで説明した、3BOXタイプと呼ばれる車がセダン。人が乗る空間、荷物の空間が分かれていて、荷物を積み込む部分をトランクと言う。このトランクが、セダンタイプの特徴となっている。2ドアタイプも4ドアタイプもある。セダンの呼び名は国によって異なり、イギリスでは"サルーン"、ドイツでは"リムジーネ"、フランスでは"ベルリン"、イタリアでは"ベルリーナ"と呼ばれる。ボディの全長を伸ばし大人数でゆったりと乗れるリムジンも、セダンの一種。

 クーペ

 車高が低くて、2ドアの車。スポーツカーのほとんどはこのタイプ。フロントのボンネットが長くて、後部が短いタイプを、"ロングノーズ・ショートデッキ"タイプと呼ぶ。そして、フロントボンネットの傾斜が激しいタイプは、"スラント(傾斜)ノーズ"と呼び、全体の形がくさび形をしたものを"ウェッジシェイプ"と呼ぶ。また、後部荷室の扉(※ハッチバック)が大きく開くタイプを"ファストバック(リフトバック)"と呼び、そうでないものを一般に"ノッチバック"と呼ぶ。

 オープンカー

 屋根を開ける事ができるタイプの車で、色々な呼称がある。カブリオレ、コンバーチブル、スパイダー、ロードスター、ドロップヘッド、ヴァルケッタ等々、国やメーカー、車種によって呼び方は様々。幌式の屋根を持ったタイプと、メタル式の屋根を持ったタイプがある。また、屋根が全開するタイプを"フルオープン"、後部のピラー(ロールバー)が固定されているタイプを"タルガトップ"、ルーフの左右だけがオープンになり屋根の中央部分が残るタイプを"Tバールーフ"と呼ぶ。オープン形式には、手動タイプと自動タイプがある。ちなみに、コンバーチブルの幌のオープン化屋根に対し、金属や樹脂の固い屋根を持つ車を(セダンやクーペでも同様に)"ハードトップ"と呼ぶ。

  ワゴン

 上のイラストの左側はステーションワゴン、右側は1BOXワゴン。ステーションワゴンは、セダンのトランクを大きくして、荷物をたくさん積めるようにしたような形のタイプ。1BOXワゴンはほぼ箱型で、ステーションワゴン以上にたくさんの荷物を積める。最近は、コンパクトカーの背丈を高くして荷物をたくさん積めるようにした"トールワゴン"、シートを3列にして6~8人の人を乗れるようにした"ミニバン"などもある。

 コンパクトカー

 寸法は小さいけれど、後方にハッチバック式の大きなドアが付いていて、荷物が積める。しかし、ワゴンほど荷室は大きくない。2ドアタイプ、4ドアタイプの両方がある(※ハッチバックをドア一枚に加えて5ドアと言う言い方をする事もある)。小排気量車や軽自動車の多くは、このタイプ。
 SUV

 凸凹道や、雪道でも走りやすいように、地面と車体との間を離し、タイヤも大きなものを履いている。基本的に4WD(4輪駆動)車。後方には、荷室用の大きな扉がある。ミニバンのような、3列シートタイプもある。SUVとは"スポーツ・ユーティリティ・ビークル"の略で、かつては4WD車とか、アウトドア車など、いくつかの呼ばれ方をしていた。