自動車簡易図解コーナー

入口 >トップメニュー >名車たち >現ページ

自動車のタイプ別分類・Ⅰ

 自動車のカテゴリー分類方法にはいくつかの方法があるが、エンジンルーム、乗車室、荷物スペースの3つの区分によって分類する方法がある。一般的に、1BOX、2BOX、3BOXと言う分類方法である。下に簡単に図示してみたので、参照していただきたい。

分類簡略図示
 1BOXカー

 2BOXカー

 3BOXカー


 セダンのように、エンジン、乗員、荷物のスペースが3つに区切られているのを"3BOX"(※エンジンは前部と後部の場合がある)。ハッチバック車のように、乗員と荷物のスペースが同一空間で、エンジンルームだけが区切られているのが"2BOX"。そしてワゴンのように、乗員、荷物、エンジンが、同一スペースに納まっているのが、"1BOX"である(一般的にエンジンは座席の下にある)。
 収納スペースだけを考えれば、1BOXカー(※一般にキャブワゴンと呼ばれる)が最大である。しかし、良い事ばかりではない。欠点の一つに、前部座席の前方にはエンジン等のスペースが何も無いため、衝突時の衝撃が直接ドライバーや助手席人員を襲うこととなり、安全上、構造設計の工夫が必要となる点。二つ目に、車体下部にエンジンを搭載することにより、必然的に車高が高くならざるを得ず安定性が損なわれ易くロール感(※車体が左右にユラユラ振られる事)が出るのと、着座位置が高くなるために乗り降りがしづらくなる点。三つ目に、エンジンがボンネット内にないので、個人がちょっとした整備をしたい時などはとても不便であるし、エンジンが座席下にあるためエンジンの騒音や振動が車内に乗員に伝わりやすい。
 逆に言うと、2BOXカーや3BOXカーは室内スペースは限られるものの、こう言った欠点を減らす事ができると言う利点がある。特に3BOXカーが、荷物の積載量が最も少ないものの、車内の静音性では最も優れていると言える。