スズキ kei
(2006年3月26日記載)
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今回でスズキ車を取り上げるのは、シボレー・クルーズ(※スズキとのコラボ車)を含めると早くも3回目。僕は、たぶんスズキ車好きなのだな…実際、今所有している車のうち2台がスズキ車だし…。
今回取り上げるのは、Kei(ケイ)と言う車。「この車のどこが名車なの?」と言いたい人もいるかもしれないが、僕が「名車だ」と思っているのだから仕方がない。マツダからは、LAPUTA(ラピュタ)と言う車名でOEM供給されている。
スズキKei(地元市内にて)
この車がデビューしたのは、1998年10月。最初は3ドア車のみだったが、1999年に5ドアが追加された(後に3ドアは消滅)。この車の特徴は、SUVテイストにあふれるエクステリアデザイン。オーバーフェンダー等の雰囲気は、正にシティ・オフローダー。ラフロードからロングツーリングまで、オールマイティにこなせるスペシャルティ・コンパクトSUVカーである。全長・全幅はほぼ軽規格で、全高は1,530mm。車重は、790kg…重い方ではない。
その見た目のクロカン的イメージとは裏腹に、乗り心地はソフト。エンジンは、直列3気筒DOHCエンジンで、自然吸気の54ps、マイルドターボの60ps、ターボの64psの3種類がある。シティユース派なら、オールマイティなマイルドターボ(60ps)タイプで充分。しかし、ハイウェイドライブ等を頻繁にしたり、スポーツ走行する人なら、ターボ(64ps)タイプの方がより満足が高いでしょ、やっぱり。ターボ車では、4WDが選択できる。フルタイム4WDは、路面状況に応じて駆動力を自動配分する、ロータリーブレードカップリング式を採用する。
現在、ターボ(64ps)バージョンは、スポーツ仕様の「ワークス」(※スズキ車は伝統的にスポーツ仕様の車に"ワークス"の名を冠す)タイプである。ワークス・タイプは、走りを大幅にグレードアップさせ、専用レカロシート、ハロゲンフォグ、スポイラー等を装着する。しかも標準車が14インチホイールを採用するのに対し、15インチアルミホイールを採用する。5速MT車には、コーナーリング時に片側が空転しても、瞬時にもう一輪にトルクを分配してトラクションを確保するヘリカルLSDも装備される。
横から見たスズキKei(地元市内にて)
次にインテリアを見てみよう。インパネ周りはすっきりしている。スズキの伝統(?)か、シンプルと言うか、ある意味チープな感じもしないではないが(※僕の所有しているエスクードもカプチーノも、インテリアに限って言えばややチープなのである)、全体的には落ち着いた雰囲気になっている。
車自体が、ヒップポイントの位置を最初に設定してから、それを基準に車全体のパッケージングが決められているため、乗降性の良さはたいへん良く、自然なドライビングポジションが取れる。視界も広く、取りまわしもしやすい。
ラゲッジスペースも、フラットなフロアの下に持ち運びできる34リッターのラゲッジアンダーボックスが用意されていて、アウトドア用の小物や各種グッズを入れておけて便利だと思う。4WD車には、雪道走行を考えてヒーテッド・ドアミラーを採用するなど、実用性が高い。残念なのは、後部座席…足元のスペースは狭いと言うほどでもないが、座面長がやや短いためゆったりと座りづらい。
2003年9月の一部改良で、内外装のデザイン変更を実施した。現在、76万円台から148万円台までの幅広い価格帯から、好みに合ったタイプを選択することができる。僕が現在独身だったと仮定して"kei"を買う事となったら、躊躇せずワークスタイプを選ぶと思う。
実は、僕は以前この車を運転したことがある。カプチーノを車検に出した時、代車として提供された車がこのKeiだった。ターボバージョンではなかったが、とてもスムーズなエンジンで、思ったりよりパワフルかつ静かで、視界もたいへん良くて、運転しやすい車でとても良い印象を持った
Keiはデビューから7年以上経っているが、僕は今でも良い車だと思う。ただし、最近の自動車業界は、とにかく新型車投入のサイクルが早くて、市場での新車発売期間が短いから、Keiの存在感がどんどん希薄になっている。僕は、多少のマイナーバージョンアップで良いと思うけれど、市場がそれを許さないだろうなぁ…。どうせ大幅に変えるなら、スズキらしく思い切った斬新なデザインの後継車を出してほしいな。スズキのデザインには、昔からけっこう期待しているのだ。
2009年 3月追記:地元市内でマッシブなKeiを見ました!エンブレムはなんとジャガー!
僕のカプチーノの"なんちゃってアルファロメオ"エンブレムみたいで、親近感(笑)。
2009年 8月追記:隣の市でKeiワークスを見ました!
参考・引用文献
軽自動車のすべて (モーターファン別冊)
スズキ・Keiカタログ
Kカースペシャル (立 風 書 房)
国産&輸入車購入ガイド (JAF出版情報)
他
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